「マクロス」シリーズ河森正治 初のオリジナル劇場長編アニメーション『迷宮のしおり』万博ツアー&トークセッションレポートが到着!

「マクロス」シリーズ、「アクエリオン」シリーズなど独創的なビジュアルと世界観が特徴的な数々のヒットアニメを手掛け、最近は大阪・関西万博でテーマ事業プロデューサーを務めたことも話題となっているアニメ監督・河森正治の初オリジナル劇場長編アニメーション『迷宮のしおり』が2026年1月1日(木・元日)に公開される。
本作は、河森作品の特徴である「歌」「SF」に、誰もが共感できる「スマートフォン」あるあるを組み合わせ、エモーショナルな異世界青春脱出劇として描きだし、新たなフィールドへと挑む。 

 

物語の主人公は、普通の女子高生の前澤栞(まえざわ・しおり)。親友と撮影した動画がきっかけにスマホの中に広がる不思議な世界に!?ウサギの姿をしたしゃべるスタンプから「スマホの中に閉じ込められた」と告げられ、現実世界ではもう一人の自分が現れ自由奔放に振る舞い出す。もう一人の自分の暴走を食い止めるべく、奇妙なスマホの迷宮から抜け出そうとする、もしかしたらSNS社会で本当に起こるかもしれない異世界青春ファンタジー。
新しい学校のリーダーズ・SUZUKAが主人公・栞を、栞が閉じ込められてしまうスマホの中の異世界で出会うウサギのスタンプ・小森の声を原田泰造、栞の幼馴染でインフルエンサーの女子高生・倉科希星を伊東蒼、栞のクラスメイトでお調子者の山田を齋藤潤が、そして、国際的に注目される若き起業家の架神傑をtimeleszの寺西拓人が担当する。

 

9月27日(土)に、主人公・栞を演じるSUZUKA(新しい学校のリーダーズ)が、河森正治監督とともに、「大阪・関西万博」(大阪市此花区舞洲)内のシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」にて、「超時空シアター」の体験とトークセッションに参加。
さらに、万博記念公園(吹田市)で開催中の『EXPO’70 パビリオン企画展 河森正治 創作展~万博・合体・変形・未来~』を巡りながら、映画の見どころなどについて語った。

 

 

『迷宮のしおり』は、『マクロス』シリーズや『アクエリオン』シリーズなどを手掛けた河森監督にとって初の劇場長編アニメーション。引っ込み思案な女子高校生・前澤栞が、SNSをめぐるアクシデントをきっかけにスマホの中に広がる不思議な世界に閉じ込められてしまい、それと入れ替わるように現実世界に現れたもう一人の自分「SHIORI」がある騒動を巻き起こす物語。SUZUKAは、栞とSHIORIの一人二役をつとめている。

そんな河森監督がプロデュースを担当したのが、「大阪・関西万博」で話題を集めているシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」。専用ゴーグルを利用し、合体や変形の連鎖によって紡がれていくいのちの世界を、現実と仮想空間を融合させたXR(クロスリアリティ)とVR(仮想現実)を組み合わせて表現した内容だ。SUZUKAもこの日、同パビリオンの展示作「超時空シアター 499秒 わたしの合体」を初体験した。

パビリオン内で開かれたマスコミ向けのトークセッションでは、SUZUKAが「初の感覚と体験。言葉にするのが難しい」と驚きながらも、「私たちのライブでも、言葉にできない感覚的なエネルギーに満たされたり、興奮や感動があったりします。言葉にできないものや目に見えないものの大事さは常に感じているので、河森監督と共鳴できた感じがします」と「超時空シアター」の感想を口にした。

河森監督は「私たちは多種多様な生き物たちと循環し、繋がっています。魚を食べたら魚と合体し、水を飲んだら雨とも、外を歩けば太陽の光とも合体する。合体の連鎖の中で、みんなと共鳴し合いながら生きています」と同パビリオンに込めたメッセージを説明した。

また河森監督は映画『迷宮のしおり』について、「スマホには個人情報、検索情報、発信した内容が入っています。自分の分身であり、また自分と合体した一つの存在でもある。そんなスマホの世界に閉じ込められた栞が、迷宮から脱出することができるのか。またその間には、SNSで“1億いいね”を獲得するとSHIORIが現実世界を乗っ取ってしまう。栞とSHIORIの対比を描いています」とコメント。

SUZUKAは「新しい学校のリーダーズはSNSを通して世界中のみなさんに知ってもらい、ライブに集まっていただけるようになりました。SNSがなかったら、メキシコ(でのライブ)に8千人も集まらなかったはずなので、SNSには感謝しています。でも、SNSをやっていると『自分ってなんなんだろう』と分からなくなることもあります。自分自身の表と裏、陰と陽のバランスが認識できなくなってしまうんです」といろんな迷いも生じているとのこと。しかし『迷宮のしおり』に携わったことで、「悲しみ、葛藤、悔しい気持ち。この映画からは、そういう人間の揺らぎが美しく感じられます。陰の部分も自分らしさとして受け入れたいと思っていたときだったので、『迷宮のしおり』でそれを体現できたのはすごく嬉しいです」と言う。

さらにSUZUKAは、声優初挑戦に関して「私は声が低くて関西弁なので、『栞の声と合うかな』と心配していました。でも演じていくうちに、自分自身でも出会ったことがない自分の声が現れてきました。あらためて『固定概念ってないんだな。自分で自分の可能性を止めていたんだな』と思いました。自分には無限の可能性があることを知れました」と振り返ると、河森監督も「(声優初挑戦の)いろんなハードルを越えてくるプロセスが感動的でした。パフォーマンスをバリバリやっているSUZUKAさんにあえて声優を初体験してもらい、いろいろな葛藤がありながらそれを乗り越えてもらった。(作品の)世界に入り込んでくださり、理想通りの声になりました」と絶賛した。

トークセッションの最後には、SUZUKAが「スマホとの付き合い方=自分の人生との付き合い方という、新たな価値観が剥き出された映画です」と話すと、河森監督も「ネット社会のハードルを超えて、新しい世界に一歩踏み出していける映画になれば」とアピールした。

また二人はトークセッション後、河森監督自らパビリオン内をガイド。パビリオンを全身で堪能すべく、SUZUKAも『迷宮のしおり』のキャラクターデザインも担当している江端里沙がデザインしたアテンダントユニフォームを着用。朗らかに施設内を回遊した。

 

さらに一行は、万博記念公園での「EXPO’70 パビリオン企画展 河森正治 創作展~万博・合体・変形・未来~」も訪問。1970年の「日本万国博覧会(大阪万博)」を体験したことが現在の創作活動に結びついている河森監督が、SUZUKAを案内。当時の万博体験が再現された展示物ほか、河森監督が訪れた世界各国の写真、過去作の作画などが鑑賞できる同展。河森監督は展示写真を指し、「20代くらいの頃から、“インスピレーションハンティング”としていろんなところに行きました」とさまざまな国や地域で暮らす人との交流や、そこで見た動物たちのことを回想。それらで得た刺激や疑問が各作品にも生かされていると明かした

SUZUKAは「写真を見て、河森さんの経験の深さに喰らいました。すごい経験をされているな、と。『迷宮のしおり』やこれまでの作品がその経験に基づいて生まれているというプロセスが美しい。生み出す人間として、あるべき形。本質的なところに触れさせてもらいました」と感想を語るなどした。

 

映画『迷宮のしおり』は2026年1月1日より全国公開。

 

【EXPO 2025 大阪・関西万博】
■開催期間:2025 年4月13 日(日)~10 月13 日(日)
■会場:大阪・夢洲
■公式サイト:https://www.expo2025.or.jp/

【EXPO‘70パビリオン企画展 河森正治 創作展 ~万博・合体・変形・未来~】
■開催期間:2025 年9月6 日(土)~2026年3 月1 日(日)
※休園日・別イベントの開催などによる休止日がございます。
詳しくは万博記念公園ホームページをご確認ください。
■会場:EXPO’70パビリオン ホワイエ
■料金:10:00~17:00(入館は16:30まで)
■公式サイト:https://www.expo70-park.jp/event/72224/

 

 

 

【イントロダクション】
「歌」と「映像」の河森正治(「マクロス」シリーズ・「アクエリオン」シリーズ)集大成
「マクロス」シリーズや「アクエリオン」シリーズなど根強い人気を誇る作品を生み出し、
自身がプロデュースする、EXPO2025 大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」で、
世界中からも注目を集めているクリエイター・河森正治初のオリジナル劇場長編アニメーションが誕生。
どこにでもいる普通の女子高生・前澤栞は、
ある日突然スマホが割れ、気が付くと誰もいない異世界の横浜にいた―。
スマホを見ると、栞のSNSには身に覚えのない自身の写真が投稿されている。
投稿された写真に映っているのは――?
果たして彼女はこの奇妙なスマホの迷宮から抜け出すことができるのか!?
歌と映像で彩る異世界青春脱出劇―

 

 

 

☆作品詳細

迷宮のしおり

2026年1月全国ロードショー

【スタッフ】
監督:河森正治 

原作:スロウカーブ・Vector Vision・ギャガ・フジテレビジョン
キャラクターデザイン:江端里沙 
脚本:橋本太知 
アニメーション制作:サンジゲン 
企画・プロデュース:スロウカーブ
配給:ギャガ 

【キャスト】
前澤栞/SHIORI︓SUZUKA(新しい学校のリーダーズ)
⼩森︓原⽥泰造
倉科希星︓伊東蒼
⼭⽥健⽃︓齋藤潤
架神傑︓寺⻄拓⼈

公式HP:https://gaga.ne.jp/meikyu-shiori/ 
公式X:@meikyu_shiori 

 

 

オリジナル劇場長編アニメーション『迷宮のしおり』特報映像
https://youtu.be/ce7jHMPZ1vA

 

 「マクロス」シリーズ河森正治 初のオリジナル劇場長編アニメーション『迷宮のしおり』2026年1月全国ロードショー
https://youtu.be/aQkgrgW58Zs

 

©『迷宮のしおり』製作委員会