近藤孝行＆小野大輔によるユニット・TRD、夏の暑さを吹き飛ばすパーティー「TRD Cozy Crazy SUMMER PARTY2023」を開催！

声優・近藤孝行と小野大輔によるユニット「TRD(トラッド)」が、2023年7月16日に「TRD Cozy Crazy SUMMER PARTY2023」を開催。これは2月にリリースされた2ndシングル「Cozy Crazy PARTY!」の発売記念イベントで、ライブあり、朗読劇あり、トークありと、ふたりの魅力を余すところなく詰め込んだ濃密な内容。SUMMER PARTYというタイトルの通り、夏の暑さを吹き飛ばす極上のパーティータイムとなった。今回はイベントの様子を写真とともにお届けする。

南国のビーチを模したステージに登場したのは、清涼感溢れる夏らしい衣装に身を包んだふたり。この日の東京はうだるような暑さで、開口一番観客の身体を気遣うなど、さっそくの気配りを見せる。近藤が「人類の体温を超えたらダメだと思う」と言えば、小野は最近覚えたという「チル(ゆっくりする・くつろぐ)」というワードを使いたいのか、「チルって行こう！」と気合いの入った声で呼びかけるなど、いつものようにマイペースなオープニング。肩肘を張らない自然体の佇まいこそがTRDのスタイルであり、大人のユニットとして親しまれるゆえんだ。

観客を巻き込んでのエア乾杯を終え、いよいよパーティーがスタート。
最初のコーナーは、「Cozy Crazy PARTY!」のMV(ミュージックビデオ)を流しながらエピソードトークをするというもの。近藤が「VTR 回転！」と言うやいなや小野が「時代を感じる」と突っ込むなど、二人の息はピッタリ。そしてここからは小野による怒涛のモノマネが展開。田中角栄、土井たか子など、次々と飛び出す昭和ネタに近藤が素早く反応すると、小野が「正解！」とコール。もはやTRD恒例とも言える昭和モノマネ当てに観客もほっこり。一方、肝心のMVについてもエピソードが目白押しで、気になる箇所をコマ送りで映像を確認すると、とあるシーンでキムタクムーブ(木村拓哉さんっぽい仕草)を見せていた小野が見つかるなど、終始笑いに包まれた時間となった。

続いてはソロでの朗読劇コーナー。どちらもTRDの楽曲を元にしたストーリーとなっており、近藤は「Hope Step」、小野は「Strangers」を元に書き下ろされたモノローグ劇を披露。特徴的だったのは、ふたりが得意とするコメディを封印し、シリアスで切ないストーリーを全面に打ち出している点。近藤は、なかなか芽の出ない新人女優の担当マネージャーを最初から最後まで圧倒的な熱量で演じきり、希望の光が射す結末を迎えると会場もホッと一息。一方で小野は、運命の女性との出会いを回想する国際線パイロットを演じ、その郷愁に満ちた芝居はさすがの一言。近藤も小野も、一瞬にして劇の世界へと惹きこみ、ファンを魅了した。

朗読劇で胸が温かくなったのもつかの間、いよいよお待ちかねのライブコーナーへ。もはや恒例となった、TRDのサウンドプロデューサーである西岡和哉をギタリストとして招き、今回は全ての楽曲をアコースティックverで披露。最初の楽曲は「Cozy Crazy PARTY!」。ノリのいいパーティーチューンで会場のボルテージを一気に最高潮へと導くと、続けては昨年のライブでも歌った「You Go Your Way」(CHEMISTRY)。切ないメロディとアコースティックサウンドとの相性は抜群で、ふたりの歌唱力の高さも相まって、最高にエモーショナルな雰囲気に。さらにこの後は、ふたりがそれぞれソロでカヴァー曲を歌うこのイベント限定のサプライズ歌唱。先行の小野がチョイスしたのは、「Cozy Crazy PARTY!」がタイアップしていたTVアニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』繋がりで、本作のオープニング曲「DIES IN NO TIME」(福山潤)。アップテンポなロック曲を熱唱する小野は、激しいダンスとともにステージの端から端までを所狭しと躍動した。対して近藤が選んだのは「単純に好きだから」という理由を述べつつ「帰ろう」(藤井風)。小野とは対照的に、ステージ中央のベンチに座り、ゆっくりと身体を揺らしながらノビのあるハイトーンボイスで歌い上げた。そして最後の楽曲は「Hope Step」。近藤のラップと小野のセクシーボイス、さらには真骨頂でもあるふたりのユニゾン&ハーモニーと、TRDのすべてを堪能できる楽曲でライブの最後を締めくくった。

ついにエンディングを迎えたサマーパーティだが、このタイミングで大きなサプライズが。新アルバムの制作が決定し、2024年にリリース予定であることが発表されると、会場では割れんばかりの大きな歓声が沸き起こった。トークに朗読劇、ライブと、TRDの魅力がぎっしりと詰まった真夏のパーティーは、こうしてみんなの笑顔とともに幕を閉じた。「本当に楽しかった」と、改めてこの日のイベントを振り返ったふたりだが、それは会場を埋め尽くしたファンも同じ気持ちだったのは間違いないだろう。

デビューから2年を迎えた今回、初めて声出しのイベントを行ったTRD。トークもますます円熟する彼らの今後の動向にも注目したい。

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