【ファンタジア国際映画祭】観客賞受賞・今敏賞ノミネート作品『轍を越えてゆけ』予告編+本ポスタ―公開!10月10日(金)よりテアトル新宿(レイト)公開初日決定!

コロナ禍にインターネット上で集まった約100人を擁するクリエイター集団 “スタジオDOT” によるアニメーション作品『轍を越えてゆけ』が、2025年10月10日(金)よりテアトル新宿にて1週間限定レイトショーで公開することが決定!
『轍を越えてゆけ』は、戦争を生き残った少女達が、死後<怪物>になってしまうという過酷な世界観のもと、友人の「死」や「依存」する弱さと向き合い、それぞれが自立していく姿を描いた約30分のアニメーション作品です。
監督を務めるのは、Vab.png。これが初の劇場作品ながら、7月に開催されたファンタジア国際映画祭2025(第29回)でワールドプレミア上映を行い、今敏賞(アニメーション部門)にノミネートされたほか、観客賞の最優秀短編アニメーション部門銅賞を受賞!今後が期待される逸材です!

そんな海外の映画でも注目を集めた本作の予告編と本ポスタ―が解禁された。

 

 

かつて、少女は兵器として生まれた。

人間を改造し「鉄傀(てっかい)」と呼ばれる人間兵器を生み出した大帝国が、世界の半分を敵に回した「世界大戦」での敗北によって崩壊した後の世界。
敗北した帝国の元兵士達は戦争責任として大量に放置された鉄傀を掃討する任務を負うこととなり、主人公のライヒト(CV.威戸れもね。)は上官であり恩人でもあるエスス(CV.あさみほとり)、同僚のグロース(CV.渡部優衣)と共に最も過酷な氷に覆われた「シビル基地」で任に当たることとなった。
そんな状況下でもエススに密かな想いを寄せていたライヒトは、朗らかに毎日を過ごしていた。だがある日、突如現れた謎の男を追ってエススは吹雪の中へと姿を消してしまう。
エススはライヒトを裏切ったのか?

エススは自分にとって何なのか、様々な葛藤を抱えながらも、ライヒトは吹雪の中へ足を踏み入れてゆく。一方エススも、かつて交わした「ある約束」を果たそうとしていた……。
「失った過去」と「守りたい現在」を抱えているエススとライヒト。雪原で出会った二人は戦友以上の絆を築いていくのだが、その絆は過酷な運命に試されていく…。

「その一歩で、すべてが変わる。」
今回解禁する本ポスターは、Vab.png監督が制作した新ビジュアル。困難な時でも仲間の手をとり、一歩前に進むことで全てが変わる、そんな希望を感じさせるポスターが完成した!

「かつて、少女は兵器として生まれた」
という印象的なフレーズからはじまる本予告。
「大切な人を失っても、生きなければならない」、そんな喪失感をかかえるエススとライヒト。
2人は戦友となり、互いの命を守り合ってきた。
過去も、未来も、何も約束していない毎日。
だがある日、エススは何も言わず姿を消したー。
置き去りにされた痛みと怒りを抱え、ライヒトは命令を破り、エススを追う決意をする。「大切ならば、選べ」
失いたくない─、その想いだけが、轍(わだち)を越えさせる。
ライヒトの葛藤やエススの過去を仄めかす予告編も完成した。

 

劇場アニメ『轍を越えてゆけ』本予告【10月10日(金)公開】
https://youtu.be/h-lCrsqI4R0?si=5p0FF1IgNk66MEJT

 

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また、虻瀬犬による主題歌「かもめ(feat. 小鳥遊やや)」は、今回の予告で初登場となる。「かもめ」は2025年2月にリリースされたが、本作品への起用に伴ってVTuber・VSingerの小鳥遊ややが歌唱を担当し、オリジナル版に比べて「轍」のイメージに合わせたより優しく暖かい印象となっている。
虻瀬犬はエキゾチックな音作りと王道的構成を組み合わせ、ロックやポップスを中心に特徴的な音楽を作り出す若手作曲家。『轍を越えてゆけ』本編でも多くの劇伴を手がけ、作品の世界観を支えている。

 

 

尾隆之監督応援コメント&スタッフからコメントも到着

平尾隆之監督(『映画大好きポンポさん』)の応援コメント

約30分に込められらた魅力的な世界観とキャラクター、広がりを感じる脚本、映像の創意工夫に新時代の息吹を感じました。

 

主題歌(作詞・作曲):虻瀬犬

思えば、今回起用いただいた「かもめ(feat. 小鳥遊やや)」と『轍を越えてゆけ』には幾多の共通した観念があるように思います。
事の発端は、私の地元、仙台の海を眺める一人の男を題材として曲を書き始めたことです。いくら手を動かしても変わらない実情、かつて浜を襲った災害を思いながら、鳥という偶像に現実を託し、祈っている様。
『轍を越えてゆけ』に起用いただけることが決まり、小鳥遊ややさんに歌っていただいたことで、主題歌としての輪郭が確かに顕れました———ややさんの声は、『轍を越えてゆけ』そのものを音の漣にしたような。音楽の精神性と彼女の歌声の身体性が、この映画の中で、廻るように響きます。
改めまして。
この作品に参加できたことをココロから嬉しく思い、また、長く羽ばたき続けるであろうことを祈りながら、筆を置かせていただきます。

 

主題歌(歌唱)・仕上げ:小鳥遊やや

主題歌の歌唱は、思い切って監督に声をかけ起用していただきました。
「越えてゆけ」という思いが背中を押し、主題歌を担当するという長年の夢が叶いました。
初めて「かもめ」を聴いたとき、胸の奥でまだ言葉にならない感情がざわめき、波のように押し寄せました。
その音に自分の声を重ねられることに、震えるほどの喜びを覚えました。
物語を観て湧き上がる感情を、曲の余韻が静かに心に刻む。
そんなかけがえのない体験をこの作品が与えてくれました
ぜひ大きなスクリーンで映画を観て、その余韻を音で刻まれるひとときを味わっていただけたら嬉しいです。

 

プロデューサー:ふたもく

『轍を越えてゆけ』で、初めてプロデューサーとして携わりました。
それまで制作側にいた私は、右も左も分からない場所で「何ができるのか」や「何をするべきなのか」をひたすら考えていました。誰かが残した足跡を辿ることもあれば、自らが足跡を残さなければならない局面もありました。自分で開拓した道の先にあるものは往々にして「孤独」です。それを恐れて他と交わると、待ち受けているものは「衝突」ということもあります。
スタジオDOTは特殊さが少しありますが、自主制作のプロデューサーは「孤独と衝突」の繰り返しで前へ進んでゆくのだと、今の私は思います。長かったようで短かった制作を経て、『轍を越えてゆけ』がついに公開です。ぜひ劇場にてご覧ください。

 

 

 

☆作品詳細

轍を越えてゆけ

2025年10月10日(金)テアトル新宿1週間限定レイトショー公開
(全国順次公開予定)

〈ストーリー〉
世界大戦後。戦争犯罪人となったライヒトは、大量に放置された生物兵器「鉄傀」の掃討任務をこなす中で、上官であり恩人でもあるエススに想いを寄せていた。そんなある日、エススは任務の途中ある男を追って吹雪の中へと姿を消してしまう。エススは自分を裏切ったのか、エススは自分にとって何なのか、様々な葛藤を抱えつつ、ライヒトもまた吹雪の中へ足を踏み入れてゆく……。

〈キャスト〉
ライヒト:威戸れもね。/エスス:あさみほとり/グロース:渡部優衣/コメート:大森綺星/ロンメル:川瀬陽太/整備長:小林真奈

〈スタッフ〉
監督・脚本・原画:Vab.png/プロデューサー:ふたもく 石巻うつろ
美術設定・色彩設計:CUZ/色指定:しまうま/美術監督:Zote CUZ/撮影監督:まっしー CloA
主題歌:虻瀬犬「かもめ(feat. 小鳥遊やや)」/音楽:ZEROKU 虻瀬犬 Mizore 威戸れもね。
録音・整音:横山駿平/音響効果:福山拓登(T&E inc.)/フォーリーアーティスト:十河圭祐(evance inc.)
企画・制作:スタジオDOT/配給:PIC映像事務所

公式サイト:https://studiodot-animation.com/btt
X:https://x.com/studioDOT201

YouTube:https://youtube.com/@studiodot_animation

©︎ 2025 スタジオDOT / 轍を越えてゆけ