小野賢章初の実写主演映画『お前ら全員めんどくさい!』初日舞台挨拶レポート

2019年2⽉23⽇(⼟)、声優の小野賢章さんが実写映画で初主演を務めた『お前ら全員めんどくさい!』の初日舞台挨拶が池袋HUMAXシネマズで行われた。

本作は、Web コミック『COMIC メテオ』で好評連載中の同名コミック「お前ら全員めんどくさい!」を原作にした学園ラブコメディ。⾼校教師の國⽴国彦役を小野賢章さんが演じたほか、ヒロインとして國⽴先⽣を振り回していく4⼈の⼥⼦⽣徒たちにアニメ『ラブライブ︕サンシャイン!!』の⿊澤ダイヤ役として注⽬を集める⼩宮有紗さん(⼀宮数美役)や、アニメ『プリパラ』の真中らぁら役で、i☆Risのメンバーの茜屋⽇海夏さん(榎本英⼦役)、元Dream5のメンバーでグラビアでも⼈気の⼤原優乃さん(栗原理穂役)、ミス iD2015を受賞しCM・ドラマ・バラエティに出演する都丸紗也華さん(榎本史織役)が熱演している。

舞台挨拶は小野賢章さん、⼩宮有紗さん、茜屋⽇海夏さん、⼤原優乃さん、都丸紗也華さんら主演キャストに加え、宝来忠昭監督が登壇し、初回の上演を終えたばかりの観客の歓声に応えた。

それぞれの挨拶を終えると、まずはMCから主演の小野賢章さんへ撮影に入った際の気持ちやこうして公開初日を迎えた心境を問われると「アニメや舞台では主演をやらせていただく機会は多いんですが、映像で主演をするのは初めてなので、まさか自分が主演になるとは、というのが気持ち大きいかったです。でも台本を読ませていただいたら、むしろ主役はここにいる女性陣の皆さんで、主役というよりは『思いっきり皆さんに振り回されにいくぞ(笑)』という気持ちで撮影に望みました。撮影現場では皆さんに振り回され過ぎてめちゃくちゃ“めんどくさかった”んですけど、楽しく撮影できました(笑)。こうやって今日を迎えられて感慨深いです。たくさんの人が来てくれて本当に嬉しいです」と本作のタイトルを交えながら答えてくれた。

続けて自身が演じる⾼校教師・國⽴国彦について問われると「普段は10代後半や、世界を守ったり、命をかけて戦う役が多いんです。大人の男性なので年齢的にも等身大の自分で演じれば大人らしく見えるかなと。今回は先生役ということで、授業のシーがあればその授業の内容などもしっかり頭に入れて研究したんですが、ラッキーな事にそういう“めんどくさい”シーンはなくて(笑)」と会場の笑いを誘い、続けて「生徒と先生の立場という関係性だけ意識して演じれば大人に見えると思ったので監督に確認しながら撮影に望みました」と普段演じている役柄との意識の違いについて明かしてくれた。

ヒロインを演じた4名には小野さんとの共演した感想や演じている役柄について聞くと、⼩宮有紗さんは「怖い人だったらどうしようって思っていたんですが、すごく現場を先生らしく盛り上げてくださいました。私の役は真顔だったり無表情だったり、ポーカーフェイスで笑っちゃいけないような役だったんですけど、それをこらえるのが本当に大変でした。キャラクターの見た目はすごく大事だなって思っていて、原作を好きな方とかは、漫画に出てくる数美が出てきたほうがきっと嬉しいと思ったので、毎日の撮影でメイクさんに付け毛を一緒に編みこんでもらっていました。たぶんメイクさんはすごく毎朝“めんどくさかった”と思います。でもそのおかげで私も数美になりきることができたので、良かったなと思います」

茜屋さんは「原作を読んだ時に、良くいる『あんたのことなんか好きじゃないんだからね!』みたいな直球のツンデレではなかったので、私の中でなんとなく委員長らしさが感じられました。みんなでお芝居していく内にだんだん英⼦のキャラクターも掴めてきました。最初は作りこんで硬くなっていたんですけど、宝来監督には自然にやったほうが英⼦らしくなると言っていただけて、最終的には私の中にある英⼦らしさが出せたのが嬉しかったですね」

⼤原さんは、本作が映画初出演だったということで「当時は初めての撮影だったので、すごく緊張したんですが、キャストやスタッフのみなさんだったり、宝来監督に支えられて撮影を楽しむことができました。見てくださった方は分かると思うんですけど「それともワ・タ・シ?」というシーンをクランクインの日に撮ったんです。なので、これから私どうなっちゃうんだろうとさらに緊張してしまいました(笑)。声優さんでも活躍している方が多い映画ということで、声の部分は意識して演じました。テンポ感だったり、仕草1つ1つに原作を大切にしながら監督には言葉を頂いていました」

都丸さんが演じる史織は映画の中盤でいきなりキスをする衝撃の登場するということで、登場シーンを振り返りながら「自分の登場シーンを見るのがすごく恥ずかしかったです。もちろん緊張はしたんですけど、堂々とやりきろうと思って撮影に望みました。私も妹がいるので、可愛くてイタズラしちゃいたくなる気持ちは分かるので演じやすいなと思いました。実際にはしませんけどね(笑)。それでも難しい役だったのでシーンごとに監督には聞きに行きました」とそれぞれに監督とのエピソードを交えて答えてくれた。

宝来監督には今回作品を作るにあたって、どんな映画や学園ものにしようと思ったかを伺い、「『ありえないけどあったら良いな感』をどう大切にしていくかということに悩みました。女性からすると、國⽴先生にあこがれる気持ちをどう持ってもらうか、男性からは、この“めんどくさい”生徒たちに振り回されたいとどう思ってもらえるか。体感・共感できる学園ドラマになればと思っています。振り回されてる所がありつつも女の子達がいいなと思ってもらえるようなかっこよさ感のバランスが最大のポイントだと思うので、みなさんと相談しながら作らせていただきました」

最後に主演の小野さんから
「軽くて観やすくて、誰でも楽しめる映画になっておりますので、ぜひみなさんに応援していただけたらと思います。本日はどうもありがとうございました」とメッセージが送られ、舞台挨拶は終了した。

 

★作品詳細
お前ら全員めんどくさい!
2月23日より池袋HUMAX シネマズ、シネマート新宿ほか、全国順次ロードショー!

【出演】
國⽴国彦:⼩野賢章
⼀宮数美:⼩宮有紗
榎本英⼦:茜屋⽇海夏
栗原理穂:⼤原優乃
榎本史織:都丸紗也華

【スタッフ】
原作:TOBI 「お前ら全員めんどくさい!」(COMIC メテオ連載)
監督:宝来忠昭
脚本:中村能子
主題歌:Bentham「memento」(PONY CANYON)
製作:「お前ら全員めんどくさい!」製作委員会

配給︓⽇本出版販売
2018 年/⽇本/カラー/ビスタ/ステレオ/79 分

公式ウェブサイト:omaera-movie.com

 

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