好評開催中のアニメファンのための夢の祭典「サンライズフェスティバル2023」内で、1月 14日(土)に東京・グランドシネマサンシャイン 池袋で『ファイ・ブレイン 神のパズル』の上映会が実施された。
上映後にはゲストとして、第 1 シリーズ監督の佐藤順一さん、キャラクターデザイン・総作画監督の佐々木洋平さん、前川貴史プロデューサーの 3 名が登壇し、トークショーも開催された。
今回はその模様を伝えるオフィシャルレポートが到着した。
サンライズフェスティバル 2023『ファイ・ブレイン 神のパズル』
[開催日]2023年1月14日(土)
[会場]グランドシネマサンシャイン 池袋
[ゲスト]第 1 シリーズ監督:佐藤順一、キャラクターデザイン・総作画監督:佐々木洋
オフィシャルレポート
1月9日(月・祝)から始まった、バンダイナムコフィルムワークスの上映イベント「サンライズフェスティバル 2023」(サンフェス 2023)。
1月14日(土)にはグランドシネマサンシャイン 池袋で、『ファイ・ブレイン』3シリーズの各最終回が上映された。
上映後には、第1シリーズ監督の佐藤順一さん、キャラクターデザイン・総作画監督の佐々木洋平さんをゲストに迎え、バンダイナムコピクチャーズの前川貴史プロデューサー司会の元、トークイベントが開催された。
今回は3年半ぶりの上映ということで、作品の公式ファンクラブ「ファイ・ブレイン√学園ファンクラブ」(2022年12月に終了)で事前に好きなエピソードのアンケートを実施。各シリーズの最終話近辺が人気ということで、今回は各シリーズの最終話を上映したという前川プロデューサー。「最終話と最終話前のデート話が人気でしたね。やっぱり決戦前にはデートしなきゃっていうのはありました」(佐藤)。そのほか、第3シリーズの8話と14話がランクインしていたのだが、フリーセルとギバーがカイトが大好き過ぎて追い込めた回だったので、「みんなカイトが大好きなんだろうな」という話題になった。
アンケート結果
1位:第1シリーズ 25話
2位:第3シリーズ 25話
3位:第1シリーズ 24話
4位:第1シリーズ 23話
5位:第2シリーズ 25話
6位:第1シリーズ 1話 ※同率6位
6位:第3シリーズ 14 話 ※同率6位
8位:第2シリーズ 1話
9位:第2シリーズ 24話
10位:第3シリーズ 8話
佐藤
「今回、資料を見返してきたんですが、ファイ・ブレインはいわゆる原作ものと違って、みんなで考えていましたよね。最初の設定もみんなで出し合っていたんですね。例えばギャモン。オレ様キャラで自信過剰でちょいワルみたいなことが書いてあるんだけど、16年間振られっぱなしで弱キャラみたいなこと書いてある人もいて、どんどんキャラ(設定)が足されていった。それで、どっちかは採用になって、どっちかは却下になっているんだけど、どうやってたの?」
佐々木
「最初期のキャラは、設定に縛られず自由にやっていたんです。そして、制作が始まってからは本読みに参加させていただき、ライターさんたちの打ち合わせの横で落書きしながらイメージを膨らませていきました。1 期の時はだいぶ苦労していたのですが、オルペウス・オーダーの人たちとか、2 期、3 期になると、デザイン的には少し垢抜けてカッコよくできたかなぁとは思っています」
佐藤
「監督やライターさんだけでなく、パズルデザインの郷内(邦義)さんもキャラクターイメージを出されていて、それが意外と細かいいんですよ。ある少年がおぼっちゃまで、じいと呼ばれる人に面倒見てもらっているんだけど、実はそのじいがお父さんで、みたいなことがすごく書いてあって。まあ却下なんですけど(笑)。謎解きの方なんだけど面白いキャラクター作りも考えておられたんです。郷内さんの提案で一番面白かったのは、3行で書いてあったやつで。『30代女性キャラ、女王様、突然きつい言葉をくれる』以上!みたいな。合内さんの趣味丸出しでしたね(笑)」
佐々木
「郷内先生は毎回、本読みの時にパズルを持ってくるじゃないですか。あれを解いてたんですよね。本読みの休憩の時に『解けましたよ』といったら、『じゃ、ちょっと難しくしようか』といわれて。ちょっとプライドに火をつけちゃったこともありました」
前川
「現場的にはパズルの辻褄をアニメ内で合わせるのにすごく苦労していましたね。映像見ながら『コレ間違ってるよ!』とか」
佐藤
「アフレコも音響監督もキャストもベテランなのでお芝居に不安はないんだけど、セリフが数的に間違っていないかだけをずうっと聞いてるという辻綱合わせがすごく大変でした。たまに間違っていることもあって、『2つ前に進むと……』と言っているだけど、ん、2つ?2つ行けなくないか?みたいなことで、当日現場で修正するみたいなことも結構ありました」
トークが盛り上がってきたところで、突如、パズルイベントが発生!
謎解きゲームの制限時間は10分間。来場者は持参した筆記用具とリモコンを手に、カリカリと静かに奮闘を始める。静寂に包まれる会場に、なんとかトークをつなげようとする3人だったが、「ちょっと黙れ、という空気になっている?(しゃべってて)大丈夫?」(佐藤)と気遣いをするほど、一同パズルに集中していた。
パズルは3つが組み合わさっており、やや複雑だったが、途中のヒントのおかげもあって半数ほどの参加者が解答。
パズルの最後には手持ちのリモコンを操作する必要があったのだが、誰もが当然のように持参していた。もはや、家のリモコンはファンクラブ公式アイテムと言っても過言ではないようだ。
イベントの最後には、ゲストからコメントが述べられた。
佐々木
「ずっと応援していただき、本当にありがとうございます。Twitterをよくチェックしているので、『こんな絵を描いて欲しい』みたいなのがありましたら、やんわりとつぶやいてください。また描き下ろす機会に何かいいものが届けられたらと思います。これからもよろしくお願いいたします」
佐藤
「パソコンの中をひっくり返したら、古い資料が結構残ってまして、面白いボツネタとかがいっぱいあるんですよ。ギャモンに妹がいて、カイトはその妹にメロメロって書いてあったり。そういう面白い話を紹介できる機会があればいいなと思っていますので、またお会いできたらいいなと思っています」
ファンクラブは昨年終了してしまったが、パズル&謎解きプロジェクトや「オンラインくじ」販売決定など、作品の新しい企画も発表され、『ファイ・ブレイン』の今後への期待が高まるイベントであった。
サンライズフェスティバル 2023 は、1月29日(日)まで順次開催中。
1月28日(土)には劇場版『機動戦士Ζガンダム』三部作を一挙上映するほか、最終日1月29日(日)には映画7作品を一日で上映する「ふざけているのか!?タブー破りの一挙上映!劇場版『∀ガンダム』&『Gのレコンギスタ』2つのGのユニバース!!」を実施する。チケットはアニメイトチケットで好評販売中となっているので、ぜひ参加してみよう。
イベントの詳細は、サンライズフェスティバル公式サイトをご覧ください。
「サンライズフェスティバル」とは
「サンライズフェスティバル」は、株式会社サンライズ(現:株式会社バンダイナムコフィルムワークス)が、映画館とタッグを組んで2010年から毎年開催してきた上映イベントです。
アニメーションを中心としたオリジナルIP(Intellectual Property=キャラクターなどの知的財産)を40年
以上にわたり創出し続けてきた株式会社サンライズと、株式会社バンダイナムコピクチャーズ(2015年に当社より分社)が持つ潤沢なIPの中から、周年作品を中心に人気タイトルを連日上映し、トークショーを織り交ぜた内容で多くの方にご来場いただいて参りました。
2022年、サンライズはバンダイナムコフィルムワークスへと社名を新たにしましたが、「サンライズフェスティバル」は名称を変更することなく継続致します。そこには、ファンの方々にご愛顧いただいている“サンライズ”の名を冠することで、これからもより強く作品に親しみをもっていただきたい、という願いが込められています。
公式サイト:https://www.sunrise-inc.co.jp/sunfes/
公式Twitter :@sun_fes
作品関連情報
『ファイ・ブレイン 神のパズル』
・パズル&謎解きプロジェクト企画進行中!
・「オンラインくじ」販売決定!詳細は後日発表
【ファイ・ブレイン公式サイト】
http://www.phibrain.net/
【ファイ・ブレイン公式 Twitter】
@PB_SRPR
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