原作:はやみねかおる・K2商会(講談社 青い鳥文庫)による人気冒険小説「怪盗クイーン」シリーズの劇場アニメ最新作『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』が、2025年5月23日(金)より、全国公開となった。
『怪盗クイーン』シリーズは、2002年より講談社・青い鳥文庫で刊行され、累計発行部数は130万部を突破。2022年にはシリーズ20周年を記念して初のアニメ化となる『怪盗クイーンはサーカスがお好き』が劇場公開され、大きな反響を呼び、本作はその第2弾として制作された劇場アニメで、“クイーンらしいバカンス”をテーマに、新たな冒険が描かれている。
5月24日(土)、劇場アニメ『怪盗クイーンの優雅な休暇』の公開記念舞台挨拶が開催された。
イベントには、怪盗クイーン役の大和悠河、ジョーカー役の加藤和樹、RD役の内田雄馬、イルマ役のCocomi、そして原作者・はやみねかおる先生が登壇。映画本編の上映後、満席となった劇場内は熱気に包まれ、豪華キャスト陣によるトークで作品の魅力がさらに深く語られるひとときとなった。
映画『怪盗クイーンの優雅な休暇』公開記念舞台挨拶 イベント概要
【日 時】5月24日(土) 10:40 〜 11:10 ※上映後イベント
【会 場】新宿バルト9
【登壇者】大和悠河(クイーン役)、加藤和樹(ジョーカー役)、内田雄馬(RD役)、Cocomi(イルマ役)、はやみねかおる(作者)※敬称略
イベントレポート
5月23日(金)に全国公開された劇場アニメ『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』。その公開を記念して、公開記念舞台挨拶が開催された。イベントには、怪盗クイーン役の大和悠河、ジョーカー役の加藤和樹、RD役の内田雄馬、イルマ役のCocomi、そして原作者・はやみねかおる先生が登壇。映画本編の上映後、満席となった劇場内は熱気に包まれ、豪華キャスト陣によるトークで作品の魅力がさらに深く語られるひとときとなった。
まず話題に上がったのは、ジョーカーの幼少期の写真が映し出される印象的な冒頭シーン。
MCの問いかけに対して、大和悠河は少し感慨深げに「クイーンはジョーカーくんに対して、親心みたいな、自分の子どものような気持ちがあるんです。ちっちゃい頃のジョーカーの写真を見たとき、クイーンとしては、きっと心が痛んだり、愛おしくなったりするんですよね。あの頃は可愛かったなあって思います」と語った。
それに応えるように加藤和樹は、「ジョーカーにとってクイーンって、育ての親的な存在でもあり、ライバルでもあり……超えるべき目標でもある。だから“友達”ではなく“パートナー”ってあえて言ってるのかもしれません。距離感を保ちながら、尊敬してる。甘えすぎたくないから、線引きをしているんでしょうね。」と語る。
続いてRD役の内田雄馬は、人工知能であるRDに感じた“人間らしさ”について「RDって、感情があるように思えるんです。最近はAIに“ヤッホー、元気?”って話しかけると返してくれたりもする時代ですし、RDみたいな最高性能のAIなら、そうした進化をしていても不思議じゃない」と分析。さらに「前作の時から感じていましたが、今作では特に反応やニュアンスに人間っぽさが増していて、演じるうえでより魅力的に見せられるよう意識しました。実は、あのロボっぽい話し方も、RD自身が“AIらしさ”を演出として選んでるのかも、って思っていて。あれはあれで彼の個性なんですよね。RDは、本当に可能性のあるキャラクターだと思います」と続け、AIキャラクターとしての深みを感じさせた。
この内田の言葉に、原作者のはやみねかおる先生も「RDって、あのレベルまで来ると“人工知能らしく振る舞おう”っていう意識を自分で持っていてもおかしくないですよね。加藤さんの話もそうだったけど、皆さんの解釈を聞いてると本当に勉強になります」と感心した様子。これには加藤が「いやいや、生みの親ですから!」と笑いながらツッコミを入れ、会場を和ませた。
イルマ姫という、国を背負い使命に向き合うキャラクターについて、Cocomiは「最初はフレッシュで若いお姫様という印象だったんですけど、芯が強くて共感できる部分も多かったです」と語った。特に印象的だったのは、クイーンと出会ったときのリアクション。「推しに出会ったオタクみたいになっちゃって(笑)。興奮してテンションの差がすごくて……そこは本当に共感できました」と笑いながら振り返った。さらに「ジョーカーと出会ったときは、他の人には言えなかった心の内を少しずつ打ち明けられるようになっていて。お姫様だからこそ抑えていた本音が、彼との交流の中であふれてくるのが印象的でした。RDには礼儀正しく接していて、立ち居振る舞いもしっかりしていたりと、イルマのいろんな面が見える役で、演じながらすごく面白かったです」と続けた。
本作では、ジョーカーとイルマ姫のやり取りの中で、2人の個人的な部分が少しずつ見えてくるのも見どころの一つ。二人の関係性についてCocomiが「恋愛というより、兄妹のようなつながりに近いかもしれません」と語ると、加藤は「2人にしか分からない空気感があると思います」とうなずき、大和も「喧嘩しながら少しずつ心が近づいていく感じが素敵で、ちょっと羨ましく思いました」と共感を寄せた。さらに内田は「ジョーカーの思いやりをイルマがしっかりと受け止めているのが良いですね。クイーンも優しいけれど、それを見せないからこそバランスが取れているんだと思います」と語った。
MCが「イルマ姫って、ハンマーやチェーンソーを使ってますけど、ちょっとパワー系すぎませんか?」と笑い混じりに尋ねると、はやみね先生は「接近戦で一番強いのはツルハシだと聞きまして(笑)。イルマに何を持たせたら面白いかを考えたとき、自然とハンマーやチェーンソーに行き着いたんですよね」と笑いを誘った。
続いては、2003年に刊行された原作『怪盗クイーンの優雅な休暇』が22年越しに映像化されたことについての話題に。はやみね先生は「最初はサーカスの話にクイーンを登場させて、子どもたちに受け入れてもらえるかを見ていました。反応が良かったので、これはもう好きにやらせてもらおう、と挑戦したのが『バカンス』です」と振り返る。「当時、“青い鳥文庫で一番長い物語を書いてみたい”という思いもあって、かなりのボリュームになりました。最後に“読了認定証”を付けたら、それが子どもたちにすごく喜んでもらえて。まさかその後、自分でその記録を更新することになるとは思いませんでしたけど(笑)」と語った。そしてアニメ化された今作について、「今回の映像を観てクイーンを好きになってくれた方がまた増えたことが、とても嬉しいです」と喜びを語りつつ、「でも、イルマに“人間の常識ですよ”って言っておきながら、自分は暗殺者集団にまで恨まれてるって……どんなキャラやねんと(笑)。でも、そういうところを子どもたちが楽しんでくれているのがありがたいんです」と締めくくった。
見どころについて問われた大和は「今日は“アンジェリク”をイメージした衣装で来ました。今回のクイーンは変装シーンも多く、アンジェリクになったときのメイクも紫で統一されていて、口紅までこだわっているんです。声のトーンも変えていて、クイーンが本気で“役作り”しているのが伝わると思います」と語った。内田が「アンジェリクとジオットさんの掛け合い、何回見ても笑えますよね」と続けると、大和は「ジオットさんの絶妙なテンポ感が最高なんですよ。あの“おじさん感”がなんとも言えなくて」と笑いながらコメント。加藤も「ほんと、ジオットには“ちゃんと仕事して!”って言いたくなりますよね(笑)」と乗っかり、会場は和やかな笑いに包まれた。
イベント終盤では、嬉しい新情報も発表された。6月2日(日)には新宿バルト9にてスタッフトーク付き上映会の開催が決定。
続いて、6月5日(水)には新宿バルト9およびT・ジョイ梅田での“応援上映”、6月7日(土)には新宿バルト9にて“ドレスコード上映”の実施も発表された。作品の魅力を様々な形で楽しめるこれらの企画に、会場からは歓声と拍手が沸き起こり、イベントのラストを華やかに彩った。
最後に、大和は「皆様、今日はご来場いただきましてありがとうございました。いよいよこの怪盗シリーズの2作品目が、こうして上演されて、私たちも本当に嬉しく思っています。皆様の“怪盗シリーズ”への愛が、少しずつ実ってきているような気がしていて……。ぜひこの“バカンス”も、ご家族やお友達と一緒に何度も何度も観ていただけたら。原作の細かい要素が随所に散りばめられていますので、そうしたところもぜひチェックしていただきながら、あの“赤い夢の世界”に、何度でも浸っていただけたら嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。」と観客への感謝を込めてメッセージを贈ると、会場は大きな拍手に包まれ、あたたかな余韻の中で舞台挨拶は幕を閉じた。
5月23日(金)より第1週目入場者特典の配布および劇場グッズ発売が決定!
この度、公開を記念して5月23 日(金)より、作者・はやみねかおる先生による書き下ろしショートブック(全3種・ランダム)の配布が決定!
数量限定のためお早めに映画館へ!
画像はイメージです。
※映画本編の内容を含みますので、映画ご鑑賞後にお楽しみください
※先着・数量限定のため、無くなり次第配布終了となります。
※ランダムでの配布となります
※お一人様一回のご鑑賞につき、入場者プレゼントを1つお渡しします。
<劇場グッズラインナップ>
同じく5月23 日(金) より“クルージング”をイメージしたデザインやラインナップの劇場グッズの発売が決定!
詳しくは公式HPとXをぜひチェックしてください。
☆作品詳細
怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)
2025年5⽉23⽇(⾦)公開決定!
〈スタッフ〉
原作:はやみねかおる・K2商会(講談社青い鳥文庫『怪盗クイーン』シリーズ)
監督:池田重隆
脚本:國澤真理子
キャラクターデザイン:河島久美子
音楽:日向 萌
音響監督:亀山俊樹
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
アニメ―ション制作:イーストフィッシュスタジオ
製作:「怪盗クイーン」製作委員会
配給:ポニーキャニオン
〈キャスト〉
クイーン:大和悠河 ジョーカー:加藤和樹 RD:内田雄馬 イルマ:Cocomi
サッチモ:星野充昭 冥美:前田佳織里 ジオット:家中 宏 ロシ:河西健吾 ロク:直田姫奈 ズユ:能登麻美子 クラサ:陶山章央
茶魔:稲田徹 ズキア:小野坂昌也 シスター:七緒はるひ ドクターマジック:大畑伸太郎 アナウンス:清水彩香 ナレーション:諏訪部順一
公式HP:miragequeen.jp
公式X: @miragequeen_
あらすじ
狙った獲物は必ず盗む。それが怪盗クイーン!
性別・年齢・国籍不明。
パートナーのジョーカー、RDとともに飛行船トルバドゥールで世界中を自由に駆け巡る。
ある日、クイーンはサッチモ社の社長サッチモ・ウィルソンから挑戦状を叩きつけられる。サッチモ所有の宝石『インペリアル・サファイア』を盗むとクイーンから予告状が届いたと。
しかしそれは、過去の因縁からクイーンへの恨みを晴らすためにサッチモが仕掛けた罠。
そんなことは百も承知でクイーンはサッチモの誘いに乗り、ジョーカーと共に変装して豪華客船ロイヤルサッチモ号に乗り込む。『優雅な休暇』を過ごすため……
ところが、クイーンたちより先に宝石を盗み出そうとするものが現れた!
さらにサッチモの放った刺客たちも次々と現れて……?!
前途多難なカリブ海クルーズがはじまる。
それでも、怪盗クイーンに不可能はない!
〈原作情報〉
『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス』
著:はやみね かおる 絵:K2商会
定価:1,078円(本体980円)
http://aoitori.kodansha.co.jp/series/queen/
★『怪盗クイーン』シリーズ 最新刊
怪盗クイーン インド『もう一つの0』発売中!
著:はやみね かおる 絵:K2商会
定価:968円(本体880円)
公式HP miragequeen.jp
公式X @miragequeen_
『怪盗クイーンはサーカスがお好き』Blu-ray & DVD
Blu-ray販売サイト一覧 https://lnk.to/PCXG-50802
DVD販売サイト一覧 https://lnk.to/PCBG-53537
価格:Blu-ray9,900円(税込)、DVD 8,800円(税込)
https://miragequeen.jp/goods/202209121800/
【怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)】PV第1弾
https://youtu.be/y7qPLVTe-mQ
©はやみねかおる・K2商会・講談社/怪盗クイーン」製作委員会