劇場アニメ『HUMAN LOST 人間失格』第2弾業界人トーク付き先行試写会レポートが到着!CGアニメ最前線をクリエイター陣が明かす!

11月29日(金)より全国公開となる劇場アニメ『HUMAN LOST 人間失格』の業界人トーク付き先行試写会第2弾が開催された。

第2弾は、作に関わったクリエイター陣による、本作の制作過程や妥協を許されない過酷な制作現場であったことなど苦労話を含め、CGアニメの最前線について本音トークを展開した。

MCにアニメジャーナリストの氷川竜介さんを向かえ、木﨑文智監督、コンセプトアートを手掛けた富安健一郎さん、アニメーション制作を担当したポリゴン・ピクチュアズの森弘光プロデューサー、クリエイティブ・プロデューサーの橋本太知さんが参加している。

 

制作過程について

ポリゴン・ピクチュアズでの課題について森は、「初期の脚本とコンセプトアートの中には、正直『すみません、できません』というものもありました。でもそれはCGアニメではよくあること。すり合わせをしてく中で、作品として何を求めていくのかというところに時間をかけました」と経緯を説明。
これに対し木﨑監督が「最終的には富安さんの求めているレベルを目指してやっていきました。いかがだったでしょうか?」と富安に感想を求める場面も。

富安は「コンセプトアートには、みんなのクリエイティビティを刺激するという役割がある」とし「こういう表現方法もあるんじゃないかという提案も含めて提出しました」と解説した。

制作過程の時系列について橋本は「最初に冲方さんから“死なない世界”というコンセプトが出て、そこから木﨑監督、富安さんによる “S.H.E.L.L”(=国民の健康を管理し無病長寿を保障する国家機関)のアイデアが生まれ、ここにコザキさんのダークヒーロー像が加わる。これが三種の神器となり、開発に入っていたという流れです」とまとめた。「ほぼ1年という期間をディスカッションに費やした」という森の言葉に、「すごく楽しい時間でした」と笑顔でコメントする富安。橋本は「積み木がどんどん積み上がっていく感じでした」と振り返った。

 

自由度は高めでも甘えの許されない現場

「今回はある意味“挑戦状“だと思って取り組みました。やる気のあるスタッフ、やってやるぞ!という気合いの入った若手のリーダーが集まった現場でした」と説明した森。
これに対し木﨑監督は、シナリオに時間をかけた分、プリプロ段階で詰められなかった設定もあったとし「ポリゴン・ピクチュアズの優秀なクリエイターさんたちに割と好きにやっていただきました。おまかせというより”まかせた!“という感じで(笑)」と笑顔でコメント。
さらに「アクションシーンは25分くらいにとのリクエストは、監督としては絶望的な状況。でも、蓋を開けてみたら、想像以上のクオリティのものが出来上がっていました。今回は、ポリゴン・ピクチュアズのクリエイターさんたちに頭があがりません。本当に感謝しています」と頭を下げる場面もあった。

 

初のフル3DCGへの挑戦について

橋本は木﨑監督の起用理由として「ボディアクションにつきます!」とコメント。「木﨑監督がCGでどのように料理していくのか、見たかった」とし、「CG作品をやっている僕らにとってもフル3DCG作品は初めてなので、何ができてくるのかという不安はありつつも『できるでしょ』という気持ちもありました」と振り返る。
これに対し森は「普段なら『これは無理』というのがあるものだけど、今回は『やればできんじゃん!』というのを感じました。集まったスタッフが良かったというのもその理由の一つ。そこに、僕たちでは思いつかないような木﨑監督の演出が加わって、やっぱりすごいなと感じました」と賞賛した。

富安は、『HUMAN LOST 人間失格』に流れる“何か欠落した世界”を、前輪のないバイクや足の数を減らした警察犬のドローンで表現したという。「何かLOSTしているという感覚を作品全体に漂わせる。そういうところから攻めていくというのが根幹にありました」と解説。
シナリオの段階では、激しいせめぎあいがあったという橋本の言葉に、富安は「それでも初期の段階での打ち合わせは本当に楽しかったです」と笑顔を見せる。森は「大変だったけど、最終的には絶対にやりたかったものが残って形になりました」と説明。
氷川から「プリプロの段階でさまざまなアイデアが飛び出すのをどのように感じていたか」と聞かれた木﨑監督は「これを具体化してフィルムにしなければいけないという気持ちでいっぱいでした」と当時の心境を明かした。

 

完成した作品の感想と公開に向けて

木﨑監督は「ホッとしているというのが正直なところ。立ち上げから完成まで紆余曲折がありましたが、なんとか乗り越えました。公開規模も大きいし評判も割と良いので、あとはヒットを願うばかりです」とニッコリ。見どころについては「すべて」とし、「フィルムは集団作業の成果だと思っています。どのショットもみんなで頑張ったので、ぜひ周りの皆さんにすすめてください」とアピールした。

富安は「時間はかかったけれど、才能のある皆さんとお仕事ができてとてもうれしかったです。打ち合わせのたびに楽しくなりました。クリエイティブが集まって作ったものだということが、皆さんに伝わればいいなと思います」とコメント。「何か心にひっかかる、魅力ある作品です。何回も劇場に足を運んで、そのひっかかりの正体を確かめてほしいと思います」と呼びかけた。

森は「本当にできるのだろうかと思ったけれど、完成してホッとしました。完成試写後のTwitterでも楽しんでくれた様子が伝わってきました。一番が選べないくらい大変なことばかりでしたが、細かくコミュニケーションをとりながらやってきた甲斐がありました」と満足の表情を浮かべ、「ポリゴン・ピクチュアズのポテンシャルを最大限に出した作品です。すごいメンバーが揃う中で、とてもいい仕事ができたので、たくさんの方に観てほしいです」と強調した。

橋本は「オリジナル作品のいいところは、言い出しっぺが誰であれ、思っていたよりもすごいものになって返ってくるところ。だから、やめられない。今回もまさにそんな感じで、出来上がったものは『すげー!』って思ったし、宮野真守さんや花澤香菜さんらキャストの皆さんも『演じていて面白かった』と言ってくれました。ここまで関わってくれたスタッフはもちろん、今現在、ビジネス面でも頑張ってくれているスタッフもいます。ルーティーンでやるのではなく、こういう試写会も含めて『みんなで打ち上げるぞ!』という気持ちで取り組んでいます」とスタッフの意気込みを代弁。

続けて「冲方さんが描いた世界観、哲学は緻密でガラス細工のよう。ひとつでも外れたら成立しません。作品のすべてを理解してくださいとは言いません。あえて言うなら『考えるな、感じろ!』かな(笑)。なんだかわからないけどすごい、(大庭)葉藏の気持ちがわかる気がする。言語化できないけれど、心に残ることが映画にとってはすごく重要です。それができていたらおもしろいって言ってもらえると思っています」と笑いを誘いつつ、熱い思いを語った。

最後に、MCを務めた氷川が「CGは長らく、冷たい、硬いなどと言われてきたけれど、そのCGで命を描くというのがどういうことなのか。ポリゴン・ピクチュアズの作品にはいつもそんな要素が入っている気がします。そして今回はその集大成だと思います。『生きるってどういうこと?』と考える若い人たちが多いので、そういった方たちにも響くといいなと思っています」と締めくくった。
つきましては、是非とも本件のご紹介をご検討いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い致します。

 

【日時】11/14(木)
【MC】氷川竜介(アニメジャーナリスト)
【ゲスト】
木﨑文智(『HUMAN LOST 人間失格』監督)
富安健一郎(『HUMAN LOST 人間失格』コンセプトアート 株式会社INEI代表)
森弘光(『HUMAN LOST 人間失格』アニメーション制作 株式会社ポリゴン・ピクチュアズ、アニメーションプロデューサー)
橋本太知(『HUMAN LOST 人間失格』企画・プロデュース 株式会社スロウカーブ、クリエイティブ・プロデューサー)

 

劇場アニメーション『HUMAN LOST 人間失格』ジャンルレスなタイアップを実施中!

新宿ゴールデン街
合言葉は“人間失格” 入口で「人間失格!」と言った方に映画コラボコースタープレゼント
※各店無くなり次第終了
人間失格ハイボールは、12月8日(日)まで販売

りんかい線
「#ヒューマンロスト目撃情報」募集中と題したTwitter企画
応募期間:12月15日(日)まで

渋谷肉横丁
肉横丁での様子を写真に撮影し、ハッシュタグ(@shibuya.nikuyokocho)をつけて投稿するインスタグラム企画応募期間:11月8日(金)~12月8日(日)まで

日本図書館協会
12月15日(日)まで、全国の公立図書館にコラボポスター掲出

自遊空間
全国の自遊空間にてプレゼントキャンペーンを実施
応募期間:11月8日(金)~12月8日(日)まで

まんが喫茶マンボー&マンボープラス
まんが喫茶マンボー&マンボープラス全店舗にてプレゼントキャンペーンを実施
応募期間:11月8日(金)~12月8日(日)まで

 

◆作品詳細

『HUMAN LOST 人間失格』

2019年11月29日(金)より全国公開

【イントロダクション】
太宰治生誕110周年
日本文学の傑作・太宰治「人間失格」が、本広克行×木﨑文智×冲方丁×ポリゴン・ピクチュアズ最高峰のクリエイター陣によって大胆に生まれ変わる―

破滅に至った一人の男の生涯を描く日本文学の金字塔――太宰治「人間失格」。
その深い死生観・文学性が今なお強烈な衝撃を与え続ける不朽の名作が、世界に誇る日本最高峰のクリエイター陣によってダイナミックにリメイクされる。

スーパーバイザーには「踊る大捜査線」「PSYCHO-PASS サイコパス」で社会現象を巻き起こした本広克行。監督には「アフロサムライ」「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」『BAYONETTA BLOODYFATE』など唯一無二のセンスで国内外から高く評価される木﨑文智。脚本には「マルドゥック・スクランブル」で日本SF大賞、「天地明察」で吉川英治文学新人賞ほか数々の賞を受賞した小説家・冲方丁。キャラクターデザインには「PokemonGO」や「ファイアーエムブレム」など数々の名作ゲームやアニメーションの登場人物を生み出したコザキユースケ、コンセプトアートには「ファイナルファンタジーXI」や「メタルギア ライジング リベンジェンス」など国内外を問わず大規模プロジェクト参加する富安健一郎が手掛け、世界観を彩る。そしてアニメーション制作は「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」や「トランスフォーマー プライム」など海外でも多数の賞を受賞し、アニメーション映画『GODZILLA』三部作、『BLAME!』と映像革命を起こし続けるポリゴン・ピクチュアズ。

太宰治生誕110周年を迎える2019年、最新・先鋭のクリエイティブによる、誰も観たことのない「人間失格」が世界を驚愕させる――

【ストーリー】
「恥の多い生涯を送って来ました。」
医療革命により、“死”を克服した昭和111年の東京――
人々は体内の“ナノマシン”とそれらを“ネットワーク”により管理する“S.H.E.L.L.”体制の支配により、病にかからず、傷の手当を必要とせず、120歳の寿命を保証する、無病長寿を約束された。
しかし、その究極的な社会システムは、国家に様々な歪を産み出す。埋まることのない経済格差、死ねないことによる退廃的倫理観、重度の環境汚染、そして、S.H.E.L.L.ネットワークから外れ異形化する“ヒューマンロスト現象”……。
日本は、文明の再生と崩壊の二つの可能性の間で大きく揺れ動いていた。

大気汚染の広がる環状16号線外(アウトサイド)――イチロク。
薬物に溺れ怠惰な暮らしをおくる“大庭葉藏”は、ある日、暴走集団とともに行動する謎の男“堀木正雄”とともに特権階級の住まう環状7号線内(インサイド)への突貫に参加し、激しい闘争に巻き込まれる。
そこでヒューマンロストした異形体――“ロスト体”に遭遇した葉藏は、対ロスト体機関“ヒラメ”に属する不思議な力をもった少女“柊美子”に命を救われ、自分もまた人とは違う力を持つことを知る――

堕落と死。生と希望。男は運命に翻弄され、胸を引き裂き、叫ぶ。
怒り。悲しみ。憐れみ――絶望に呑みこまれ、血の涙とともに大庭葉藏は“鬼”と化す。

貴方は、人間合格か、人間失格か――

【スタッフ】
原案:太宰治「人間失格」より
監督:木﨑文智
スーパーバイザー:本広克行
ストーリー原案・脚本:冲方 丁
キャラクターデザイン:コザキユースケ
コンセプトアート:富安健一郎(INEI)
グラフィックデザイン:桑原竜也
CG スーパーバイザー:石橋拓馬
アニメーションディレクター:大竹広志
美術監督:池田繁美 / 丸山由紀子
色彩設計:野地弘納
撮影監督:平林 章
音響監督:岩浪美和

【キャスト】
大庭葉藏:宮野真守
柊美子:花澤香菜
堀木正雄:櫻井孝宏
竹一:福山 潤
澁田:松田健一
厚木:小山力也
マダム:沢城みゆき
恒子 :千菅春香

公式サイト:https://human-lost.jp/
公式Twitter:@HUMANLOST_PR

HUMAN LOST feat. J. Balvin/m-flo Music Video
https://youtu.be/UUqpLRiGCII

「HUMAN LOST 人間失格」Official Main Trailer 【2019年11月29日(金)全国公開】
https://youtu.be/nyKxittD4EI

 

【コミカライズ情報】
6月25日発売の月刊アフタヌーンで連載スタート
アフタヌーン公式サイト:http://afternoon.moae.jp/

「HUMAN LOST 人間失格」Official Teaser Trailer (2019) Animated Movie
https://youtu.be/Ixff5qlLCCQ

©2019 HUMAN LOST Project