第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネート、第50回アニー賞3部門受賞、第80回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞ノミネートなど名実ともに輝かしい評価を獲得している話題作『マルセル 靴をはいた小さな貝』が、6月30日(金)より新宿武蔵野館・渋谷ホワイト シネクイントほか全国で公開される。
日本を代表するクリエイター陣が、“マルセル”を応援!
総勢18名から感銘を受けて届いたイラスト&コメントが到着!!
実写とストップモーションを組み合わせ、監督自身が本人役で出演するなど、フィクションでありながらもドキュメンタリーのように見せかけたモキュメンタリー手法で、“たった2.5センチの、靴をはいたおしゃべりな貝”マルセルの姿を、コミカルに、エモーショナルに描く本作。
YouTubeで公開した短編から始まった本作は瞬く間に累計再生回数5,000万回を記録し、長編映画化。やがてアカデミー賞をはじめ世界の映画賞レースを熱狂させ、一気にスターダムに駆け上がった。全米公開時には『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などで知られる製作・配給会社 A24 が複数のハリウッドメジャーとの熾烈な競争の末に北米配給権を獲得したことでも話題に!
「マルセルに会えば世界が変わって見える」(The Hollywood Reporter)、「本年度最も楽しくて、胸に刺さる!」(Entertainment Weekly)など全米メディアが、ストーリーの深みや映画としての強度を大絶賛! 自ら出演、脚本、監督を務めたディーン・フライシャー・キャンプ氏は、「辛い状況にある時にこそ、人はより強く成長するということを、マルセルを通して描いた」と語り、観客に伝えたいメッセージを紐解いている。
今回本作に感銘を受けた、日本の著名人やクリエイターから、応援イラストとコメントが到着した!
本作の北米配給権を保有し、アート性が強く、社会派なコンテンツを手がけるA24からお墨付きを得た画家・絵本作家のヒグチユウコ氏より、応援イラストが到着!
A24が関わる映画『ミッドサマー』では、日本版アートポスターを手掛け、7月7日公開映画『Pearl パール』では、日本版オルタナティブポスターを制作したクリエイターだ。「かわいいちいさなともだち。わたしの仕事机なんかにも見つけられないかと引き出しをそっと覗きたくなる、そんな素敵な作品です。」というコメントと共に、本作の印象深いワンシーンである、ランタンを飛ばすマルセルの姿を描写してくれた。
また「ばけねこぞろぞろ」などで知られ、小さな子どもから大人にまで大人気の絵描き・絵本作家の石黒亜矢子氏からも応援イラストが届いた。「私の大切な映画になりました。笑って泣けて可愛くて可愛くて幸せになれる。」というメッセージを添えて、体長2.5センチの貝・マルセルが活発に活動する様子を、カラーイラストで描いてくれた。マッチ棒で火を灯す様子や、同居する唯一の家族である祖母のコニーとポップコーンを食べながら動画鑑賞をする瞬間など、何気ないマルセルの生活風景を執筆してくれた。
また映画フリークとして知られるゲームクリエイター・小島秀夫氏や歌手の小宮山雄飛氏(ホフディラン)を筆頭に、「PUI PUI モルカー」を手掛けた見里朝希氏、『リラックマとカオルさん』の小林雅仁氏、「どーもくん」「こまねこ」「モーグとペロル」の合田経郎氏らストップモーション界を代表するクリエイター陣、さらにはマルセルと同じく貝のキャラクターが登場するアニメ「貝社員」を生み出したモリ・マサ氏、お笑い芸人のニッポンの社長・辻氏、アイドルグループのBEYOOOOONDS・島倉りか氏、コラムニストの山崎まどか氏、物書きの SYO氏など幅広い層の著名人が映画『マルセル 靴をはいた小さな貝』に感銘を受け、魅了されている。
ヒグチユウコ|画家・絵本作家
石黒亜矢子|絵描き・絵本作家
<応援イラスト・コメント> ※敬称略・順不同
●ヒグチユウコ|画家・絵本作家
かわいいちいさなともだち。
わたしの仕事机なんかにも見つけられないかと引き出しをそっと覗きたくなる、そんな素敵な作品です。
●石黒亜矢子|絵描き・絵本作家
私の大切な映画になりました。笑って泣けて可愛くて可愛くて幸せになれる。
<応援コメント> ※敬称略・順不同
●小宮山雄飛|歌手/ホフディラン
小さな貝が教えてくれる大きなこと!見れば心が洗われる最高に POP でハートウォーミングな作品。
●小島秀夫|ゲームクリエイター
甲殻類が苦手な僕だが、この‟靴を履いた貝”はいじらしく、愛らしく感じる。アニメでも CG でもないストップモーションと実写から成るルック。デザイン、造形、表情、動き、ヴォイス。キャラクターにはなり得ないモチーフを敢えて使い、“マルセル”をヴィヴィッドに描き出す!何よりも、二足歩行の貝による詩的な視点は、僕らが対人関係で無意識に築いてしまった自らの“シェル”を、優しく破壊してくれる!
●山崎まどか|コラムニスト
マルセル、どう考えてもお土産屋の片隅で埃をかぶっている手作りマスコットの造形なのに、途中から奇妙さを忘れてしまう。
どんなにいびつでちっぽけな存在でも、こんなに精一杯生きている。ただ涙が出るほど愛おしい。
●ニッポンの社長 辻|お笑い芸人
凄く不思議な映画だった。それはもう最初の最初から。
色んな映画があると思う。夢や勇気を与えられたり、生き方が変わったり、恋人に会いたくなったり、トラウマが出来たり、主人公の影響で煙草を始めたり。
この映画はそのどれにも当てはまらないかもしれない。
でも僕は今年、大好きなバスケ漫画が映画化されたのを公開日に観に行ったが、それと同じくらいに余韻を感じる映画になった。
だって観終わった後、僕の部屋の家具の上をマルセルが自由に動き回っている想像を、いつまでもしているのだから。
●島倉りか|アイドル/BEYOOOOONDS
小さな体で生きていくための生活のアイディアが凄い!
2.5cm のマルセルたちしか知らない小さな別世界が広がっていました。
自分にとっていちばん大切なものは何か。コミュニティの真の価値に気付かされました。
真っ直ぐで愛らしいマルセルに心が奪われました…私の生活のそばにもマルセルがいたらいいのに!
●見里朝希|監督・ストップモーションアニメーター/「PUI PUI モルカー」
マルセルの動きはちっちゃ可愛いのに、勇気は大きく立派でした!
貝殻サイズのお家や、木から果物を落とすためのギミックなど、ミニチュア感溢れる暮らしが魅力的です。
それなのに貝殻と人間のやり取りには現実味が感じられます。
実写とストップモーションの境界線を見事に拭い去った斬新なモキュメンタリー作品でした。
●合田経郎|キャラクターデザイナー・アニメーション作家/「どーもくん」「こまねこ」「モーグとペロル」
動きも質感も間違いなくストップモーションだけど、本当は生きていたんじゃないか。と、ほんのちょっと疑っている。ちっちゃ
なマルセルからいろんな気持ちがたくさん伝ってきた。なにかの幸運でマルセルの仲間に会えたらな。とけっこう強く思っている。
優しくて美しい映画でした。
●小林雅仁|映像ディレクター/『リラックマとカオルさん』
きっとディーン監督自身も1インチほどになって極小の同録機材を抱えマルセルに寄り添いカメラを回し続けたのでしょう。
今の僕らよりもう少し謙虚に生きていないと気付かない繊細なため息や美しい歌声が映っています。
●田中達也|ミニチュア写真家・見立て作家
見立てと工夫が散りばめられた貝たちの生活様式に惹きつけられます。
主人公のマルセルは貝なのに、いろんな意味で殻に閉じこもっていないのも逆説的で面白い。
人生を幸せにできるかは境遇や体格差ではなく、心の持ちようだということをこの映画には教えられた気がします。
●篠原健太|Animist ストップモーションアニメーター
大好きな作品!小さな貝にフォーカスしていても私のイマジネーションは大きく膨らんでいきます。マルセルの生活は素朴なのに面白く、観ているだけで自分の身の回りの「物」を見つめ直すきっかけになりました。視覚効果として用いられるストップモーションはとてもシンプルな技術。しかしなぜか感動があり、映像表現の可能性と希望を感じました。
●モリ・マサ|アニメ監督・脚本家/「貝社員」
「好奇心を後押ししたい」マルセルには、そう思わせる魅力がある。
仲間の手を借りて破った殻、立ち向かった窓の外の宇宙、
最後は身長 2.5 センチがとても大きく見えた。
思い出させてくれてありがとう!完成図を知らないパズルを作る不安と楽しさを!
私もまだまだ靴を汚していきたい。
●竹林亮|映画監督/『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
絶対くっつかないような部品たちがとんでもないバランス感覚で一つの形に美しくまとめあげられていて、本当に見事でした。
きっとマルセルみたいに繊細で鋭い目線の持ち主が作り上げたのでしょう。
独特で唯一無二のクオリティ感をもって語られる極小のおとぎ話にたくさんの刺激をもらいました。
●SYO|物書き
愛でるという言葉で、他者を食い物にする世界。
自分も無意識のうちに加担していないだろうか。
殻に閉じこもる安全、靴をはいて外に出る冒険。
どちらも経験した彼が、傷つきながら選んだ道。
その姿に、いまを生きる人間は何を思うだろう。
ネット社会の功罪を小さき者の視点で問う傑作。
●奥浜レイラ|映画・音楽パーソナリティ
体長 2.5 ㎝のマルセルは文明や人間の営みに触れ、広い世界に飛び出すことで多くの発見をする。人々は小さき者たちのミクロな世界を知り、その声に耳を傾けることで新しい視野を持つことができる。これこそ混迷の時代に必要な姿勢なのだと、そっと差し出されたメッセージに思わず涙がこみ上げた。人間らしさとは何か?貝のマルセルがユーモラスに教えてくれた。
●稲田豊史|編集者・ライター/「映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形」
単なる甘いファンタジーじゃない。喪失も失望も、暴力も死も、きちんと描く。それでいて知的で詩的。
ふくよかな文学性がおだやかな達観を運んでくる。安楽椅子で満喫する読書のような心地良さ。そこに
時短や効率を持ち込むのがナンセンスであるように、本作の倍速視聴はありえない。絶対に。
●新谷里映|映画ライター
「なんて可愛いの!」から「なんて奥が深いの!」と見方が変わっていく。
マルセルという小さな個が教えてくれる大きな発見によって、
不透明だった目の前が、ぱあっとクリアになるような、そんな感覚。
自分の半径を、日常を、なんともあたたかく照らしてくれる映画だ。
作品詳細
マルセル 靴をはいた小さな貝
6月30日(金)、新宿武蔵野館・渋谷ホワイト シネクイントほか全国公開
〈STORY〉
体長2.5センチ。名前はマルセル。おしゃべりで好奇心あふれる貝。
祖母のコニーと一軒家でふたり暮らし。
ある日家に越してきた映像作家のディーンと出会い、初めて人間の世界を知ることに。
離れ離れの家族を見つける為YouTubeに動画をアップしたところ、SNS上で瞬く間にバズり、一躍全米の人気者になるのだが・・・!?
〈CAST/STAFF〉
監督:ディーン・フライシャー・キャンプ
脚本:ディーン・フライシャー・キャンプ、ジェニー・スレイト、ニック・パーレイ、エリザベス・ホルム
キャスト:ジェニー・スレイト(マルセル/声)、イザベラ・ロッセリーニ(マルセルの祖母コニー/声))、ディーン・フライシャー・キャンプ(アマチュア映画作家ディーン)、レスリー・スタール(CBS「60 ミニッツ」キャスター/本人役)
原題:Marcel the Shell with Shoes On 提供:アスミック・エース、TC エンタテインメント 配給:アスミック・エース
2021 年/アメリカ/字幕翻訳:小山朋子/原題:Marcel the Shell with Shoes On/90 分
公式サイト:https://marcel-movie.asmik-ace.co.jp/
公式 Twitter:@Marcel_movie_JP
公式 Instagram:@marcel_movie_jp
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