原作・高森朝雄(梶原一騎)、漫画・ちばてつやによる『あしたのジョー』を原案として、50周年記念プロジェクトとして2018年に放送されたTVアニメ『メガロボクス』。 その続編となるTVアニメ『NOMAD メガロボクス2』が遂にクライマックスの放送を迎えました。 TVアニメ『NOMAD メガロボクス2』の作中を彩る劇伴全38曲を収録したオリジナルサウンドトラックの配信がスタート! サントラの配信を記念して、監督の森山 洋と、音楽を手掛けるmabanuaによるスペシャルインタビューが実現! 作品の完成を迎えての感想や、物語を盛り上げる劇伴の印象について、また、mabanua自身が歌唱を手掛けたEDテーマについて等、音楽に関する制作秘話を語って頂きました!
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森山 洋(監督) × mabanua(音楽)オフィシャルインタビュー
音楽と映像が合わさったときの昂揚感が強く、感動が最終話まで続きました—-(森山 洋)
音楽の楽器構成やルールを守りつつも、そのうえで外す部分を作るようにしました—-(mabanua)
――始めに、作品の完成を迎えた今のお気持ち、感想についてお聞かせください。
森山 洋(以下、森山) 「まずは無事に作り終えることができて良かったです。前作からの反省や成長を反映し、すごくポジティブな心境で終えることができました。今は、テレビ放送だけでなく配信もあるので、ここからより色々な人に広がっていけばと思います。」
mabanua 「前作の『メガロボクス』も素晴らしかったですが、『NOMAD メガロボクス2』は前作を踏まえたうえでさらにレベルアップしていると感じました。脚本の真辺(克彦)さんや小嶋(健作)さんの力もあると思うのですが、より人間の内面について描く部分が増えたので、自分はそこに引き込まれましたね。辛い描写も多いですが、でも続きを観たくなる。」
――森山監督は、mabanuaさんの制作した劇伴にどのような印象を抱きましたか?
森山 「今作は物語が進むにつれて舞台となる場所やジョーの周りの環境が移り変わっていくので、それに合わせて音楽も前半はラテンの要素が入ったもの、後半は前作の音楽の進化版みたいなイメージでお願いしたのですが、どれも素晴らしいの一言でした。ダビング作業で音楽と映像が合わさったときの昂揚感が前作よりもさらに強くて、その感動は第1話から最終話まで続きましたね。」
――mabanuaさんが今作の制作でこだわったポイント、特に手応えを感じた楽曲について教えてください。
mabanua 「今回はラテンや南米のトラディショナルな音楽の要素が求められたので、それらの音楽の楽器構成やルールを守るようにしたのですが、そのうえで外す部分というのも必要で。というのも、映像に対してドンピシャなものを当てると、たしかに綺麗なハマり方をするのですが、それがハマりすぎているとあまり面白くないんですよね。だから、ほんの何パーセントかだけでも歪な部分を作るようにしていて。その意味で、EDテーマの「El Canto del Colibrí」は、自分がスペイン語で歌ったのですが、逆にちゃんと歌えているのか心配になってしまって(笑)。でも、アニメの放送開始後、スペイン語圏の人たちから「すごく良かった」という反応をいただけたんです。「歌詞を聴いて涙した」と言ってくれた人もいて。それは作品や、歌詞・スペイン語指導を担当してくださった佐々木誠さんの力があってのことですし、達成感を感じましたね。」
――EDテーマに関しては、第1話でチーフが劇中歌として歌唱したほか、アレンジ版が劇伴音楽として使用されていますが、この楽曲はそもそもどのような経緯で生まれたのでしょうか。
森山 「元々は劇中でチーフが歌う「故郷の歌」としてmabanuaさんに制作をお願いしました。前作にもラップのパートがあったのですが、今作も物語の重要な要素として歌を使いたかったので。そのあと、mabanuaさんにOP・EDテーマを担当してもらえることになったので、であれば劇伴としても使用しているこの曲をEDテーマにしたほうが作品的にも絶対に効果があると思い、歌のタイトルも正式に「ハチドリの歌」となりmabanuaさんに歌っていただきました。」
mabanua 「チーフ役の声優の田中(美央)さんが劇中で歌うことは先に決まっていたので、僕は最初鼻歌でメロディを作ったのですが、まさか自分が歌うことになるとは思わず(笑)。「ハチドリの歌」は特に第4話の試合シーンで使われているのが良かったですね。僕の好きな映画に、すごく和やかな音楽をバックに人を殺すシーンがあるんですけど(笑)、それに近い効果を感じて。先ほどの「あえて外す」に通じる部分を感じました。」
――最後にサントラおよびBlu-ray BOXのリリースを楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。
mabanua 「僕は普段、自分の作った曲を聴かないタイプなのですが、今作のファイトシーン用に作った楽曲は、テンションが上がるので自分でも家で聴いているんです。ほかにも色々な楽曲の入ったサントラになっているので、物語の内面的な部分も感じ取りながら聴いてもらえればと思います。」
森山 「サントラももちろんですが、僕らとしてはなるべく残る作品、何回観返しても楽しめる作品を作っているつもりです。損のない作品に仕上げた自負はありますので、Blu-ray BOXもお手に取っていただけると嬉しいです。」
NOMAD メガロボクス2 オリジナルサウンドトラック 好評配信中
品番:TMS-109
発売元:トムス・ミュージック
発売形態:配信
価格:配信アルバム2400円(税込)、配信シングル150円(税込)
配信サイト:iTunes、Spotify等
楽曲数:38曲
配信用URL:https://nex-tone.link/A00088509
<収録曲>
The theme of the NOMAD
Conflict
Determination
Jimmy Gym
The theme of the NOMAD (Unplugged)
El Canto del Colibrí (Instrumental)
El Canto del Colibrí (Chief Ver.)…作詞:佐々木 誠、歌唱:田中美央
Mourning
Cheerful
The Climax
Antagonist
In Trouble
Buzzing
The theme of Sachio 2
The theme of Sachio 2 (Sollow)
The theme of Oicho
The theme of Liu (Slow)
The theme of Liu
Rosco
Homecoming
Homecoming (Slow)
The theme of Mac (Slow)
The theme of Mac
Carried Away
The March
Disquiet
Irritation
Warm Embrace
Insecure
Dialogue
Dialogue 2
Dialogue 3
Reaching Out
Thaw
Rise Up / Diamond in the Sky…作詞:Michael Kaneko、歌唱:泉りん
El Canto del Colibrí…作詞:佐々木 誠、歌唱:mabanua
The theme of the NOMAD (Opening ver.)
El Canto del Colibrí (Ending Ver.)…作詞:佐々木 誠、歌唱:mabanua
Blu-ray BOX商品情報
NOMAD メガロボクス2 Blu-ray BOX(特装限定版)
2021年7月28日発売
価格:¥38,500(税込)
品番:BCXA-1629
収録話数:ROUND1-ROUND FINAL(全13話収録)
仕様:332分予定(本編約312分+映像特典約20分)
リニアPCM (ステレオ)/AVC/ BD50G×3枚/16:9<1080p High Definition・一部1080i High Definition>/本編のみ日本語字幕付(ON・OFF可能)
【特典】
■特製ブックレット
■第1話絵コンテ&シナリオブック
【映像特典】
■新作ショートアニメ
■ノンクレジットOP
■ノンクレジットED
■ROUND FINAL ノンクレジットED
■ティザーPV
■メインPV
■AnimeJapan 2021『NOMAD メガロボクス2放送直前SP』(出演:細谷佳正、安元洋貴、村瀬迪与)
【仕様】
■森山 洋(監督・コンセプトデザイン)描き下ろし イラスト仕様特製BOX
※特典・仕様等は予告なく変更する場合がございます
※特装限定版は予告なく生産を終了する場合がございます
★作品詳細
【放送情報】
TOKYO MX 4月4日(日)より毎週日曜 23:00~
BS11 4月6日(火)より毎週火曜 24:30~
放送日時は変更になる場合がございます。
【配信情報】
2021年4月より各配信サイトにて配信
【スタッフ】
原案:「あしたのジョー」(原作:高森朝雄、ちばてつや/講談社刊)
監督・コンセプトデザイン:森山 洋
脚本:真辺克彦・小嶋健作
キャラクターデザイン:倉島亜由美
サブキャラクターデザイン:金田尚美
ギアデザイン:形部一平
美術監督:河野次郎
美術監督補:古賀 徹
美術:スタジオ・ユニ
色彩設計:歌川律子
撮影監督:赤尾英美
撮影:T2studio
オフライン編集:今井大介
音響監督:三好慶一郎
音響効果:倉橋裕宗
音響制作:東北新社
音楽:mabanua
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作・著作:メガロボクス2プロジェクト
【キャスト】
ジョー/ノマド:細谷佳正
南部贋作:斎藤志郎
サチオ:村瀬迪与
勇利:安元洋貴
マック:宮内敦士
佐久間:小林親弘
白都ゆき子:森なな子
白都樹生:鈴木達央
アラガキ:田村 真
ボンジリ:落合福嗣(回想:れいみ)
サンタ:観世智顕(回想:種市桃子)
オイチョ:神戸光歩(回想:内藤有海)
チーフ:田中美央
マーラ:ニケライ ファラナーゼ
ミオ:日野佑美
リュウ:福西勝也
ほか
オープニングテーマ:
「The theme of the NOMAD」(作曲:mabanua)
エンディングテーマ:
「El Canto del Colibrí」(作詞:佐々木 誠 作曲:mabanua 歌:mabanua 字幕翻訳:真辺克彦)
公式HP:https://megalobox.com/
公式Twitter:https://twitter.com/joe50_megalobox
【イントロダクション】
もう一度、夢を生きる――
肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技“メガロボクス”。
その頂点を決めるトーナメント“メガロニア”に、ギアを着けず生身の体で挑んだボクサー“ギアレス・ジョー”。最下層の地下リングからたった三か月で頂点へと駆け上がり、奇跡の優勝を遂げた伝説のチャンピオンの姿に人々は熱狂し夢を見た。
しかし、それから7年後、“ギアレス・ジョー”は再び地下のリングに立っていた。傷だらけの体にギアを装着し、自ら“ノマド”と名を変えて……。
原案となる『あしたのジョー』は日本における青春漫画の金字塔であり、ボクシングにすべてをかける主人公・矢吹丈の生き様を描いた作品。1968年から1973年まで週刊少年マガジン(講談社)にて連載され、多くの人々の間に共感を巻き起こし、不動の人気を確立した。
その連載開始50周年を記念して、2018年4月より放送されたTVアニメ『メガロボクス』は、『あしたのジョー』の作品世界を再構築し、近未来を舞台にギアを装着して闘う格闘技“メガロボクス”に関わる人間たちの熱いドラマを描き、挑戦的なオリジナル作品として人気を博した。特にセル画風アニメを意識したレトロな画面作りが高評価を受け、米クランチロールが主催する“アニメアワード 2019”では最多となる8部門にノミネートされるなど、国内だけでなく海外ファンからも絶大な支持を得た。
3年ぶりの続編となる本作は、前作のメインスタッフ・キャストが再集結し、更なる結束で新たな物語を紡ぐ。
監督は『メガロボクス』で鮮烈なデビューを果たした森山洋。『LUPIN the Third -峰不二子という女-』『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』など数々の話題作でアートワークを担当し、その類まれなビジュアルクリエイティヴの才能は本作でも遺憾なく発揮されている。
脚本には『深夜食堂』をはじめとする映画、ドラマ作品で活躍する、真辺克彦と小嶋健作が再び名を連ね、新たに続く物語を情感豊かに描いていく。
音楽は国内外多数のアーティストとのコラボレーションやプロデュースの他、自身もドラマー、シンガーとして活動するmabanuaが担当。
前作ではブラックミュージックを取り入れた楽曲でジョーたちの生き様を浮かび上がらせたように、今作でも作品に寄り添う確かな音楽を紡いでいる。
アニメーション制作は、TVアニメ『あしたのジョー2』を制作した東京ムービー新社を系譜に持ち、『名探偵コナン』『ルパン三世』シリーズ等を手掛けるトムス・エンタテインメントが前作に引き続き手掛ける。
かつて、”ギアレス・ジョー“が果たした夢。その続きの中で人々は何を見るのか。
NOMAD メガロボクス2 振り返りPV│MEGALOBOX 2: NOMAD | Episode 1-11 Highlight |(2021)
https://youtu.be/4m6gVJUDDsw
オリジナルTVアニメーション『NOMAD メガロボクス2』本PV
https://youtu.be/hiJQ7F5mJKA
『NOMAD メガロボクス2』ティザーPV│”NOMAD MEGALOBOX2″ Teaser PV(2021)
https://youtu.be/bjl0qMgrugQ
©高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクス2プロジェクト