ジブリパークの新エリア「もののけの⾥」が11⽉1⽇(⽔)、愛・地球博記念公園(愛知県⻑久⼿市)内に開園しました。
オープンに先⽴ち、エリアの⼊⼝ゲート前で開いた「もののけの⾥ 開園式典」では、事業主体・愛知県の⼤村秀章知事やジブリパークの制作を指揮するスタジオジブリの宮崎吾朗監督をはじめ関係者が登壇し、テープカットで開園を祝いました。
もののけの⾥は『もののけ姫』(1997 年公開)に描かれた和⾵の⾥⼭的⾵景をイメージしたエリアです。宮崎監督は挨拶で「6 年半前、初めてこの場所に訪れた時、サトラボと⼀体で 1 つの⾵景となるような施設を作りたいと思いました。ジブリパークには様々なエリアがありますが、今のところ個⼈的には「もののけの⾥」が 1 番気に⼊っています。やはり“⾵景ができたな”と感じているからですね。それからぜひ、ナポリタンの五平餅を⾷べていただけると嬉しいなと思います。とても美味しいんですよ!」と語りました。
式典には他に⼤島宇⼀郎(株)ジブリパーク代表取締役社⻑、⽯井芳樹愛知県議会議⻑、つじ秀樹愛知県議会総務企画委員⻑、佐藤有美⻑久⼿市⻑、岡崎つよし⻑久⼿市議会議⻑が出席しました。
式典に続いて⼊⼝ゲートでは開園時間の 10 時に合わせ、⼤村秀章知事と宮崎吾朗監督によるグリーティングがあり、記念すべき初⽇の来園者を出迎えました。
「もののけの⾥ 開園式典」での宮崎吾朗監督による挨拶 全⽂
皆さんおはようございます。スタジオジブリの宮崎吾朗です。 私が初めてこの場所に来たのが、今から 6 年半前になります。当時は、⾥⼭体験エリア「あいちサトラボ(以下サトラボ)」ができて 10 年近くというところで、サトラボの⽅からコツコツと開拓してきたというお話をお聞きしました。そのお話を踏まえて、僕らがここに何か作るときは、サトラボと⼀体で 1 つの⾵景となるような施設ができればいいなと思いました。私の社会⼈のキャリアは造園屋から始まったので、造園的な良い⾵景を求めて、ここまで続けてまいりました。ジブリパークには様々なエリアがありますが、今のところ個⼈的には「もののけの⾥」が 1 番気に⼊っています。やはり“⾵景ができたな”と感じているからですね。「もののけの⾥」も、設計から施⼯、⾊々な段階で本当に多くの⼈が携わってくれました。
その代表として、皆さんに本当に感謝を申し上げます。 本⽇は秋晴れで素晴らしいお天気ですので、「もののけの⾥」をゆったり楽しんでいただきたいです。それからぜひ、ナポリタンの五平餅を!とても美味しいんですよ。怖いもの⾒たさで⾷べていただけると嬉しいなと思います。本⽇はありがとうございました。
もののけの⾥ エリア紹介
もののけの⾥は『もののけ姫』のエミシの村とタタラ場をもとに和⾵の⾥⼭的⾵景をイメージしたエリアです。愛・地球博記念公園で⾥⼭づくりに取り組む「あいちサトラボ」の区域に隣接し、⼀体となった景観が広がります。
「タタラ場」(体験学習施設)や「⼄事主」(滑り台)、「タタリ神」(オブジェ)の他、「ものの
けの⾥ 休憩 処」(売店)があります。
▼タタラ場(体験学習施設)
作品に登場する建物、タタラ場をモチーフにした体験学習施設です。草屋根が敷かれています。
開園時は愛知県などの⼭間部を発祥とする郷⼟料理「五平餅」の炭⽕焼体験ができます。
※体験は別途有料
[五平餅炭⽕焼体験]
五平餅は炊いた⽶をつぶして串に巻きつけ、タレをつけて焼いた、愛知県など中部地⽅の⼭間部を発祥とする郷⼟料理です。
タタラ場では五平餅にお好みのタレをつけ、七輪の炭⽕で焼いて作る体験ができます。
・体験料⾦:1名 1,200円(税込)
餅1本+特製タレ 1瓶(1種類)
・タレの味:くるみみそ、しょうゆ、ナポリタン
・所要時間:約20分
・体験の対象年齢:10歳以上
※事前の予約はできません。タタラ場⼊⼝で受付を⾏います。五平餅がなくなり次第、終了となります。
※9歳以下の来園者は体験できませんが、タタラ場への⼊場は可能です。10〜12歳の来園者による体験は保護者の同伴が必須です。
▼⼄事主(滑り台)
作品に登場するキャラクター、⼄事主をモチーフにした遊具で、背中部分が滑り台になっています(全⻑約 7.6m、⾼さ約 3.4m)。
⽩い⽑並みをカラフルなタイルや⽟⽯で表現しています。
※利⽤対象は⼩学⽣(12歳)以下です。
※⾬天時は利⽤できません。
▼タタリ神(オブジェ)
作品に登場するキャラクター、タタリ神を模したオブジェです(全⻑約 9m、⾼さ約 2.8m)。
カラフルなタイルで彩られています。
近くにはエミシの村にある「物⾒やぐら」があります。
※タタリ神と物⾒やぐらに登ることはできません。
▼もののけの⾥ 休憩処(売店)
⼄事主やタタリ神のマスコット、⼲し⾁をはじめとしたもののけの⾥にちなんだオリジナル商品に加え、ほっとひと息付ける飲料などを取り扱っています。
エリアの雰囲気に合わせた⽯置屋根仕様になっています。2005年開催の愛知万博(愛・地球博)の頃、「サツキとメイの家」(現在の「どんどこ森」内)隣に建てられた管理棟を移築しました。※チケットをお持ちの⽅のみご利⽤いただけます。
▼炭焼き⼩屋
タタラ場の裏にあり、実際に炭を焼くことができます。
もののけの⾥に隣接する「あいちサトラボ」で当初の拡張計画にあった取り組みの内容を反映し、体験学習施設のタタラ場と炭焼き⼩屋を造りました。
ジブリパーク概要
ジブリパークはスタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設で、2022年11⽉1⽇に開園しました。
各エリアは、スタジオジブリによる企画監修のもと、愛・地球博記念公園の未利⽤地などに点在する形で、愛知県が整備しました。
「ジブリの⼤倉庫」、「⻘春の丘」、「どんどこ森」の3エリアは昨年11⽉から営業しています。2024年3⽉16⽇(⼟)には新たに「魔⼥の⾕」が開園します。
▼ウェブサイト
https://ghibli-park.jp/
▼X(旧 Twitter)
@ghibliparkjp
▼チケット
チケットは予約制です。
「Boo-Wooチケット」(https://l-tike.com/bw-ticket/ghibli/ghibli-park/)他で販売中です。
24年2⽉12⽇(⽉・休)分までの券種は次の通りです。
※別途、ご購⼊に当たり、システム利⽤料(1枚につき110円)が必要です。※3歳以下は無料です。
※ジブリパーク指定の障害者⼿帳をお持ちの⽅と、同伴者1名までは各券種の半額料⾦です。
※Boo-Woo チケット他、全国のローソンやミニストップ店頭の「Loppi」(ロッピー)でも販売しています。
もののけの⾥は2023年11⽉1⽇(⽔)〜24年2⽉12⽇(⽉・休)まで、「もののけの⾥」+「ジブリの⼤倉庫」セット券でご⼊場いただきます。
もののけの⾥の最終⼊場は16:00、ジブリの⼤倉庫は指定⼊場時間から1時間以内にご⼊場ください。
グループでお越しの場合、全員揃ってからご⼀緒に⼊場してください。
▼所在地
愛知県⻑久⼿市茨ケ廻間⼄ 1533-1 愛・地球博記念公園内
※詳しいアクセス⽅法はジブリパーク公式ウェブサイトをご覧ください。
※ジブリパークの専⽤駐⾞場はありません。
▼営業時間
平⽇ 10:00〜17:00、⼟⽇曜・休⽇ 9:00〜17:00
▼休園⽇
⽕曜(休⽇の場合は翌平⽇)、年末年始、メンテナンス作業による指定⽇他
※24年2⽉13⽇(⽕)〜3⽉15⽇(⾦)はメンテナンス作業等により、休園します。
▼ジブリパークの歩み
2017年5月31日
愛知県とスタジオジブリが愛・地球博記念公園でのジブリパーク整備構想に合意。
2018年4月 25日
ジブリの⼤倉庫、⻘春の丘、どんどこ森、もののけの⾥、魔⼥の⾕で構成するジブリパークの基本デザインを公表。
2019年11月1日
管理運営会社「株式会社ジブリパーク」設⽴。
2020年7月28日
起⼯式開催。
2021年 7月17日
開園前プレイベント「ジブリの⼤博覧会〜ジブリパーク、開園まであと 1 年。〜」が愛知県美術館で開幕。9⽉23⽇まで。
2022年11月1日
ジブリパーク開園。ジブリの⼤倉庫、⻘春の丘、どんどこ森が営業開始。
2023年11月1日
もののけの⾥開園。
2023年11月4,5日
記念イベント「ジブリパーク開園から1年 野外上映会&コンサート」を愛・地球博記念公園で開催。
2024年3月16日
魔⼥の⾕開園。
▼「魔⼥の⾕」施設情報 2024年3⽉16⽇(⼟)開園予定
魔⼥にまつわる作品の世界をイメージしたエリアで、ヨーロッパ⾵の雰囲気を味わえます。
『魔⼥の宅急便』の「オキノ邸」や「グーチョキパン屋」、『ハウルの動く城』の「ハウルの城」や「ハッター帽⼦店」、『アーヤと魔⼥』の「魔⼥の家」などの建物ができます。遊具やレストランも併せて楽しめます。
※魔⼥の⾕開園以降のチケット情報は後⽇、ジブリパーク公式ウェブサイト他でお伝えします。
▼宮崎吾朗ジブリパーク監督 プロフィール
1967年⽣まれ。信州⼤学農学部森林⼯学科卒業後、建設コンサルタントとして公園緑地や都市緑化などの計画、設計に従事。
1998年より三鷹の森ジブリ美術館の総合デザインを⼿がけ、2001年より2005年6⽉まで同館の初代館⻑を務める。2005年開催の愛・地球博で「サツキとメイの家」の制作を担当した後、2006年公開『ゲド戦記』でアニメーション映画を初監督。2011年『コクリコ坂から』で2作⽬の監督を務める。2014年秋から翌春にかけて、TV アニメーションシリーズ初監督作品『⼭賊の娘ローニャ』を発表。⻑編監督作 3 作⽬『アーヤと魔⼥』は 2020年12⽉にテレビ放送、2021年8⽉に劇場版公開された。
ジブリパークでは制作現場を指揮する監督を務め、現在は2024年3⽉に開園予定の「魔⼥の⾕」の整備に取り組んでいる。
© Studio Ghibli