声優とアイドルのハイブリッドユニット・i☆Risが、2019年2月13日に17thシングル「Endless Notes」を発売する。
本楽曲は、メンバーの久保田未夢さんがシェイン役として出演している、2019年1月より放送中のTVアニメ『グリムノーツ The Animation』のエンディング主題歌としても起用されており、これまでのi☆Risの元気で明るいイメージとは一線を画す、イントロからストリングスが美しいミディアムバラードに仕上がっている。
MVでも本をめくる仕草の指先など、時折見せるしなやかな動きと引き込まれるような表情に、映像全体から大人の雰囲気を漂わせている。
今年でデビュー7年目を向かえ、まるでアイドルから大人の女性へ新しいステージへの一歩と成長を感じさせる彼女たちから最新シングル「Endless Notes」について話を伺った。
――今回の「Endless Notes」はかなり大人なi☆Risという印象だったのですが、皆さんは、曲を始めて聴いたときにどう思われましたか?
山北早紀さん(以下、山北) 確かにいつもは元気な曲、かっこいいロックな曲が多かったので、今回の曲は新しいなって感じました。アルバムの中では、いろんな曲がありますけど、これが表題曲になるんだって思った時にびっくりしたけど、新しいi☆Risの一面も知ってもらえるのかなと思っています。
あとは、2019年1発目のシングルになるって聞いていたので、色々これから新しく開拓していこうとしているi☆Risにとってもぴったりの曲なんじゃないかなって思いました。
若井友希さん(以下、若井) 今回のシングルから音楽チームの体制が一部変わったんです。その1曲目ということで、どんな曲が来るのかなって思っていた時に来たのが「Endless Notes」で、改めて今までとは変わったなって感じました。新鮮味が大きくて、i☆Risもここからまた違うイメージを持って成長していけるかなって、ちょっと期待みたいな感じもありました。
澁谷梓希さん(以下、澁谷) 私はどちらかというと、ゆったりとした歌い方というのが得意ではなくて、苦手意識のあるような楽曲ではありました。繊細な歌い方をしないといけないのかなと緊張してたんです。でも気付いたら自分も25歳になっていて、年齢と共に自然と表現できるようになっていたんだなってレコーディングの時にすごく感じました。
あと私は、1番ではハモリがメインでソロパートはないんですけど、i☆Risとして活動してきた今だからこそ、メンバーに寄り添うハモリ方ができたかなと思っています。
ソロパートももちろんそうなんですけど、今回はハモリも含めて、大人な自分を出せたかなと思っています。
茜屋日海夏さん(以下、茜屋) 私は逆に、得意な曲調というか、実はバラードが好きなんです。今までは、可愛い曲や元気な曲が多かったんですが、苦手意識もあって…。でも、たくさん歌わせていただく中で、だんだん自分が一番気持ちよく歌える所とかを見つけることが出来てきました。
今回は、自分の得意な曲が来た!っていう感じなんですが、今このタイミングで、いろいろ経験してきた中で、自分の得意なジャンルに戻って来られたっていうのは、すごい嬉しいなって思いました。
私も澁谷が言ってくれたように、たくさん経験してきたことで、歌声に出るものや、味とかもあると思うので、そういうものを今のタイミングで、ファンの人や新しくファンになってくれた人に聴いていただけるっていうのは、嬉しいなって思いました。
芹澤優さん(以下、芹澤) 私はすごいチャンスだなって思いました。
i☆Risは「プリパラ」シリーズで声優や主題歌をやらせて頂いた期間が長かったので、
“明るくて元気なアイドルの子たち”っていう印象が強いだろうなって思うんです。でも、今回この曲をいただいて、さらに深夜アニメのタイアップということだったので、またこの曲をきっかけにして、さらにi☆Risを知ってくれる人も増えるだろうなって思いました。
あと、雰囲気も今までのi☆Risがリリースしてきたものと違う感じで、、i☆Risの年齢相応(の曲)だと思いましたし、この曲をきっかけに、「i☆Risってこんな魅力もあるんだな。応援してみようかな!」って思ってもらえるような楽曲だなってすごく思ったので、本当に新しいi☆Risを見せて、それを好きになってもらうチャンスの1曲かなって思いました
久保田未夢さん(以下、久保田) 私は、この「グリムノーツ」に、ゲームの当初から出演させていただいていて、TVアニメ化でi☆Risがエンディングを歌いますってなった時、どういう楽曲が来るんだろうって気になっていました。
i☆Risがシングルで歌わせていただくのは可愛かったり、格好いい雰囲気のものが多くて、こういうゆったりなテンポの曲がシングルの表題曲になることってほとんど無くて。
だけど、この曲は作品の世界観にに寄った曲調だったし、原作やTVアニメが好きな方にも気に入っていただけるエンディングになったんじゃないかって思います。
ただ、私自身はゆっくりなテンポの曲は苦手なので、歌うのが大変そうだなって複雑な心境でした(笑)。
アニメとかゲームが好きな私からすると、「はぁ・・・素敵!」ってなるんですけど、自分が歌う側の立場だと「はぁ・・・大丈夫かしら」って。
――収録にあたって、苦労した点やこだわりをお聞かせいただけますでしょうか。
山北 私は家にいると割とシーンとしているタイプなので、パワフルでエネルギーを使う曲が多かった今までのi☆Risのレコーディングの方が苦労していて、自分を奮い立たせて歌っていました。
逆に今回の「Endless Notes」は気負わず、今の私のままで、自分のお家にひとりでいる感じで歌えました。声の高さ的にもあんまり高くないので歌いやすかったです。
こだわりの部分ですが、これはMVも合わせて見て欲しいんですけど、落ちサビの「たとえどんなに険しくても」っていう所が、「たとえどんなに険しくても」って表情をしながらMVを撮りました。ただ、ここはYoutube版だと上がっていないんですよ。
なので、発売されたらDVD付きをゲットして、見ていただきたいなと思います(笑)。
若井 「Endless Notes」は、今までの楽曲とは違って、私らしくありのままで歌ってもいいんだなと感じました。今まではアイドル感を意識して歌ってたんですけど、『The 若井友希です』みたいな歌い方が出せるなって思いました。1つ1つのフレーズでどう個性を出そうかなって考えながら、レコーディングしましたね。
澁谷 他のメンバーがこういう風に歌うだろうなっていうのが私の中でもうインプットされているので、レコーディングでハモリを録る際は、サクッと終わったんです。
でも今回は、みんなあまり見ない表情の歌い方だったので、自分ももっと表情つけなきゃなって感じて、いつもより変化を入れてみたり、すごく意識して歌いました。ソロパートの部分は“繊細に”がんばりました!
茜屋 私もすごく歌いやすかったです。後ろで流れている楽器の音も落ち着いているし、より歌声が目立つので、曲に寄り添いつつも、丁度良いボリューム感で自分の声の質や良さをどう出そうかな、っていう所は考えながら収録しました。
芹澤 レコーディングの時は、新しいチームのスタッフのみなさんに、「あ、芹澤さん歌えるね」って思ってもらいたいなって(笑)。ここはどう歌おうとか、細かく考えて歌った気がしたんですけど、最終的にレコーディングの時は、一番力を抜いて歌えたテイクが使われたのかなと思いました。
久保田 「Endless Notes」は基本的に、ユニゾンで歌うことがあまり無くて、自分の声が一番に聞こえるので不安な所もありました。
今回、一番最後の歌詞は、私一人で歌わせていただいているんですが、まだまだ不安が残ってます。
《その2 PV収録、そしてライブツアーへの思いは・・・ に続く》