映画『アイの歌声を聴かせて』吉浦康裕監督&共同脚本・大河内一楼インタビュー

ポンコツ“AI”とクラスメイトが織りなす、爽やかな友情と絆に包まれたエンターテインメントフィルム『アイの歌声を聴かせて』。
10月29日(金)に全国公開され、大好評公開中です。

本作は『イヴの時間』シリーズや『サカサマのパテマ』などAIを題材に瑞々しい少年少女たちの描写に定評のある吉浦康裕監督の最新作。土屋太鳳をはじめ、福原遥、工藤阿須加など人気俳優が参加するほか、元宝塚の娘役トップスターの咲妃みゆさんが劇中アニメの「ムーンプリンセス」のプリンセスが歌う劇中曲「フィール ザ ムーンライト ~愛の歌声を聴かせて~」を歌い上げています。

公開から 1 週目が経ち、、レビューサイトでは、「Yahoo!映画」では平均 4.2 点、「映画
com」平均 4.1 点、「Filmarks」平均 3.9 点(11 月 4 日時点)と軒並み高評価を獲得しています。

吉浦監督が『楽しい映画を作る』と誰もが楽しめるエンターテインメント作品を目指した本作に数多くのアニメーションにシリーズ構成や脚本で参加する大河内一楼氏が共同脚本として参加することでどんな化学変化が起こったのか。

本作の物語やキャラクターのなりたいからこだわり、ミュージカル作品のむずかしさなど、吉浦康裕監督と大河内一楼氏にお話を伺った。

 

 

 

――初めて作品を観てもらった時の気持ちはいかがですか?

吉浦康裕監督(以下、吉浦):
完成披露試写会で抽選に当たったお客さんと報道陣の前に初めて立ったんですが、初めての経験で柄にもなく緊張してしまいました。その時はようやく完成したんだなという気持ちがすごく大きくて、とても感慨深かったです。

特にメインの出演者がほぼ全員揃って一緒に登壇できたので、コロナの状況下にここまでできるようになったんだなとすごく嬉しかったです。
個人的な知り合いも何人かお客さんとして来てくれていて、終わった後にラインで長文の
感想も送ってくれて、ここで完成したことを初めて実感できました。

――そもそもの企画の発端についてお聞きしたいと思います。吉浦監督からだと思いますが、この映画のアイデアや要素はどういう経緯で出来上がったんですか?

吉浦:
最初にプロデューサーから王道のエンターテインメントとしてのオリジナルの劇場作品を作りませんかというお話を最初にいただきました。

『サカサマのパテマ』が2013年公開で、劇場作品を作る期間がすごく空いてしまっていたんですよね。実はその間も1つ企画を進めていたんですが、それがポシャってしまったんです。その時にやりたかったのが、少年少女が活躍する王道の青春ジュブナイルで、宗田理さん的というか昔の青春アドベンチャーを目指していました。
それをまたやれるチャンスが来たと感じて、最初にどういうテーマにしようか考えた時に、“AI”という題材が浮かびました。
僕はロボット物が大好きで、幼少期から(アイザック・)アシモフを読んでいたくらい好きだったので、今だったらこのテーマをよりメジャー感を持てる時代になったんじゃないかと思ったんです。
当初はAIを主軸にジュブナイルっていう形でアイデアを考えて、初校まで作ったんです。
AIのキャラクターがやってきて周囲に影響を与えるっていう構図のお話まではできていたんですが、オリジナルでやるにしてはインパクトがないなと頭を悩ませていました。
そこで前の企画の時にご縁があった大河内さんにプロデューサーを通して読んでもらって意見を頂きました。

――大河内さんはどういった経緯でこの企画に参加することになったんですか?

大河内一楼(以下、大河内):
最初は旧知のプロデューサーから、意見を聞かせてくれないかということで、長めのプロットを受け取りました。わざわざ意見をと言うくらいだから辛口なやつが聞きたいんだろうと思ったので、ちょっと厳しい目なことをメールに書いて送り返したんですよ。そうしたらまた連絡が来て、スタッフとして参加してくれないかと言われて、脚本を書くことになりました。

――大河内さんはこの企画を見ての第一印象はいかがでしたか?

大河内:
以前、吉浦さんと御一緒した企画の時は、企画と吉浦監督の良い所が上手くマッチングしていない感じがありました。でも、今回の企画は、僕が吉浦映画を見て良いと思った所がちゃんと入っていて、無理がない感じがしたので「これは良いですよ」って書いて送りました。ただ、技術的な部分については、段取りを整理したり、情報がばれていく過程をこうした方がと気づいた点を書いて送りました。

吉浦:
以前の企画の時もなるほどと思うこともあったり、脚本技術的な所で自分はどうしてもラフな所があるなと実感していたので、是非一緒に書いてほしいと思ってお願いしました。

だからその段階ではまだ歌の要素って全くなかったんです。

大河内:
AIの方が大きかったですね。

吉浦:
そうですね。シオンってキャラクターではなかったですし、なんだったら女性キャラクターですらなかったです。男性キャラかと言われたら微妙なんですが(笑)。

――キャラクターも今の形になるまで変わっていったんですね

吉浦:
当時シオンという名前ではありませんでしたが、シオンに相当するキャラクターに、引っかき回すんだったら何か特異な性格というか、特性を与えるべきだって話になり、リストアップした中に『突然歌い出す』というのがあったんです。

高校生ぐらいの時からいつかミュージカルというか歌の要素のあるアニメって昔からずっと作りたかったことを思い出して、それは大変ではあるし、チャレンジングではあるけど、直感的にこれならいけると思って歌にしたんです。

大河内:
とはいえ、アニメでミュージカルを実現するのってけっこう難しいことなんですよ。実写と違って、声優とアニメーターという二人の役者がいて、その二人が歌にシンクロしなければならない。だから、なかなか難しいことを言うな、この監督は(笑)と。

吉浦:
そうなんですね(笑)。割と簡単に賛同していただけたイメージがありました。

大河内:
はい。それは僕が監督作好きなものを作るのが一番良いと思っているからです。条件とかトレンドとかではなく、監督の中から出てきたもので作る方が、こういうオリジナル作品では特に大切だと思うんです。

吉浦:
僕が高校生の頃の90年代後半で、その頃ってまだアニメーションのキャラが歌ったり踊ったりするということはあまりない時代だったんですよ。

当時はディズニーなどを観て、いつかこういうのをやりたいなと思っていましたが、時代が進んでもうTVアニメですら歌うことはそんなに珍しいことじゃなくなってきています。
それでも高校の頃に自分がやりたいと思った真芯のことをやっているアニメってまだない
なって思って、なら今やるべきだ、今やらなかったら他の人がやるかもしれないって思ってしまったので決心しました。

――ミュージカルの脚本を作る上での難しさや大変さ、どの辺が苦労しましたか?

吉浦:
歌がなくても成立するお話じゃなくて、歌がちゃんと話を前に進めるお話にしたいですね、とはお話はしましたね。

大河内:
そうですね。ミュージカルって、ちょっと人を選ぶところがあって、好きな人は好きだけど、苦手な人は敬遠しがちなんです。でも、『ラ・ラ・ランド』という映画は、そういう垣根をこえて、普段はミュージカルを見ない人も楽しめたからあれだけヒットできた。だからミュージカルだからといって必ずしもダメなわけじゃなくて、作り方を工夫すればもっとスムーズに楽しんでもらえるはずだと思っていました。

吉浦:
それもあって、じゃあ誰が歌うのかとか、どこで歌うのか、どういう順番で歌って、1曲目はどういうポジションなのかはかなり考えました。

大河内:
シオンが初めて歌った時に、お客さんの気持ちと一緒に登場人物が一旦引かないと上手く物語に入れないということは話しましたよね。

吉浦:
だから1曲目は特に、突然目の前の女の子が歌い出したら周囲の反応はこうなるよねっていうことを割と素直に書いています。

それがAIというキャラクターとすごい相性が良かったんだと思います。AIだからそういうこともあるよ、ポンコツだからこういうこともあるよねみたいに。
それが2曲3曲と歌っていく内にだんだんすっと相手の心に届いていって、最終的にはすごく良い曲として素直に他のキャラクターにも受け入れられるって構図を作るっていうのが今回面白かった所です。

――歌詞を書く人にも相談しつつ進めたんですか?

吉浦:
結構早い段階からこの曲はこのお話の中でこういう意味があるんですということをお伝えしています。最初から曲のイメージを丸投げしたら多分うまくいかないだろうなと思ったので、具体的に曲調やテンポ、それから歌詞の中にこういう情報を入れてこういう風に決着させてくださいっていうことをどの曲も予め指定させてもらいました。

作詞家の松井さん、作曲家が高橋さんも1発目から良いものを上げて下さって、そこは二人三脚で作れたと思います。これも相性が良かったんでしょうね。

――ちゃんと歌詞にもストーリー詰め込まれているのは感じられました。

吉浦:
歌詞を観客に聞かさないタイプの歌にしたくなかったので、ハッキリと発音をしてわかりやすい歌にしたいと最初から思っていました。

そこはミュージカル然とした曲にしたいという気持ちがありました。

――群像劇ということでキャラクターのバラエティーの豊かさは結構重要性があったと思いますが、サトミを中心にどういう風にキャラクターを配置していこうと考えたんですか?

吉浦:
キャラクターの原型は第1稿からできていていました。大河内さんにこうしたらいいんじゃないって感じで意見を頂き、僕の方でもう1回にぎやかな感じに作り替えて、シオン以外の5人のキャラクターを配置しています。

王道の青春劇だったらこんな感じかなと配置したので、そこはあまり悩みませんでした。シオンが弾けたキャラクターだから、対照的なサトミ。彼女をサポートする形でトウマ。それにクラスカースト的に上位は入れようと、アヤとゴッちゃん。
サンダーに関しては分かりやすい三枚目キャラはやめようと思って、おどけたひょうきんなキャラじゃなくて、真面目すぎて笑えるみたいな感じです。
実は全員実際の友達とかがモデルになっていたりしていますよ。
ただ肉付けしていく過程ではやっぱり大河内さんにすごく助けられました。

大河内:
僕がアイデアを出したのは、多くは大人サイドでしたね。美津子もそうだし、野辺山や西城にしても敵役として設定されてはいるんですが、それなりにリアリティも欲しかったので。

吉浦:
学生たちのわちゃわちゃしたやり取りは割と得意だったんですが、例えば企業の中の派閥などになるとやっぱり大河内さんノっているなと思って、演出していて楽しかったです(笑)。

――紀伊カンナさんにキャラクターを発注するときはどんな感じだったんですか?

吉浦:
絵コンテも書き始めたばかりだったので、最初に脚本をお渡しして、世界観などを説明しました。とりあえず顔合わせをしましょうということでお会いしたら、初回ですでに絵を描いて下さっていて、そのキャラクターがすごく良かったんです。

例えば、サトミなんかはちょっと優等生だけでちょっと美少女で、なんとなくショートカットの七三分けくらいのイメージで書いていたら、本当にイメージ通りでそれに近いキャラクターが上がってきました。
その一方でトウマみたいに自分が没個性的にオタクキャラということで眼鏡をかけているイメージでしたが全然違うキャラが上がってきて、でもナードとしてのかわいさとやオシャレさが段違いで良かったんですよ。
これがやっぱりキャラクター造形かと思いましたね。
それもあってもう紀伊さんにお任せて大丈夫だなとなりました。
ゴッちゃんなんかもスポーツ系だから短髪のイメージだったんですけど、長髪でこれはすごく何者にもなれないキャラクターとしてはオイシイなって思ったり、ほとんど一発でした。
最終的にはキャラクターデザインだけじゃなく、小物や持っているバックなども含めてトータルでデザインしていただいて、この世界の構築にすごく助けられました。

――シオンの演技面でも土屋太鳳さんの演技は素晴らしかったと思いますが、セリフを書く上でAIであることは意識しましたか? また、土屋さんのお芝居はどう感じられましたか?

大河内:
脚本では特にAIっぽくは書いていないんですよ。これまでの吉浦さんの作品を見て、わざとらしく機械にしなくても、演出で見せてくれるだろうと思っていたので。結果的にはそれで大正解でしたね。土屋さんの演技もすごくよくて、AIとしてのズレた感じと純粋さが同居していて素晴らしかったです。

吉浦:
僕はそもそもロボットっぽいセリフを書くという考え方が最初から頭から抜けていて…(笑い)。

立ち振る舞いだったり、人間には陰と陽があるけど陰が無さ過ぎて違和感がある、くらいのつもりでAI感を出そうと意識しました。
例えば「サトミ、今幸せ?」って聞かれたら何?って思うじゃないですか。それが完璧にキャラクター性として成立するキャラで土屋さんはすごく合っていました。
お話が進むにつれてそういったシーンがすごく可愛らしくなっていくんですよね。そこはすごく良いバランスに落ち着いたなと思います。
演技で言うと土屋さんにはネガティブな感情を声に乗せないで下さいと言う風にお伝えしました。
弱々しくなっていても笑ったように「泣かないで」って笑みを込めて言うとか、そこは大変だったみたいですね。
基本的にキャラクターに合うかどうかが重要だと思うので、そこは土屋さんに限らずキャスト全員がキャラに合っていて監督冥利に尽きます。

――明貴美加さんのデザインの印象はいかがでしたか?

吉浦:
メカのデザインにはどれも共通してことがあって、まず機械的な説得力を持たせる部分は明貴さんにお願いして、そこにさらに可愛げを追加してもらっています。

例えば三太夫などの汎用人型ロボットは縦型の目の可愛いマスコット風フェイスにして企業が頑張って可愛くしている感を出してもらったり。
バイクも一輪バイクなんだけど女子がタンデムしたくなるような可愛さが欲しいですとお願いしてスクーターっぽくしてもらっています。掃除ロボットもドーム型の投影モニターにして顔を付けちゃいましょうとか。
そういった、漫画記号チックになりそうな所を。実際に家電メーカーが設計したらこうなるだろうという説得力を持ってデザインしてくれました。
三太夫の縦型の目なんか、よく見るとプラスチックカバーで中にちゃんとレンズがあったりして、あの辺はやっぱりすごいですよね。

――ちなみにその辺りのデザインだったりは脚本には何か影響はあったりするんですか?

大河内:
僕が脚本を書く段階ではそれらはまだ存在していないんです。なので影響を受けるということはないんですが、ただ吉浦監督と話して、未来と言っても超SFな世界ではなくて、もう少し手の届きそうな未来という世界観は共有できていたので、デザインと違和感のある脚本にはなっていないと思います。

吉浦:
シオンというAIが出てくる下地として、だったら既にこういうテクノロジーがあるだろうという考え方で色んなものを配置しています。ただ作品のテーマ的にはバイクも掃除ロボットも人型ロボットもみんな好感度を持ってもらわないといけないなとは考えていて、AIに肯定的に見てもらうためにキュートさは意識しました。

明貴さんのデザインのおかげでキュートな製品を企業が頑張って制作している感じが出て良いですよね。

――普通の民家を描く時にギャップの面白さも狙って和室なども描かれていると思うんですが、美術デザインはどのように考えられていたんですか?

吉浦:
本作においてAIの普及は過渡期だと設定して、色んなAIありきのインフラが作られるのは不自然だろうということで、既存のものにAIを後付けする運用方法のほうが自然だろうと考えました。家電からバスのAIまで基本的に僕らが見慣れているものの一部に違うものが付いていることが全体を通してのコンセプトになっています。

――脚本の時はAIの浸透具合を話し合って決められたんですか?

大河内:
そうですね。苦労したのは、それをどう表現していくか。ナレーションで説明したり、説明役の人がいるのは避けたかったので、サトミの起床から登校までのシークエンスで見せていく形にしました。それらを生活の一部として自然に使っていることで、それが日常なのだと説明したかったので。

吉浦:
自分のこだわりとして一つあったのは、人型の労働支援ロボットは一般家庭には普及していないだろうなという所です。

やっぱりああいったロボットが家にいるのは抵抗があると思うんですよ。それが受け入れられないジレンマを星間は抱えていて、何とか何とか親しみを持ってもらおうと頑張って可愛くして、本当は全く必要がないデモンストレーションの田植えまでさせているんです。

――個人的にシオンが学校中を歌いまわる一連の流れで最後の廊下のシーンもくすりとして好きなのですが、コメディー要素は脚本の段階でのように考えられているんですか?

吉浦:
初校ではコメディー成分控えめだったんですよ。大河内さんから吉浦監督だったらもっとこうがいいんじゃないという風に足していただきました。

特にシオンが色んな騒動を巻き起こす前半は起承転結の承に当たる部分で、映画の肝になるシーンです。色んなイベントを畳みかけてあわよくば笑えてトキドキさせられるシーンにさせられて良かったです。

大河内:
シオンのキャラも良かったですよね。コメディーがすごく似合う。

吉浦:
三太夫との対決のシーンなどでは、学校の教室や廊下の生徒の群集感を逃げずにやるのは結構大変でした。20人程度の生徒が集まると、それだけでかなりの作画コストになるんですが、ここを担当してくれたアニメーターの方が普段結構アクション作監をやっている方で、アクションだけじゃなくてちょっとしたシオンの仕草とかも勝手に追加してくれていて、それがかなり映えていたんです。作画インも早くて早い段階で完成したシーンです。すごく助けられたシーンです。

――ちなみに泣く泣くカットしたシーンなどはありますか?

吉浦:
ぱっと思い出せないですね。コンテを描く作業もデジタル化されていて、描きながら再生して秒やテンポ感もここで編集しながら描いています。なので、後でシーンを足し引きするようなことはありませんでした。そこはデジタルならではの利点ですね。

――咲妃みゆさんが歌われている劇中曲「フィール ザ ムーンライト ~愛の歌声を聴かせて~」を聞いていかがでしたか?

吉浦:
この曲は一番最後に収録しました。劇中アニメの「ムーンプリンセス」の話にも触れることになりますが、これは主人公のサトミが幼い頃に観ていたアニメで、この劇中劇に関しては本当に存在しているかのように見えてほしかったのでしっかり作り込みました。

ですから、そこで歌われる歌はミュージカルアニメとして説得力を持たせたかったんです。
それで咲妃みゆさんっていう元宝塚の娘役トップスターで歌が超絶上手な方にお願いしました。
シオンたちの元ネタであるアニメーションをより本物にできたなと実感しています。

――最後に一言メッセージをお願いします。

大河内:
楽しく! というのが目標でした。試写で見せていただいて、絵と声と音楽がついて、想像以上に楽しくなっていました。ミュージカルというジャンルを苦手に感じている人でもするりと楽しめるので、構えず見てもらえると嬉しいです。

吉浦:
シオンが突然歌い出してポカンとする周りの人と同じ目線で見られる音楽映画になっていると思います。唖然としたり、でもそこがしんみりしたり、年齢性別趣味嗜好問わず、年に1回しか映画を見に行かないような人にも見てもらいたいです。『楽しい映画を作る』という言葉にすると恥ずかしいぐらいシンプルな想いで作っているので、それがそのまま届いてもらえればと思います。

 

公開1週間を記念し、口コミで絶賛の柔道の乱取りシーンの本編映像がYoutubeで48時間限定で公開中!

シオンが柔道部員のサンダーと乱取りをするシーンで土屋太鳳が歌い上げる劇中歌「Lead Your Partner」にのせて繰り広げられる本シーンは、リズミカルで、ステージでスポットライトを浴びているかのようにワクワクする一曲!吉浦監督は、しっとりと歌い上げるバラードの「Umbrella」の対局の雰囲気にしたかったと語り、音楽担当の高橋諒と松井洋平に、『シオンにとって柔道は社交ダンス』だと説明した上で、『ムーディな色気のあるジャズ』のイメージで作曲をお願いしたというが、最初に上がってきた曲がまさかのビッグバンドだったという裏話も。「ユー・ニード・ア・フレンド」「Umbrella」とも全く異なる曲調、そして、シオンのことが気になっているサンダーの気持ちをくすぐるようなストレートな歌詞にもご注目ください!

映画『アイの歌声を聴かせて』本編映像48時間限定公開♪土屋太鳳「Lead Your Partner」|絶賛上映中
https://youtu.be/kJ35IBy1DPc

 

吉浦監督過去作品キャストの岡本信彦さん、野島健児さん、藤井ゆきよさんや風間太樹監督ら15名より絶賛コメントも到着!

入江泰浩(アニメ監督)
かつて日本映画でここまで鮮やかに存分にミュージカルを描いた作品はなかった。これは断言していい。
日本の観客の多くは「ミュージカルはちょっと……」という印象を抱いている。宝塚歌劇団が 100 年以上の歴史を誇り、劇団四季があれほどの観客を楽しませているのにも関わらず、だ。それは、ひとえにこれまでの日本の映画が劇中において歌をうまく使えていなかったからだ。どんな素敵な歌も、使い所を間違えば十分な効果を上げることはできない。
しかし本作は違う。「なぜ歌うのか」と言う理由。その部分にこれほどまでに明快に、これほどまでに切ない理由を提示してくるなんて。
「日本のミュージカル映画はここからスタートした」後にそう語られるであろう特異点の作品として、是非、本作を観に足を運んで欲しい。そうすればきっと、納得と共に、幸せな気持ちで満足できるから。

岡本信彦(声優)
観賞後、高揚感からすぐ監督に連絡してしまいました!めちゃくちゃ面白い作品を観れた感謝を伝えたかったからです。
アニメにおけるポイントは音楽と映像美だと思っているのですが、ミュージカルの非現実感を AI の設定により自然に見せつつ、映像もこの設定によって納得のいく展開で魅せてくれます。まさに吉浦監督の最高傑作です。

風間太樹(映画監督)
土屋太鳳さんの歌声が淀みなく響く。心が大きく脈を打ち、気付けば涙していた。
誰かと共存する中で包まれてしまった心、その内奥でせせらぐ小さな願いに寄り添い、奮わせる。力強い映画だ。

木尾士目(漫画家)
AI が歌うには、必ずしも体は必要ないかもしれません。でも AI が息を吸い、声帯を震わせ、口腔で共鳴させて歌った瞬間にこの映画は始まったのだと思います。

佐藤利奈(声優)
吉浦監督の描かれる AI・ロボットたちは、やっぱりみんな愛しい。イヴの時間に出会って以来、どこかナギさんの気持ちで生きている
私。まっすぐなみんなに、クスッとして、泣いて、メロディを口ずさみながら映画館を後にしました。

谷口悟朗(アニメ監督)
近未来の御伽話。吉浦監督の『イヴの時間』、その先にあるものを観られる幸せがここにある。

鶴巻和哉(アニメ監督)
AI がヒトを超えることは、すでに SF でも未来でもないようです。でも、もし AI を本当に友達と思える未来なら、それは見てみたいと思います。

西本英雄(漫画家)
見ましたー! 見終わっちゃいましたー!
は~、なんでしょうこの心地よい疲労感と興奮の余韻、そしてあったかい気持ち。
これってあれに似てますね。テーマパークで思い切り遊んだ後の感じ!楽しかったー!!

野島健児(声優)
AI に愛されたことはありますか愛にはいろんな形があると思います
信じること。笑わせること。喧嘩すること。傷つけること。Etc
僕がその中で大事に思うことは、そこに幸せが、未来があるのか。久々にファンタジーに没入させていただきました!
やっぱりアニメ映画はこうでなくちゃ!親の視点で楽しませていただきました。

氷川竜介(アニメ特撮研究家・大学教授)
ハイテク人工知能と学園青春コメディがリンク! 人と人の絆が結ばれたとき、身近にあった大切なものが発見できる。吉浦康裕監督得意のクレバーなユーモア感覚に胸が踊りました!

藤井ゆきよ(声優)
観た人が幸せになって欲しいという真っ直ぐな気持ちで作られた作品でした。
世界観の魅せ方、違和感のパズルがはまっていく見事さ、真っ直ぐな想いのいじらしさに胸打たれます。
見終わった後もふとしたときに歌を口ずさんでしまって、このあたたかい気持ちを思い出すんだろうな。

藤津亮太(アニメ評論家)
タイトルの「アイ」は AI であり愛。この映画はロマンチックな歌とともに、見えなくなっていた愛を「見える化」し、それがいろんな場所に偏在する“ユビキタス”なものだということを教えてくれる。

松井祐亮(CGI アニメーションディレクター)
「あなたは今幸せですか?」そんな意味を再確認させられる映画でした。
可能になりそうな時代。そして来てほしい未来。前向きで楽しくて優しい映画でした!
柔道ミュージカル最高(笑)

幸村誠(漫画家)
泣かせるなぁ・・・・泣いてしまった。映像もお話も素敵ですけど、やはり歌と音楽が。半分くらいは歌と音楽の力に泣かされてしまったような気がします。

吉野弘幸(脚本家)
痛痒い青春と恥ずかしいミュージカル、そして恋と友情とSFが、見事に緻密なストーリーで組み上げられ、さらにやさしさで包み込まれてる。そんな極上の青春映画でした。

 

最後にきっと、笑顔になれる映画『アイの歌声を聴かせて』は10月29日(金)より全国劇場で大好評公開中です。

 

☆作品詳細

アイの歌声を聴かせて

10月29日(金)より全国ロードショー

<CAST>
土屋太鳳 福原 遥 工藤阿須加 興津和幸 小松未可子 日野 聡
大原さやか 浜田賢二 津田健次郎 咲妃みゆ カズレーザー(メイプル超合金)

<STAFF>
原作・脚本・監督:吉浦康裕 共同脚本:大河内一楼 キャラクター原案:紀伊カンナ 総作画監督・キャラクターデザイン:島村秀一
メカデザイン:明貴美加 プロップデザイン:吉垣 誠 伊東葉子 色彩設定:店橋真弓 美術監督:金子雄司〈青写真〉
撮影監督:大河内喜夫 音響監督:岩浪美和 音楽:高橋 諒 作詞:松井洋平
アニメーション制作:J.C.STAFF 配給:松竹 歌:土屋太鳳

【OST情報】
『アイの歌声を聴かせて』オリジナル・サウンドトラック

発売日:2021年10月27日(水)
品番:LACA-9858 ~ LACA-9859
価格:3,300円(税抜)/3,630円(税込)
音楽:高橋 諒 作詞:松井洋平 歌:土屋太鳳・咲妃みゆ
劇伴曲+劇中歌(5曲)を収録
発売元・販売元:バンダイナムコアーツ

 

映画『アイの歌声を聴かせて』公式サイト:https://ainouta.jp/
公式Twitter:@ainouta_movie
公式Instagram:@ainouta_movie

 

映画『アイの歌声を聴かせて』《 特別音響調整版上映「アイの歌声がよく聴こえるかも音」&置鮎龍太郎音声ガイド概要 》

▼岩浪美和音響監督監修の特別音響調整版上映決定

<サウンドネーム>「アイの歌声が良く聴こえるかも音」

<上映劇場>
立川シネマシティ、川崎チネチッタ、イオンシネマ幕張新都心、シネシティザート、ミッドランドスクエア シネマ、安城コロナシネマワールド、アースシネマズ姫路

▼無料アプリ「HELLO! MOVIE」について

スマートフォンやスマートグラスで映画の字幕と音声ガイドを楽しめる無料アプリです。

・音声ガイド付き上映
「HELLO! MOVIE」をインストールしたスマートフォンなどの携帯端末を持っていれば、全ての上映劇場でお楽しみいただけます。

・日本語字幕上映
専用メガネ機器に「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、専用マイクをつけて持っていくことで、全ての劇場で楽しめる他、一部劇場では「専用メガネ機器」の貸し出しも行なわれています。
また、スクリーンに字幕を表示する日本語字幕付き上映は、別途、一部劇場にて期間限定で上映されます。

 

映画『アイの歌声を聴かせて』劇中アニメ「ムーンプリンセス」挿入歌/咲妃みゆ「フィール ザ ムーンライト ~愛の歌声を聴かせて~」
https://youtu.be/QCcm3_9VAEk

 

咲妃みゆプロフィール

さきひ・みゆ/1991年3月16日⽣まれ、宮崎県出⾝。2010年に宝塚歌劇団入団。2014年に雪組トップ娘役就任。2017年に退団後、ミュージカル『衛⽣~リズム&バキューム~』、『ニュージーズ』、朗読劇『逃げるは恥だが役に立つ』、ドラマ『まだ結婚できない男』、映画『窮鼠はチーズの夢を見る』などに出演、歌手として2020年にセカンドアルバム『MuuSee』をリリースするなど各方面で活躍中。今年、第四十六回菊田⼀夫演劇賞を受賞。

公式ホームページ:https://sakihimiyu.com/
Twitter:https://twitter.com/miyu_firstbloom
Instagram:https://www.instagram.com/miyusakihi/
LINE BLOG:https://lineblog.me/sakihimiyu/

 

INFORMATION

映画『アイの歌声を聴かせて』オリジナル・サウンドトラック
品番:LACA-9858 ~ LACA-9859
価格:3,300 円(税抜)/3,630 円(税込)
音楽:⾼橋 諒 作詞:松井洋平 歌:土屋太鳳・咲妃みゆ
劇伴曲+劇中歌(5 曲)を収録
<INDEX>
disc – 1
1.シオンの世界
2.サトミのテーマⅠ~母娘の合言葉
3.ホシマエレクトロニクス
4.クラスメイトたち
5.いま、幸せ?
6.転校⽣の正体
7.あたらしい日常
8.トウマの焦り
9.普通の⾼校⽣なら?
10.ブリッジⅠ~サトミの不安
11.「今度は、失敗しない」
12.サトミのテーマⅡ~幼馴染
13.なんでも 80 点
14.ヒーローにはピンチが必要
15.三太夫、襲来
16.王子様を探しに
17.キス騒動!?
18.アヤの告白
19.西城のテーマ
20.シオン⾃⾝の幸せ
21.ブリッジⅡ~視線
22.バック・アップ・ビート
23.サトミの彼氏です!
24.サトミのテーマⅢ~交錯
25.美津子のねがい
26.予感と疾走
27.届かぬ月
28.それぞれの喪失
29.雲翳の夜
30.[RO:M]
31.決意と潜入
32.シオンの覚醒
33.逃走劇!
34.シオンの解放~脱出
35.変わるもの、変わらないもの
36.シオンの世界(再奏)

▼ disc – 2
1.ユー・ニード・ア・フレンド ~あなたには友達が要る~
歌:土屋太鳳 作詞:松井洋平 作曲・編曲:⾼橋 諒
2.Umbrella
歌:土屋太鳳 作詞:松井洋平 作曲・編曲:⾼橋 諒
3.Lead Your Partner
歌:土屋太鳳 作詞:松井洋平 作曲・編曲:⾼橋 諒
4.You’ve Got Friends ~あなたには友達がいる~
歌:土屋太鳳 作詞:松井洋平 作曲・編曲:⾼橋 諒
5.フィール ザ ムーンライト ~愛の歌声を聴かせて~
歌:咲妃みゆ 作詞:松井洋平 作曲・編曲:⾼橋 諒

発売元・販売元:バンダイナムコアーツ
各音楽ストア URL:https://lnk.to/ainouta 

 

映画『アイの歌声を聴かせて』歌詞付きMV♪土屋太鳳「ユー・ニード・ア・フレンド 〜あなたには友達が要る〜」|10.29 ROADSHOW
https://youtu.be/7I6gy4w9GXU

 

映画『アイの歌声を聴かせて』予告編②|10.29 ROADSHOW
https://youtu.be/2j2CQBk8uWM

(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会