劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」富野由悠季総監督登壇の国内最速試写会レポートが到着!

11月29日(金)2週間限定上映される劇場版『ガンダムGのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」の日本国内最速となる試写会が、8月24日(土)「富野由悠季の世界」展が催されている福岡市美術館内のミュージアムホールで行われ、富野由悠季総監督が登壇しトークショーが実施された。

いち早く劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』を見ようと、応募総数およそ1,900人の中から抽選で選ばれた約180人のファンからの熱い拍手を受け、富野由悠季総監督と福岡市美術館の山口洋三氏がステージに登壇し、本編上映の興奮冷めやらぬ熱気の中、トークショーがスタート。

トークショーではファンからもたくさんの質問があり、富野総監督の言葉に会場に集まったファンは熱心に耳を傾けていました。そして、イベントの最後には山口氏より重大発表があると告げられると会場がどよめき、期待の高まる中、劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』の劇場上映日が 2019 年 11 月 29 日(金)に決まったことが発表されると会場で喜びの拍手が起こり、約 1 時間にわたって行われたトークショーは幕を閉じた。

◆トークショー概要

山口「今日初めて劇場版を拝見して、TVシリーズと比べて分かりやすくなったという印象を持ちました。新作カットなどで心情や状況の説明が分かりやすくなったと感じましたが、直し方などを伺えますか?」

富野「自分の手だと昔からの富野流に染まってしまっていますので、“児童向け”という言葉を使いますが、そういう風にしておきたかったというのがあります。今の『G-レコ』の中で描かれている問題というのは全部、現在解決ができない問題というものを画にしています。そういうことを考えてもらうためには、これから恐らく 150年くらいかかるんじゃないかと思っています。なので、今子供たちにその問題意識を分からせておいて、解決策を考えてもらいたいと思い、子供たちに向けて分かりやすい物語にしておきたかったということで、こういう直しになっています」

山口「今作は一種のおとぎ話のようにされており、監督の子供たちへのメッセージをこういった物語に託して、映画にしてお見せしている。これがいつもおっしゃっている『物語の力』なのかなと思いました」

富野「漫画とかアニメというものは画を使って物語ることができる性能がものすごく高いものだと思っています。ヘイトスピーチを言うのは簡単で、固有名詞を使った瞬間に全部ヘイトスピーチになるんですよ。それを絶対にしないでそういうことを描くということができるのがアニメの持っている性能の高さ。今10歳になるかならないかの子供たちが引っ掛かるような物語を作っておくということがとても大事なことで、アニメだからそれができるのかもしれないということで挑戦しているという意味では、今までのモビルスーツものとは違うものになっているという風には自負しています」

来場者からの質問「劇場版第 1 部を制作していて楽しかったところはどこか?」

富野「『G-レコ』は全体的に楽しかったんです。キャラクターをこういう設定にしたおかげで、キャラクターっていうのはこういう風にあっけらかんとしているほうが、やはり楽しいなということがあったわけです。ですから、やはり深刻なものはあまり作りたくないなということを改めて感じました。また、その質問を受けていてふと思ったのは、今回の展覧会(「富野由悠季の世界」展)のことがありましたので、パッと思い出したのは『ザブングル』でした。やっぱり楽しかったですよね」

◆イベント概要

【イベント名】
劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」
国内最速試写会&富野由悠季トークイベント

【開催日】2019 年 8 月 24 日(土)
【場所】福岡市美術館ミュージアムホール(福岡市中央区大濠公園 1-6)
【登壇者】富野由悠季、山口洋三(福岡市美術館学芸係長)

 

★作品詳細

劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」

2019年11月29日(金)より2週間限定上映

【上映劇場】全国 22 館
東京:新宿ピカデリー/イオンシネマシアタス調布 神奈川:イオンシネマ港北ニュータウン
千葉:イオンシネマ幕張新都心 埼玉:MOVIX さいたま/イオンシネマ春日部 栃木:MOVIX 宇都宮
新潟:イオンシネマ新潟南 宮城:MOVIX 仙台 北海道:札幌シネマフロンティア
愛知:ミッドランドスクエアシネマ/イオンシネマ名古屋茶屋 三重:イオンシネマ津南
石川:イオンシネマ金沢フォーラス 大阪:なんばパークスシネマ 兵庫:神戸国際松竹
京都:イオンシネマ京都桂川 和歌山:イオンシネマ和歌山 岡山:イオンシネマ岡山
広島:イオンシネマ広島西風新都 香川:イオンシネマ綾川 徳島:イオンシネマ徳島

【イントロダクション】
富野由悠季が、『ガンダム』のTVアニメシリーズとして、『∀ガンダム』以来15年ぶりに手がけた作品、『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014年、全26話)。
総監督として指揮するのみならず、全話の脚本も自ら手がけるなど精魂を注いだ本作。
脈々と流れる富野イズム、「少年ベルリの出会い」の物語が放送から5年という歳月を経て今、新規カットを加え、全5部作の劇場版として大スペクタクル公開!

【第1部スタッフ】
総監督・脚本:富野由悠季
キャラクターデザイン:吉田健一
メカニカルデザイン:安田 朗、形部一平、山根公利
美術監督:岡田有章、佐藤 歩
色彩設計:水田信子
ディスプレイデザイン:青木 隆
CGディレクター:藤江智洋
撮影監督:脇顯太朗
編集:今井大介
音楽:菅野祐悟
音響監督:木村絵理子

公式サイト:http://www.g-reco.net/
公式Twitter:https://twitter.com/gundam_reco

 

「第41回ぴあフィルムフェスティバル」の招待作品部門で特別先行上映が決定!

「第41回ぴあフィルムフェスティバル(以下、PFFと記載)」の招待作品部門で、劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」の特別先行上映が決定。
特別先行上映当日は、富野由悠季氏が登壇するトークショーも実施予定。
上映日やチケット等の詳細は、PFF公式サイトや作品公式サイトで追って発表予定となっている。

【開催概要】
●名称:第41回ぴあフィルムフェスティバル
●期間:2019年9月7日(土)~21日(土)[月曜休館・13日間]
●会場:国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋 3-7-6 )

PFF(ぴあフィルムフェスティバル)は、“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに、当時、まだ観る機会の少なかったインディペンデント映画の面白さを広く伝えるため、1977年にスタートした映画祭です。
メインプログラムは、第1回より続く世界でも珍しい自主映画のコンペティション「PFFアワード」で、入選者の中からは、後にプロの映画監督として活躍する人たちが120名を越え、若く新しい才能が集う場所として、広く認知されるようになっています。

©創通・サンライズ