TVアニメ『ヒロインたるもの！〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』で原作・音楽を担当するHoneyWorksとは。Gom、shito、ヤマコが『ヒロインたるもの！』の魅力に迫るスペシャルインタビュー

関連動画総再生回数８億回を超えるクリエイターユニットHoneyWorksの楽曲を元に描かれる、TVアニメ『ヒロインたるもの！～嫌われヒロインと内緒のお仕事～』。

4月7日よりTOKYO MX、BSフジ、MBS、AT‐Ｘで好評放送・配信中の本作で原作・音楽を手掛ける、クリエイターユニット HoneyWorks（通称：ハニワ）のGom、shito、ヤマコにインタビューを実施！

「キュンキュン系」「青春系」と呼ばれるポジティブ系ロックを主体に中高生に高い人気を誇る彼らは、自身の楽曲を元にしたシリーズプロジェクト「告白実行委員会」で様々なキャラクター達の物語を紡ぎ、作品世界を広げてきた。

今回はそんなハニワをまだあまり知らない方やTVアニメ『ヒロインたるもの！～嫌われヒロインと内緒のお仕事～』から知った方へ入門編となるようにハニワの結成経緯から制作プロセスを伺いつつ、TVアニメや楽曲の魅力に迫った。

――まずはアニメの放送を迎えた今のお気持ちを伺えればと思います。

Gom： MVになってる楽曲が元となってのアニメ化であり、以前からいるキャラクターたちがやっと描かれるということで本当に楽しみにしていました。
いろんな方に見て欲しいです。

shito：LIP×LIPのキャラクターを作った時に、アイドル編と学校編の両方作りたいという希望がありました。アイドル編は映画の方で描かせて頂いて、次にTVアニメでは学校編を作らせて頂けたということで、とても嬉しく思っています。

ヤマコ：以前映画になった「HoneyWorks 10th Anniversary ”LIP×LIP FILM×LIVE”」ではLIP×LIPがメインでしたが、今回のTVアニメではひよりが主人公で描かれています。ひよりもLIP×LIPと同じタイミングでキャラクターが生まれていたので、ようやく皆に動いたひよりを見てもらえる機会が出来て、すごく嬉しいです。

――今回はHoneyWorks初心者の方にもHoneyWorksを知ってもらいたいと思っています。昨年2021年で10周年を迎えていますが、HoneyWorksはどういった経緯で結成されたのでしょうか。

Gom： Gomとshitoは元々ニコニコ動画といった動画サイトで「演奏してみた」や「歌ってみた」などで、音楽を投稿して遊んでいたんですが、オリジナル曲を作りたいねということで実際に会うようになり、音楽仲間になりました。
そこからボーカロイド楽曲を制作する流れになって、MVも投稿したいということで、イラストレーターをSNSで探して、ヤマコと知り合いました。

――ちなみにヤマコさんご自身は声をかけられた時はどんな風に思われたのでしょうか。

ヤマコ：Gomの歌ってみた動画を前々から見ていたので、声がかかって嬉しかったです。
私もボーカロイドのファンアートやイラストはよく描いてたんですが、オリジナルは今まで経験なかったので、オリジナル作品が作れることも凄い嬉しくて、ずっとワクワクしてました。
音楽を作るメンバーと一緒に活動するのはHoneyWorksが初めてだったので、それこそミュージックビデオを作ったり、一からキャラクターデザインを考えたりするのも初めてで、いろんな初めてをHoneyWorksで経験させてもらいました。

――HoneyWorksの作品の作る過程がとても興味深く感じていたのですが、今回アニメ化された「ヒロインたるもの！」（2020年8月リリース）を例にどういった役割分担で制作されたのでしょうか。

Gom：楽曲の「ヒロインたるもの！」はshitoを中心に作曲してもらって、作詞に関してはGomとshitoで一緒にやっています。楽曲の細部の詰めなどもshitoがやってます。

――なるほど。「ヒロインたるもの！」はどういった所から音楽のイメージを膨らませていったのでしょうか。

shito：この楽曲はキャラクターありきで曲を作っているんですよ。
涼海ひよりというキャラクターはLIP×LIPを分かりやすく表現する為に必要な女の子で、ヤマコとGomと作ったんです。そんな涼海ひよりを取り巻く友達だったり、学校生活っていうのをMVで表現する為にイメージを膨らませて制作しました。
もちろんこの楽曲以外には、楽曲ありきでGomとshitoでキャラクターを架空で作り上げて、それをヤマコがビジュアル化するっていうのもありますし、キャラクターを作ってから楽曲のキャラクターソングとして書いていくっていう流れもあります。
けど、その軸はすべてハニワの告白実行委員会のキャラクターがあって、そのキャラクターの物語をベースに作ってます。

――では、涼海ひよりというキャラクターはGomさんshitoさんからのお話があった上でゼロからヤマコさんがビジュアルを作り上げていったのでしょうか？

ヤマコ：ひよりに関してはメインの楽曲の前に「恋色に咲け」という劇場アニメ「ずっと前から好きでした。～告白実行委員会～」のオープニング主題歌になった楽曲のミュージックビデオでメインキャラクターたちが卒業した後に入ってくる新一年生として最後の一瞬だけ出ているんです。

――そうなんですね！

ヤマコ：それがひよりとLIP×LIPの勇次郎をキャラクターとして登場させた一番最初です。その時から今までのヒロインとは違う髪の毛もボサボサでスカートも長くて、ちょっとお洒落には無頓着な女の子というキャラクター設定が出来上がっていました。

――では改めてTVアニメについてお話を伺えればと思います。皆さんもひよりたちが動く姿をみるのを楽しみにされていたというお話ですが、今回のアニメ化の経緯についていつ頃から動いていたかお話しいただける範囲で伺えればと思います。

Gom：いつからだったかな（笑）。

ヤマコ：元々一昨年公開された「LIP×LIP FILM×LIVE」で、LIP×LIPのアイドル視点を描いて、その映画の作る時から学校生活編も描きたいねという話はみんなでしてはいましたね。
なので映画の話と同時にいつかその学校生活をやりたいという構想はあった感じです。

――一昨年の「LIP×LIP FILM×LIVE」でアイドルとしての姿が描かれていますが、今回のTVアニメでは学校生活にスポットが当てられています。この辺で、LIP×LIPの2人やひよりの学校生活を描くにあたり意識されたことはありますか？

shito： LIP×LIPはアイドルをやってるので、アイドルサイドの話だけだと馴染みがないというか、手の届かない存在に感じると思うんです。これまでキラキラした世界を描いていましたが、学校編になると今までHoneyWorksが描いてきた青春だったり、恋だったり、身近に感じてもらえるような内容になっているので、そういう部分は意識しました。

――続けて、LIP×LIPの楽曲のお話も伺えればと思います。本作のオープニング主題歌になっている『ジュリエッタ』のコンセプトや、どういった所にポイントを置いて作られたのでしょうか？

shito：彼らのファンに向けたファンソングを書きたいとGomとずっと話をしていて、今回満を持してこのTVアニメに合わせて発表という形になりました。
『ジュリエッタ』っていうのがLIP×LIPのファンのことを指している表現で、このアニメを通してLIP×LIPがファンに対する気持ちや思いが成長していく過程が描かれてるので、それに沿ったような内容にしつつ、ファンに向けたメッセージソングを書こう、という流れで書いていきました。

Gom：LIP×LIPの代表曲でもある『ロメオ』の中にも「ジュリエッタ」という歌詞も出てきていますし、そこからファンの呼び名が「ジュリエッタ」になったりもしたので、とても大事な楽曲であり関連した楽曲を書きたいって思いがずっとありました。

――LIP×LIPのアイドル全開のオープニングに対してエンディング主題歌の『東京サニーパーティー』は、涼海ひより・服部樹里・中村千鶴の女子3人が歌っていますが、この楽曲はどういったコンセプトや意識されたのでしょうか。

Gom：オープニングはLIP×LIPで行こうっていうのは早めに決まっていました。エンディングに関してはHoneyWorksで「東京〇〇セッション」というシリーズの楽曲があるんですが、このシリーズはキャラクターのコラボ楽曲になっていて、セリフ調だったり、そのキャラクターの性格が出ていたり、キャラクター同士の絡み合いを表現しています。
この『東京サニーパーティー』という楽曲もそういった方向で女の子3人のパーティー感が出せればいいなと思って作っていきました。

――両楽曲とも歌詞がとても具体的で聞いている人に語りかけるような歌詞だったり、会話のような歌詞で凄く惹かれたんですが、作詞する際に意識された所とかっていうのはあるんでしょうか？

Gom：『東京サニーパーティー』はBメロでそのキャラクターの好きなものがスイーツだったり、ライブだったり、恋バナだったりと、それぞれのキャラクター観が出るように、『ジュリエッタ』も『ロメオ』といったキャラクター性に関わってくるような歌詞を意識的に入れるようにしています。

――涼海ひよりを水瀬いのりさん、LIP×LIPの染谷勇次郎を内山昂輝さん、柴崎愛蔵を島﨑信長さんといったキャスト陣が演じていますが、キャストさんの演技を聞いてどうでしたか？

Gom：新しいキャラクターも居ますし、声が入ったり、レコーディングすることで自分たちもキャラクターの理解が深まりました。キャラクターのイメージがより膨らんでいくというか、声や演技の部分から貰える部分があるので、そこは自分たちも楽しみながら制作に取り組んでいます。

――最後にHoneyWorksとして今後の目標ややっていきたいことはありますか。

Gom：ずっと話しているんですが、実写化はやりたい気持ちがあります。

ヤマコ： 舞台だったり、アプリとかHoneyWorksで色んなことを経験させてもらってるんですけど、私はやっぱり『ジュリエッタ』をライブで聴ける機会があったらもっと良いなぁと思います。以前ライブで『ジュリエッタ』を初披露して、実際に会場でファンの皆さんに聴いてもらった時に泣き崩れている方がいたりと、ジュリエッタの皆さんから凄い反響を頂きました。私も楽曲をその場で聴いた時に凄い響いたんです。
「会いに来てくれてありがとう」とか「泣いてる君も可愛い」という歌詞が、やっぱり直接LIP×LIPと対面して、MVとは違う感覚があったりするので、ライブでもっと聴きたいなぁっていうのが私の希望ではあります（笑）

shito：自分は毎年言ってるんですが一本でも多くハニワ作品のMVを上げて新曲を発表していって皆に喜んで欲しいですし、楽しんでもらいたいです。

――『ヒロインたるもの！～嫌われヒロインと内緒のお仕事～』見ている視聴者の方にメッセージをお願いします

Gom：『ヒロインたるもの！』の楽曲を聴いてくださっていたり、MVを見てくださってる方にはたくさん観ていただきたいです。この作品で新たに明かされる部分だったり、キャラクターの成長がより深く描いている作品になってますので、最後まで是非チェックしてください。よろしくお願いします。

shito：普通の高校生のLIP×LIPの2人がアイドルとして一人前になるまでのストーリーが描かれていますのでそれを楽しんでもらいたいのと、がむしゃらに頑張るひよりを見て共感して、一緒に頑張ってもらえたら嬉しいです！

ヤマコ：TVアニメが4月から放送ということで観ている方達の中には新生活を迎えたり、不安とワクワクにある方もいらっしゃると思います。
キャラクターも同じタイミングで新生活を迎えて色んなことを乗り越えてこのお話が進んでいきますので、普通の高校生として頑張るひよりだったり、アイドルとしてまた一つ乗り越えないといけないLIP×LIPがいたりと、挑戦するという意味では観てくださる方々にも共感していただけると思いますので、是非最後まで追いかけて楽しんでもらえたら嬉しいです！

＜了＞

TVアニメ「ヒロインたるもの！～嫌われヒロインと内緒のお仕事～」オープニングムービー
https://youtu.be/374NE8ZNiSU

TVアニメ「ヒロインたるもの！～嫌われヒロインと内緒のお仕事～」エンディングムービー
https://youtu.be/YCqO_ggINLA

introduction

田舎育ちの女子高生・涼海ひより。好きなことは走ること。得意種目はハードル走。
そんな陸上一直線女子のひよりは、陸上部のある学校に進学するため、
地元を離れ、東京の桜丘高校へと入学することに。

偶然クラスメイトになったのは超人気高校生アイドルユニット『LIP×LIP』の染谷勇次郎と柴崎愛蔵。

街中の大型ビジョンで流れる華やかな姿とは裏腹に、ひよりは険しい顔でにらみ合う２人を目撃してしまう。

アイドルなんて興味もないし、あんな怖い人たちと関わりたくない。
そう思っていたはずなのに・・・。

「どうして私が、この２人のマネージャー見習いに！？」

新しく出会った友達、服部樹里や中村千鶴との楽しい学校生活。上京の目的だった部活動。
そして、右も左もわからないアイドル業界で、マネージャー見習いとしても奮闘するひよりは大忙し。

眩いステージで輝く高校生アイドル×努力と根性の陸上系ヒロインの、新しい青春が始まる——。

☆作品詳細

ヒロインたるもの！〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜

◆放送情報
4月7日より TOKYO MX、BSフジ、MBS、AT‐Ｘで放送開始！
TOKYO MX 4月7日より毎週木曜 22：30～
BS フジ 4月7日より毎週木曜 24：30～
MBS 4月8日より毎週金曜 26：55～
AT‐Ｘ 4月9日より毎週土曜 23：30～ ※リピート放送あり

◆配信情報
U-NEXT・アニメ放題 4月7日より毎週木曜 23:00 更新ほか

〈スタッフ〉
原作・音楽：HoneyWorks
監督：橋本能理子
シリーズ構成・脚本：成田良美
キャラクターデザイン・総作画監督：石井かおり
美術監督：小保方良輔
色彩設計：山崎朋子
撮影監督：村野よもぎ子
編集：定松剛
音響監督：長崎行男
音楽：日向萌
アニメーションプロデューサー：米内則智
アニメーション制作：Lay-duce
企画・プロデュース：斎藤俊輔
製作：ヒロインたるもの製作委員会

〈キャスト〉
涼海ひより：水瀬いのり
染谷勇次郎(LIP×LIP)：内山昂輝
柴崎愛蔵(LIP×LIP)：島﨑信長
服部樹里：佐倉綾音
中村千鶴：早見沙織
白波渚：榎木淳弥
瀬戸口雛：麻倉もも
榎本虎太朗：花江夏樹
柴崎健：江口拓也
高見沢アリサ：東山奈央
山本幸大：松岡禎丞
成海聖奈：雨宮天
成海萌奈：夏川椎菜
YUI(Full Throttle4)：斉藤壮馬
RIO(Full Throttle4)：内田雄馬
MEGU(Full Throttle4)：柿原徹也
DAI(Full Throttle4)：増田俊樹
IV(Full Throttle4)：福山潤

〈音楽〉
オープニング主題歌「ジュリエッタ」LIP×LIP(勇次郎・愛蔵／CV：内山昂輝・島﨑信長)
エンディング主題歌：「東京サニーパーティー」
涼海ひより（CV.水瀬いのり）、服部樹里（CV.佐倉綾音）、中村千鶴（CV.早見沙織）

公式サイト：https://honeyworks-tvanime.com
公式 Twitter：@HoneyWorksMovie

パッケージ情報

「ヒロインたるもの！～嫌われヒロインと内緒のお仕事～」第1巻完全生産限定版

発売日：2022年7月29日(金)
仕様：本編 Disc＋特典 Disc 2枚組
価格
Blu-ray：8,280円（税込 9,108円）／品番：HPXR-1801
DVD：7,780円（税込 8,558円）／品番：HPBR-1801
収録話：第1話～第3話

完全生産限定版特典
◆HoneyWorks ヤマコ描き下ろしジャケット
◆特典 CD：新曲「新時代」Full Throttle4 feat. LIP×LIP (CV：斉藤壮馬・内田雄馬・内山昂輝・島﨑信長)、新曲「俺無しじゃ生きていけない？」愛蔵 from LIP×LIP（CV：島﨑信長）、
初収録「他のやつにいくなんてさ」勇次郎 from LIP×LIP（CV：内山昂輝）、オリジナルサウンドトラック VOL.1
◆特典映像：ノンクレジットオープニングムービー、ノンクレジットエンディングムービー、
ミニアニメ、CM・トレーラー集
◆特製ライナーノーツ
◆スペシャルイベントチケット優先販売申込券
日程：2022年10月30日(日)
会場：幕張メッセイベントホール
出演：水瀬いのり、内山昂輝、島﨑信長、佐倉綾音、早見沙織、麻倉もも、花江夏樹、雨宮天、夏川椎菜他
内容：音楽ライブ、生アフレコ、トークコーナー等
※商品の特典および仕様は予告なく変更になる場合がございます。

「ヒロインたるもの！～嫌われヒロインと内緒のお仕事～」第２巻完全生産限定版

発売日：2022年8月26日(金)
仕様：本編 Disc＋特典 Disc 2枚組
価格
Blu-ray：8,280円（税込 9,108円）／品番：HPXR-1802
DVD：7,780円（税込 8,558円）／品番：HPBR-1802
収録話：第4話～第6話

完全生産限定版特典
◆HoneyWorksヤマコ描き下ろしジャケット
◆特典ドラマCD
◆特典映像：HoneyWorks ヤマコ描き下ろしミュージックビデオ「ジュリエッタ」、
ノンクレジットエンディングムービー、ミニアニメ
◆特製ライナーノーツ
◆スペシャルイベントチケット優先販売申込券
日程：2022年10月30日(日)
会場：幕張メッセイベントホール
出演：水瀬いのり、内山昂輝、島﨑信長、佐倉綾音、早見沙織、麻倉もも、花江夏樹、雨宮天、夏川椎菜他
内容：音楽ライブ、生アフレコ、トークコーナー等
※商品の特典および仕様は予告なく変更になる場合がございます。