『Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow』エンディングテーマ&イメージソングで鮮烈なデビュー!新人アーティストnonocインタビュー

『Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow』のエンディングテーマ「White White Snow」とイメージソング「Relive」でデビューを果たしたnonoc(ノノック)。

公開日となった10月6日に発表されて以来、プロフィールとその透き通った歌声以外明かされていなかった彼女の歌との出会い、デビューのきっかけ、この2曲に込めた想いなど、彼女を見出したプロデューサーの安田史生さん同席の下、お話を伺った。

これから大きく羽ばたいて行くであろうnonocの今に迫る!

 

nonoc (ノノック)
北海道出身・在住のシンガー。高校在学中に楽曲投稿アプリで歌声を披露し始めたところ、札幌を拠点とするプロデューサー安田史生氏と出会い、本格的に音楽活動をスタート。2018年、高校卒業を機にその歌声がKADOKAWA制作陣の耳に届き、OVA「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」のイメージソングとエンディングテーマのボーカルとして2曲同時に抜擢された。

twitter:@nonoc_doll

 


 

――まずは歌手を目指されたきっかけは何ですか?

nonoc お母さんがカラオケ世代という事もあって、家では音楽が離れない生活でした。ピアノも少し習っていて、そこから自分も音楽にはまっていって歌うことが好きになりました。
小学生の時からニコニコ動画を観るようになって、その時からボーカロイドや「歌ってみた」に興味もありました。
音楽が好きだったので、高校も音楽系の学校に行かせてもらって、洋楽からポップス、アニメソングまで広くカバーして歌っていました。

――デビューのきっかけは何ですか?

nonoc 楽曲投稿アプリに歌を投稿していたのですが、高校生の時に安田(史生)さんが見つけてくれて。私の声を気に入ってくれたようで、声をかけて頂きました。
そこからオリジナル楽曲を作って、デモテープを送る作業を高校在学中にしていた所でKADOKAWAさんの耳に届いて、この度、エンディングテーマとイメージソングに携わせていただきました。

――楽曲投稿アプリの中でnonocさんを見出した決め手はあったんですか?

安田 楽曲投稿アプリに投稿しているボーカルさんに興味があったので、私の知り合いの若い子達にリサーチした中に彼女の存在がありました。
歌声がすごく良かったんです。
ただ、そこから彼女にたどり着くのはかなり大変でした(笑)。一番の決め手は歌声ですね。

nonoc 最初は色んな曲を歌って、誰かに聞いてもらう。曲を作っている人に聞いてもらうというのをやっていました。
安田さんに声をかけていただいてからは、すごくたくさん良くしてくださったので、そのお陰があると思います。私自身だけで出来ないこともたくさんあるから。後押し、サポートをしていただけたので、それが今に繋がっていると思います。

――個性的なお名前ですがnonoc(ノノック)の由来はなんでしょうか。

nonoc 本名から来てます。本名の音の感じと似ていて、かつ、他にかぶりがいなくて、ロゴになったらかっこいい感じにも見えるし、音の響きはかわいい。憶えやすくて良いかなと思って付けました。

――そうなんですね。僕も1回で覚えました。

nonoc 良かったです(笑)。可愛いですよね。

――学生時代から色々と聴かれていたと思いますが、好きなアーティストはいますか

nonoc ニコニコ動画を観ていた時は、歌い手さんが好きでした。中でも昔から好きなのは、まじ娘(※現在はmajiko名義で活動)さんで、今でも応援しています。
高校に入ってからは色んな音楽を聴く機会も増えて、洋楽も好きになってアヴリル・ラヴィーンさんとかイギリス系のオルタナロックもよく聴くようになりました。
アートワークとかPVとかファッション性などにも惹かれる所があって。型にはまっていない感じが好きです。

――今後ご自身のPVでも取り入れたいですか?

nonoc そうですね。自分で自分の可能性を狭めたくないので、色んな事に挑戦していきたいです。

――デビューが決まった時の周囲の反応はいかがでしたか?

nonoc 情報解禁がつい最近の映画公開日だったので、まだ分かりません・・・(笑)。でも地元の友達は「すごいね」と言ってくれました。公開日には家族と一緒に映画を観に行きました。
おばあちゃんは「感動もしたけど、こういう経験は自分が生まれてから70年くらいで一回もなかったからすごく不思議な感覚で何て言っていいか分からないけどすごいね」と言ってくれました。現実感がなかなかなかったみたいです。

――改めて楽曲についてお伺いします。イメージソング「Relive」、エンディングテーマ「White White snow」を歌うことになったと初めて聞いたときのお気持ちはいかがだったでしょうか。

nonoc 「Relive」のお話を先に頂いていました。曲を頂いた時は、作曲が同じ北海道在住の中沢伴行さんと聞いて「アニソンの人!」と少し驚きました。
この曲をもらった時は、歌詞がとても印象的で。イメージソングなので劇中で流れているわけではないんですが、歌詞に注目して聞いてもらいたいです。
TVアニメシリーズをご覧になられた方なら分かると思うんですが、11話と12話の間が映画になっているんです。この曲は私の中で11話までの「死に戻り」を経てからまだ日が経っていない状態の中で、もがいているスバルの気持ちが込められていると思っています。スバルの気持ちになって歌わせていただきました。

――映画を観ている方もスバルたちのこの先の展開も知っている方も多いと思うので、すごく響くのかなと感じました。

nonoc そうですね。歌詞を見ていただくと分かるんですが、歌詞の中でスバルの成長が見えるんですね。この映画の所まででスバルは4回「死に戻り」をしてるんですが、「死に戻り」の3回までが2番で書かれているんです。
「死に戻り」を経験して、その結果、愛があるから全部を救いたい。そういう熱い想いがすごく込められています。すごいかっこいい曲です。

安田 残念ながら劇場では流れないんですけどね(笑)。ただイメージソングとしては秀逸な物になっています。

――ではもう一曲のエンディングテーマ「White White snow」を初めて聞いたときの印象はいかがでしたか?

nonoc 「White White snow」を初めて聞いた時は、映画のあらすじやキービジュアルにもあった、やっぱり優しく包み込むような雪のイメージを歌詞から感じました。
エミリアの笑顔をすごく大切にしたいという想いが伝わってきたので、祈りのような気持ちを込めて歌わせていただきました。
この曲のレコーディングは、最初は北海道のスタジオでレコーディングをしようというお話だったんです。でも、ちょうど大きな地震が起きて、出来なくなってしまって。電気や交通が復旧してから東京に行ってレコーディングをしたんです。
その時まで「Relive」がスバルの曲で、「White White snow」はエミリアの曲として、エミリアの気持ちになって、添えるように優しく歌おうと考えていました。
今回のOVAは、スバルとエミリアが大変な戦いがあった後、そしてエミリアが王選に参加するまでの間の話で、すごく日常的な所が描かれているんですよね。
みんな笑顔で、こういう幸せが続けばいいのになというお話だと私は感じて…。
それが今回の北海道での地震が起きた後の自分たちにすごくリンクして。やっぱり地震は起きて欲しくないし、皆が不安がっていたので、今このタイミングで東京に行って私が歌に込められるものはなんだろうとなった時に、この曲の最後の方にハミングみたいな箇所があって、そこがすごく賛美歌のように聞こえたんです。
日常が一番大事で、それが続くように祈りを込めて歌わせていただきました。
日常は、すぐなくなってしまう物で大事だって分かるのって、大変なことがあってからじゃないと分からないものだから。
私が伝えられる事は、そういう「いつものことが続きますように」って想いをこの歌にも乗せられれば良いんじゃないかなって思いました。

――先ほどご家族の感想はお伺いしたんですが、劇場でご自身の歌が流れた時の感想はいかがですか?

nonoc マスタリングされた完成音源は頂いていたんですけど、劇場で流れると音響の広がりとか、世界観がそこに凝縮していて、雪の音やみんなの笑顔がすごく伝わってきました。
みんなの笑顔が出てきた後に「White White Snow」がすっと流れて、最後エミリアとスバルでデートに行くじゃないですか。本当に良かったなという気持ちになりました。私の歌が流れた時の感動と言うよりも、ストーリーやキャラクターたちに対する想い。本当に、この楽曲も作品の一部になっているんだという感動はありました。
たくさんのお客さんがいる映画館で自分の歌が流れてるというのは、実際に映画を観て事実として体験したから実感はできたんですけど、どういう気持ちで皆がこの曲を聞いてるんだろうと、すごくドキドキしていました。
帰ってからTwitterで反響を頂いた時に、皆こういう風に思って聞いてくれてたんだ、良かった!って言ってくれる方が多くて、リゼロの作品に携われて良かったなと思えました。

――歌詞に注目してほしいという事でしたがお気に入りのフレーズがあったりするんですか。
nonoc 「Relive」の方は、サビの『“君に愛を”なんて信じてる』という所が、最初は解釈しづらかったんです。歌詞カードでは、”君に愛を“と引用符がついていますが、歌っていると、そのまま『君に愛をなんて信じてる』と言うだけだから、文章としてはちょっと変わった感じで。
最初は分からなかったんですけど、スバルの気持ちになって歌っていくと分かったんです。自分しか知らず誰にも伝えられない中で、痛みを伴う死を何回も経験するって実際にはありえないこと。でも「死に戻り」があるから、エミリアやみんなを助けられる力があるんだとスバルはだんだん分かっていくじゃないですか。自分の事を助けてくれたエミリアも死んじゃうじゃないですか。
エミリアへは、恋愛としての愛もあると思うけど、友達や家族としての愛もあって、だからこそ何度でもスバルは「死に戻り」しては生きているんだと思いました。愛があるから助けたいんだ、と言うことを何回もサビで伝えています。スバルのセリフに「何回死んでも必ず助ける」みたいなことを何回も言うシーンがあって。
それが、この曲を通して伝えたい事なんだなと思いました。この曲はそういう愛です。
「今が最後だって旅立とう」という部分も、毎回最後の命だと思ってスバルは生きているんだな、と。スバルは「死に戻り」が出来るけど、私たちもいつ死ぬか分からないし、今が最後だと思って生きないと。それでも助けたい、成し遂げたいという想いはみんなが持っている熱い思いが伝わる歌詞だと思います。

――「White White Snow」の方はいかがですか。

nonoc 「White White Snow」は全体的な世界観として、エミリアの曲を歌っています。最後の方で、エミリアが「来年なんてあるか分からないよね」に近いことを言うんですが、この後王選に参加して、エミリアの中でもすごく不安な時期だったんだと思います。自分が置かれている状況として明日があるか分からないし、自分は他の人とは違いますし。
でもスバルはわけ隔てなくみんなと仲良くするタイプで、エミリアも心を開いて仲良くなってきた頃のお話なので、エミリアには今までなかった「心の扉をスバルが開けてくれた」って所がこの曲につながっていると思うんです。
1番では「もうこれから貴方のことを忘れはしないだろう」というんですが、最後は泣いているんです。
エミリアのこういう想いって、日常生活を普通に過ごしていたら思わないことだと思うんですけど、来年があるか、一週間先があるか、明日があるか、分からない状況は、実は誰しも同じで。エミリアだからってことじゃなくて、本当はみんなが思えることなんだなと、歌ってみてすごく思いました。

――先ほど歌詞の解釈の話が出ましたが、他に収録するに当たって苦労した点はありますか

nonoc 「Relive」は、歌詞の解釈はぱっと読んでしまえばそのままなんですが、その中で何が一番伝えたいのかなと思うと、救いたいという熱い想い、何度でも生き返って君を救うよという熱い思いを伝えたかったんです。サビの音程がとても高くてレコーディングもすごく頑張りました。
作曲の中沢さんに、スバルの気持ちになった時に、高いキーをギリギリで歌う感じが、スバルの気持ちや熱い想いにリンクするから頑張って欲しいと言われたのですが、私も同じことを思っていました。そこが一番大変でした。
息遣いも、ちょっとの苦しさでも聞こえが変わってくるので、どうにかかっこ良くて好きな曲だから中沢さんの言っていることをちゃんと実現したいと思って頑張って取り組ませて頂きました。

――安田さんもレコーディングに立ち会われたんですか

安田 立ち会わせて頂きました。中沢さんとは面識もあっていつかまたお仕事でご一緒できたらなと思っていました。彼の曲は大好きだったので、今回ご一緒できて嬉しいです。ディレクションの段階からずっと一緒にスタジオに居てというのは初めてだったので、中沢さんがどんなディレクションをされるのか楽しみに行かせて頂きました。nonocにとっても初めてのレコーディングだったんですが、アットホームな雰囲気でレコーディングの現場の皆さんの意見も聞いて下さいました。

nonoc ちゃんとしたレコーディングは初めてでした。

安田 中沢さんにいたっては勝負服ということで、リゼロのTシャツを仕込んで来てくださって(笑)。そこまで気合入れて下さったおかげですごく楽しくやらせて頂きました。
「White White Snow」は、地震があって札幌で録れないということになってしまい、何とかスケジュールをあわせて東京で録る事ができました。こちらはヒゲドライバーさんという活躍されている作曲家さんです。

nonoc ヒゲドライバーさんは、名前も印象的ですし、以前から楽曲も聞いている方でした。

安田 「White White Snow」はヒゲドライバーさんがディレクションに入って頂いていたんですが、彼がイメージするものと本人がイメージしていたもののリンクが取れていたのでテンポ良く収録できました。双方のこだわりも拝見できて、いい現場を経験させて頂いたなと思います。

――今後nonocさんがチャレンジして行きたい事はありますか

nonoc 今回のエンディングテーマで初めて私の声を聞いてくれた方がほとんどだと思いますので、OVAもたくさんの人に観てもらいたいですし、CDもたくさんの人に手に取ってもらいたいです。
今後も私の声が色んな所に届いて誰かの支えになれたり、聞いてくれる人のどこかの想いにつながるような歌を届けていければなと思います。
ライブもこれからやっていきたいので、たくさんライブをして色んな思いを伝えられればなと思います。色んな事に挑戦したいと思うので、皆さんに応援して頂きたいです。

――最後にCDを聴いてくれている方へのメッセージをお願いします。

nonoc CDを買って聴いて頂けるということは、OVAを観て、私の歌を気に入ってくれたと思うので、エンディングもイメージソングもたくさん聴いて頂きたいです。ただ流して聴いて頂くのもいいんですけど、リゼロに沿った気持ちで聴いて頂ければと思います。
これからも頑張りたいので応援よろしくお願い致します。

 

アニバース公式Twitter、フォロー&RTプレゼントキャンペーン

【賞品】
nonocさんサイン色紙 1名様
【応募期間】
2018年10月24日~11月7日23:59まで
<応募方法>
1.アニバース公式Twitterをフォロー。
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3.当選された方には、キャンペーン終了後、公式twitterアカウントからDM(ダイレクトメッセージ)をお送りします。

 

◆CD詳細
OVA「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」Memory Album

音楽:末廣健一郎
2018年10月24日(水)より発売中
品番:ZMCZ-12642 価格:3,000円+税 発売・販売:株式会社KADOKAWA

【収録曲】
1.英雄のタクト -起源
2.空想クラップ

3.始まりの音色
4.毛並み職人
5.おたんこナス
6.寝起きとレム
7.よあけのみち
8.Relive(イメージソング)歌:nonoc
9.リンガ
10.エミリアの隠し事
11.ロズワール
12.発魔期
13.笛と創造の散歩者
14.スバル協奏曲
15.異世界行進曲
16.相談中
17.侵食のマハト
18.運命の起動
19.チキチキ
20.Memories(挿入歌)歌:安月名莉子
21.時と空の思い出
22.雪まつり
23.EMT!!
24.賑やかな日々
25.思考回路
26.宴の夜
27.魅惑の酒
28.Memory Snow
29.White White Snow(EDテーマ)歌:nonoc

 

★作品詳細
Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow
2018年10月6日(土)より全国劇場で絶賛公開

【STORY】
呪いの元凶である魔獣ウルガルムを打ち倒し、アーラム村の子供たちを救ったスバルたち。やっと訪れた平穏も束の間、スバルは誰にも知られてはならない、とある極秘ミッションに挑んでいた。しかし変装していたにも関わらず、すぐにペトラを始め、村の子供たちに正体がバレてしまうスバル。開始5秒でバレてしまったミッションとは、エミリアとのデートコースの下見で……。

【スタッフ】
原作・シナリオ監修:長月達平(MF文庫J『Re:ゼロから始める異世界生活』/KADOKAWA刊)
キャラクター原案:大塚真一郎
監督:渡邊政治
チーフ・ディレクター:小柳達也
シナリオ:横谷昌宏
キャラクターデザイン・作画監督:坂井久太
音楽:末廣健一郎
アニメーション制作:WHITE FOX
製作:Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

【キャスト】
ナツキ・スバル:小林裕介
エミリア:高橋李依
パック:内山夕実
レム:水瀬いのり
ラム:村川梨衣
ベアトリス:新井里美
ロズワール・L・メイザース:子安武人

アニメ公式サイト:http://re-zero-anime.jp/
アニメ公式Twitter:@Rezero_official

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会