『劇場版 はいからさんが通る 前編 ～紅緒、花の17歳～』の初日舞台挨拶が11月11日(土)、新宿ピカデリーで行われた。
舞台挨拶は、本編を見終えたばかりの観客から盛大な拍手で迎えられた花村紅緒役の早見沙織さん、青江冬星役の櫻井孝宏さん、藤枝蘭丸役の梶裕貴さんの３名のキャストが登壇。公開初日に集まったファンへの感謝のこもった挨拶の後、お話は作品の内容についてに移った。
『それぞれの自身のキャラクターの印象的なシーン』という話題では、早見さんは紅緒について「（感情の）全てをさらけ出す女性」と話し、少尉と一緒にオペラを観賞しにいくシーンを上げた。「紅緒さんがモノローグで喜怒哀楽を変えていくんですけど、その変化がとても早くて…。その気持ちの変化が私自身もやっていてとてもテンポがよくて、はまったときの爽快感が印象的でした。」
続いて梶さんは自身の演じた蘭丸について「見た目や仕草は可愛らしいですが、紅緒さんに対する真っ直ぐで一途な愛情、男らしさという一本筋の通ったところというのは、とても大事な所だなと思いながら演じた」と語った。印象的なシーンでは、蘭子そして潜入するコミカルなシーンをピックアップ。
青江冬星役の櫻井さんは自身のキャラクターについて「けっこうモノローグがあるので、そこで表に出している部分と、自分の中の心情の揺れ動きもみられたりする。奥行きのあるキャラクター」というコメント。紅緒との出会いで変化する青江にも注目だ。
また、ビデオメッセージでの登場となった伊集院忍役の宮野守さんは最初に紅緒に会った時に「はいからさん」と声をかけるシーンを上げている。
前編の見所の１つ!? 紅緒さんの酔っ払うシーン
紅緒と少尉との印象的なシーンとして、紅緒の酔っ払うシーンの話題へ。
早見さん自身も楽しみにしていたというシーンは、紅緒の可愛らしい部分が見られるコミカルな名場面。早見さんは「作品の絵柄がキュートなので、そこにふわっと声をのせることができて、きれいにかわいらしく、でも泥酔している紅緒さんを演じることができた」と話し、梶さんは「紅緒さんの酔いっぷりを見るだけでも、一見の価値あり」と早見さんの酔っ払い演技に太鼓判を押した。
ここで話はキャスト3名の酔っ払った時の話に。紅緒を演じることになり、早見さんにお酒にまつわるエピソードの質問を多く聞かれるようになったそう。
そんな自身のエピソードについて早見さんは「親と酔い方が似ているらしいんです。家に帰ってきて、床やお手洗いにむかって“ごめんなさい、もうしません”と言いながら部屋にむかっていく」と。赤裸々話を披露してくれた。
作品についてのお話が終わると、原作者である大和和紀先生からの手紙が読み上げられた。集まった観客や作品に関わったスタッフ、キャストそれぞれのコメントを交えながら感謝の気持ちが綴られていた。
最後に、声優陣を代表して早見さんから「今日はお集まりいただきましてありがとうございます。『はいからさんが通る』という作品は、老若男女全ての人に何かを届けてくれる、次の世代に何かを手渡せる宝物のような作品だと思っています。前編の思いを胸にしまっていただいて、来年の後編も楽しみにしていただけると嬉しいです。後編もまだまだ紅緒は暴れて行きたいと思います！」と後編への思いを交えた挨拶で締められた。
『劇場版 はいからさんが通る 前編 ～紅緒、花の17歳～』は11月11日より公開中。
是非劇場でお楽しみください！
■作品詳細
「はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17 歳〜」
＜あらすじ＞
いつだって 大キライは恋のはじまり。時は大正。女学校に通う17歳の花村紅緒は、いつも明るくケンカっ早いところのあるじゃじゃ馬娘。親友の環とともに楽しい女学校生活を送り、恋も結婚相手も自分で選びたいと思っている。そんなはいから娘が出会ったのは、笑い上戸な青年将校、伊集院忍少尉。
実は彼が祖父母の時代から決められていた許婚であることを知った紅緒は、それに反発。愛のない結婚を阻止しようと奮闘して騒動を巻き起こすが、少しずつ少尉に心惹かれていく。
前編監督・脚本：古橋一浩 原作：大和和紀「はいからさんが通る」（講談社ＫＣＤＸデザート）
主題歌：「夢の果てまで」（歌：早見沙織 作詞・作曲：竹内まりや 編曲：増田武史）
製作：劇場版「はいからさんが通る」製作委員会 配給：ワーナー・ブラザース映画
声の出演：早見沙織、宮野真守、櫻井孝宏、中井和哉、梶 裕貴、瀬戸麻沙美
公式サイト：http://haikarasan.net/
公式Twitter：@haikara_anime
(C)大和和紀・講談社／劇場版「はいからさんが通る」製作委員会