演出・野坂実、脚本・入江おろぱ、演奏・株式会社 Primoによる音楽朗読劇 THE LITTLE MATCH GIRL~アンデルセン童話「マッチ売りの少女」より~が、11月25日(土)から12月3日(日)まで博品館劇場で上演される。
音楽と映像、声によって作り上げられる本作は、日替わりキャストによる化学反応も見どころの一つ。健気で信心深いマッチ売りの少女・エナ役を務めるのは、佐倉初、星守紗凪、小山百代、傳谷英里香。彼女の兄・ミケルは、和合真一、生田輝、田淵累生、今江大地、林一敬。さらに、奥井那我人、野津山幸宏、野本ほたる、正木郁、石井陽菜、石飛恵里花、高岡薫、三村遥佳、岩田光央、根本正勝、川野太郎、さかいかな、名塚佳織、松本梨香と、多彩なキャストが勢揃いした。
フォトコールは、傳谷英里香、林一敬、奥井那我人、高岡薫、岩田光央、さかいかなによるチームで行われた。
本作は、アンデルセンが書いた『マッチ売りの少女』をベースに、貧しい兄妹と二人を取り巻く人々を描いたオリジナル作品。“音楽朗読劇”というタイトルの通り、ピアノの生演奏が作品の世界づくりにおいて大きな役割を担っている。また、影絵のような映像やカラフルで柔らかい照明も幻想的な雰囲気を高め、物語のあたたかさや切なさを膨らませていた。
朗読劇への出演は初めてという傳谷だが、病弱ながら凛とした少女を堂々と演じる。林は幼いながらに妹を守ろうと奮闘する兄を魅力的に表現していた。辛い境遇でもお互いを思いやって前向きに生きる兄妹の健気な姿が胸を打ち、見るものを物語に引き込む。生演奏に乗せたエナの歌唱もあり、美しいメロディと澄んだ声が印象的だ。
奥井と岩田、高岡、さかいは兄弟の家族や友人、街の人々など何役も演じている。シリアスな物語だが、所々にコミカルなシーンやアドリブも。優しくあたたかい祖母、二人を見守る神父やシスター、少しぶっきらぼうだが頭が良いイェン、優しく聡明なローネといった優しい人々から、子供たちから搾取する大人や不良少年まで、多くのキャラクターの演じ分けは見応えも十分だ。緩急のついた芝居で兄妹を支えている。
誰もが知っている童話をベースにした物語を各回のキャストがどのように紡ぐのか期待したい。
フォトコールに登場したキャストから、本作の見どころと意気込みについてのコメントも寄せられた。
傳谷英里香
この作品の見どころは、父、イェン、ローネ、語りの皆さんが2役以上を演じるところです。私自身は朗読劇が初めてで、新たな挑戦を楽しんでいます。朗読劇の魅力は本の中の文字が立体になって目の前で見られる温度感だと思うので、そこを大切にしながら楽しみたいと思います。
林一敬
英里香さんがおっしゃる通り、エナとミケル以外はみんなたくさんの役を演じます。僕も一緒に演じていますが、皆さんの演じ分けをすごく楽しんで聞いています。そこが見どころです! 僕も初めての朗読劇で、(演出の)野坂さんや岩田さんに立ち方や読み方など色々なアドバイスをもらいながら頑張っています。ぜひ見にきてください。
奥井那我人
今回はじめましての方が結構いますが、毎公演キャストが入れ替わり、同じ役でも演じ方が大きく変わります。皆さんにもその違いを楽しんでもらえると思います。僕が出演するのは5公演ですが、たくさんの方に良いものをお届けできるよう精一杯頑張りますので、最後までよろしくお願いします。
高岡薫
エナとミケルがお互いをすごく思い合っていて、それが時にあたたかく、時に切ないのがグッときます。2人の関係性がこの作品の見どころかなと思います。私が演じるローネは小さな女の子。自分の心に正直に生きている姿は、大人になると少し戸惑うところもありました。子供の純真さを忘れずに毎公演楽しみ、皆さんに少しでも童話の世界を感じていただけるように頑張りたいと思います。
岩田光央
童話って結構残酷で、『マッチ売りの少女』もシリアスな部分があります。僕はそんなシーンを一手に担っているところがあるので、心がぐちゃぐちゃになりながら演じています。でも、僕の本業は声優なので、非常にやりがいも感じます。朗読劇は我々声優が最も得意とするジャンル。ダントツで年上ですが、息子と同い年くらいの若い子達に痺れながらやっています。毎回組み合わせが違うので、一期一会のメンバーと共に楽しみたいです。
さかいかな
稽古では、物語や役の大切な部分を積み重ねてきました。本番が初めてのセッションになるチームもあると思います。その瞬間の化学反応がたくさん起きると思いますし、みんなの芝居の熱量や生演奏の音楽も含めてそのときだけのものをお見せできると思います。私は松本梨香さん、名塚佳織さんという先輩と同じ役。私だからできる表現方法を悩みながら挑戦しています。生だからこそ、空間と役者の気持ちを繋げる語りができたらと思っています。チームごとに感じ方や見どころも変わると思うので、何度見ても楽しめると思いますし、私自身も楽しみたいと思っています。
<あらすじ>
健気で信心深い少女エナと、兄のミケルは田舎町で祖母とつつましくも幸せに暮らしていた。しかし、その幸せは長くは続かず、兄妹はコペンハーゲンの孤児院に送られる。そこで、イェン少年とローネという少女に出会い、この孤児院の裏の顔を知った4人は協力して逃げ出すことに。
母親を探す兄妹だが、エナが高熱を出し、またコペンハーゲンに戻ることになってしまった。
大晦日の夜、ミケルは脱走のための金を工面したときの悪友に裏切られ、ギャングに捕まって暴行を受ける。一方、エナも雪が降る寒い中、路上でマッチ売りをさせられる。寒さのあまりマッチに火をつけて暖をとると、幻が見えてきて……。
<公演概要>
音楽朗読劇 THE LITTLE MATCH GIRL
〜アンデルセン童話「マッチ売りの少女」より〜
脚本:入江おろぱ
演出:野坂実
会場:博品館劇場(〒104-8132 東京都中央区銀座8-8-11)
出演者・日程:2023年11月25日(土)〜12月3日(日)
11月25日(土)14:00 佐倉初、和合真一、野津山幸宏、石井陽菜、根本正勝、さかいかな
11月25日(土)18:00 星守紗凪、生田輝、野本ほたる、石井陽菜、根本正勝、さかいかな
11月26日(日)14:00 星守紗凪、生田輝、野本ほたる、石飛恵里花、根本正勝、さかいかな
11月26日(日)18:00 佐倉初、和合真一、野津山幸宏、石井陽菜、根本正勝、さかいかな
11月27日(月)19:00 星守紗凪、生田輝、野本ほたる、石飛恵里花、根本正勝、松本梨香
11月28日(火)19:00 小山百代、田淵累生、正木郁、三村遙佳、川野太郎、名塚佳織
11月29日(水)14:00 傳谷英里香、林一敬、奥井那我人、高岡薫、岩田光央、名塚佳織
11月29日(水)19:00 傳谷英里香、林一敬、奥井那我人、高岡薫、岩田光央、さかいかな
11月30日(木)19:00 小山百代、田淵累生、正木郁、三村遙佳、川野太郎、松本梨香
12月1日(金)19:00 佐倉初、和合真一、野津山幸宏、石井陽菜、根本正勝、名塚佳織
12月2日(土)14:00 傳谷英里香、今江大地、奥井那我人、高岡薫、岩田光央、松本梨香
12月2日(土)18:00 小山百代、田淵累生、正木郁、三村遙佳、川野太郎、松本梨香
12月3日(日)12:00 傳谷英里香、今江大地、奥井那我人、高岡薫、岩田光央、さかいかな
12月3日(日)16:00 傳谷英里香、今江大地、奥井那我人、三村遙佳、川野太郎、名塚佳織
【チケット】 (全席指定・税込)
前売:S席9,500円/A席8,800円
当日:S席9,800円/A席9,100円
※未就学児童の観劇不可
※車椅子でご来場されるお客さまは、チケット購入後にお名前・ご観劇回・座席番号をご観劇日の前々日までに stage.contact@gmail.com までお知らせください。
【チケット取り扱い】チケットぴあ https://w.pia.jp/t/tlmg/
【公式サイト】https://little-match-girl.com/
【公式X(旧Twitter)】https://twitter.com/matchgirl2023/
【お問い合わせ】
■公演に関するお問い合わせ Mail:info.destyle.stage@gmail.com
■チケットに関するお問い合わせ Mail:stage.contact55@gmail.com
【主催】
音楽朗読劇「The Little Match Girl 」製作委員会