『少女☆歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE- Reading Theatre』朗読劇のシリーズ化第1弾「田中ゆゆ子の古典落語劇場」開催！落語屈指の純愛もの「紺屋高尾」と名作「浜野矩随」を朗読で表現！

2022年6月5日(日) 飛行船シアターで「少女☆歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE- Reading Theatre」（主催：株式会社ブシロードミュージック）が開催された。

「少女☆歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE- Reading Theatre」は、2021年12月に「スタリライブ配信中出張版」で上演された「新訳ロミオ＆ジュリエット」の大きな反響を受けて朗読劇のシリーズ化が決まり、その第1弾として今回の「田中ゆゆ子の古典落語劇場」の開催に至った。

本公演は、「少女☆歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE-」（以下、スタリラ）のメンバーが古典落語の演目「紺屋高尾」、「浜野矩随」を朗読劇×生演奏×プロジェクションマッピング映像で送る、新感覚なリーディングシアター。
スタリラファンはもちろんのこと、スタリラを知らない方も充分に楽しめる公演となった。

公演は出囃子の中、奏者と着物を身にまとった富田麻帆さん、相羽あいなさん、倉知玲鳳さん、紡木吏佐さん、佐伯伊織さんの5人が登場。

朗読劇は凛明館女学校と聖翔音楽学園との舞台技術交流で、落語好きの田中ゆゆ子の演出・出演のもと落語の演目「紺屋高尾」、「浜野矩随」を天堂真矢、西條クロディーヌ、夢大路文、秋風塁の5人で演じるという物語。

落語屈指の純愛ものと言われる「紺屋高尾」では、高尾太夫に惚れ込んだ真面目な藍染職人の久蔵を富田さんが、高尾太夫を思い続ける実直さとそれ故にどこか抜けている誰もが放っておけないような愛らしさを見事に表現。
久蔵の親方の吉兵衛を倉知さんがチャーミングに、そして遊び人で知られる医者の竹内蘭石を紡木さんが軽妙かつどこかうさん臭さを醸し出しながら演じる。
そして相羽さんが、誰からも愛されていないのではないかという愁いと花魁としての気高い高尾太夫という人物を浮かび上がらせる。

それ以外の登場人物と語りを佐伯さんが担当し、「紺屋高尾」の物語に観客を引き込んでいく。

名作とも名高い「浜野矩随（はまののりゆき）」でも登場人物を5人で演じ分け、落語の世界に観客を引き込んだ。