4月11日(水)、新宿ピカデリーでTVアニメ『ひそねとまそたん』が放送前日のこの日、先行上映イベントを開催しました。
登壇者は樋口真嗣総監督、主人公・甘粕ひそね役の久野美咲さん、貝崎名緒役の黒沢ともよさん、OP主題歌「少女はあの空を渡る」を担当した福本莉子さんの4名。1、2話の上映後、作品の感想やキャラクターの印象などを語ってくれました。
トークイベントは、平日にもかかわらず集まった満席の観客への挨拶からスタート。開口一番樋口総監督から「担任の樋口です」の挨拶に会場から笑いが起こり、一気に和やかな空気に包まれます。
挨拶に続いて1、2話の上映を終えた今の心境を問われると、樋口総監督は「どういった話かから皆で作り上げた作品を皆さんに受け入れられて嬉しいです。特にひそねとか(受け入れられるか)ドキドキして送り出した。嫌われたらどうしようと思った」。久野さんからも「皆さんがひそねをどう思ってくれたのか本当に気になっていたので、「好きだ」と言ってくれて、ほっとしました!」と会場から沸き起こった大きな拍手に安堵の表情を浮かべました。
黒沢さんからは1、2話の印象的なシーンについて話してくれました。「とにもかくにも背景が綺麗で、説得力のある映像に感動しました」福本さんも続けて「ひそねが初めてまそたんに搭乗して、飛行するシーンです。まそたんの中で視界が開けた時の周りの景色がすごく綺麗で感動しました」と、共に美しい映像について上げてくれました。
続いてキャラクターたちの話題に移り、ひそねのモデルについて問われると、樋口総監督はこれまで自身が制作にかかわった「王立宇宙軍 オネアミスの翼」、「不思議の海のナディア」のナディアや「新世紀エヴァンゲリオン」のアスカを上げながら「性格のふり幅というか、ある程度コントラストが強くないといけないと思っていた」と、思ったことを全て口に出してしまうひそねについて説明。久野さんから「ひそねは樋口総監督のタイプなんですか?」と質問され、思いもよらない質問に樋口総監督も「タイプ、かもしれないですね…こういう人が人生を面白くするんだろうなって」と照れた様子で答えてくれました。
黒沢さんからは自身が演じる名緒の魅力について「ヤンキーツインテールが最高に可愛いなと思いました。思春期じゃないんですが、大人になっていく過程の女の子だと思っているので、不安定さも魅力じゃないかと思います」。樋口総監督も「今回プレスコで自由に演じていただいて、絵がなくてやり辛かったかもしれないんですけど、逆に色々なことが表現できたと思っています。その結果、こうして声優さんも思ってくれて、すごく嬉しいですね。」と話してくれた。
続いて話題は『まそたん』についてへ移り、航空機になるドラゴンという斬新なアイデアについて樋口総監督は、「自衛隊基地の中に入ってはいけない場所とかがあるんですが、あそこに何があるんだろうと思って。例えばドラゴンがいたとして、ドラゴンが本当にいるとしたら、ずっと飛んでいないと代謝熱が下げられないんじゃないかと思って、けど今飛んじゃうとバレちゃうから、コスプレでもさせないといけない。」と着想のきっかけを明かしてくれた。また、久野さんから見た『まそたん』の印象について「愛しくて愛しくて、しょうがないです。自分を選んでくれた存在って、すごく大切だと思います。」と話し、福本さんも「みていて落ち着きますよね。可愛くて!」とコメント。
そして話は主題歌の話題へ。
岡田真理さんが作詞を担当したOPテーマ「少女はあの空を渡る」について福本さんは「実は、声が出るようにレコーディングの前にジムで走ってからレコーディングに臨みました」レコーディングの裏話を披露。そして、樋口総監督からは「何色にも染まっていない声が欲しかった」と福本さんを起用した理由を明かしてくれました。
EDテーマ「Le temps de la rentrée」について、黒沢さんが総監督に「なんでフランス語の曲にしたんですか!」と聞くと、「…なんかカッコよくない?」と冗談交じりに答え、会場からは笑いが起こりました。
EDテーマはDパイメンバーが歌っているが、久野さん、黒澤さんからはフランス語での歌唱の難しさに苦戦した事を話してくれました。
また、樋口総監督からEDテーマは2話以降話数毎にバージョンが違うことが明かされ、どう変化していくかEDテーマにも注目です。
最後に、来場者、そして放送を楽しみにしている人たちへのそれぞれメッセージが送られました。
樋口総監督「明日から無料で観られるというに本日は来ていただいて本当にありがとうございます。幸いなことに、今日は劇場で自分の聞いていただきたい本当の音で観ていただくことができました。ありがとうございます!」
久野さん「本日はお忙しい中お集まりいただき、本当にありがとうございます。自分がこう演じたいなと思うイメージと、現場で求めていただくイメージが一致していて、声優冥利に尽きる、幸せな現場だなと思っています。本当に素敵な作品です。みなさんの気持ちを裏切らない作品ですので、これからもよろしくお願いいたします」
黒沢さん「本当にワクワクする現場で、真剣に作っているからこそ真剣にふざけたり、先輩の姿をみながら演じさせていただいています」
福本さん「私もひそまその一ファンとして、これからが本当に楽しみです!OPテーマも注目してください」
そして退場間際、久野さんが「あ!私、ガラケーなんです!!」と衝撃の事実を明かしたところでイベントは終幕しました。
久野さんのガラケー発言が本編とどうつながるかは放送でご確認を!
★作品詳細
TOKYO MXにて2018年4月12日(木)24:00~
BSフジにて 2018年4月12日(木)24:00~
岐阜放送にて 2018年4月12日(木)24:45~
放送開始予定
※放送日時は変更になる場合がございます。
【スタッフ】
原作:BONES・樋口真嗣・岡田麿里
総監督:樋口真嗣
監督:小林寛
シリーズ構成:岡田麿里
キャラクター原案:青木俊直
キャラクターデザイン:伊藤嘉之
メインメカニックデザイン:河森正治
モンスターコンセプトデザイン:コヤマシゲト
コンセプトデザイン:okama
ミリタリーアドバイザー:小柳啓伍
美術デザイン:平澤晃弘
美術監督:金子雄司
色彩設計:小針裕子
撮影監督:佐々木康太
3DCG監督:安東容太
編集:奥田浩史
音楽:岩崎太整
音響監督:山田陽
音響効果:野口透
アニメーション制作:ボンズ
楽曲
OPテーマ
タイトル:「少女はあの空を渡る」
歌:福本莉子/作詞:岡田麿里/作曲・編曲・プロデュース:岩崎太整
EDテーマ
タイトル:「Le temps de la rentrée~恋の家路(新学期)~」
歌:Dパイ(甘粕ひそね(CV:久野美咲)/貝崎名緒(CV:黒沢ともよ)/星野絵瑠(CV:河瀬茉希) 絹番莉々子(CV:新井里美)/日登美真弓(CV:名塚佳織)
作詞:Robert Henri Gall 作曲:Patrice Maurice Gall 編曲・プロデュース:岩崎太整
【キャスト】
甘粕ひそね(あまかす・ひそね):久野美咲
貝崎名緒(かいざき・なお):黒沢ともよ
星野絵瑠(ほしの・える):河瀬茉希
絹番莉々子(きぬつがい・りりこ):新井里美
日登美真弓(ひとみ・まゆみ):名塚佳織
樋本貞(ひのもと・さだ):朴 璐美
小此木榛人(おこのぎ・はると):梶 裕貴
財投豊(ざいとう・ゆたか):徳本恭敏
柿保令美(かきやす・れみ):釘宮理恵
幾嶋博己(いくしま・ひろき):諏訪部順一
曽々田弘(そそだ・ひろし):中田譲治
まそたん:神田松之丞
(C)BONES・樋口真嗣・岡田麿里/「ひそねとまそたん」飛実団