MYTH & ROID One Man Live 2025 Summer Tour “Loved all long”ツアーセミファイナルとなる⼤阪篇ライブレポートが到着!

2015年のメジャーデビュー以降名だたる有名アニメ「オーバーロード」や「Re:ゼロから始める異世界⽣活」などなど、多くの作品の主題歌を⼿がけ、世界的な知名度を誇るMYTH & ROID。

初期ライブ活動は海外が多く、実はこの3年ほどが⽇本国内ライブツアーに⼒を⼊れ始めたタイミング。その中でもファンへの愛情を込めたヒット曲の数々で構成されたライブツアーとなっているのが “Loved all long”。

⼤阪篇はツアーセミファイナル、当⽇券含めSOLDOUTとなった超満員のフロア、MYTH & ROIDが⼀⾳鳴らした瞬間に、あ、これはと感嘆した。

ミキシングエンジニアの腕はもちろんのこと、チーム⼀丸となって鳴り響いた、魂のこもった ”⾳” のクオリティの⾼さに驚愕。

MYTH & ROIDの楽曲はどれも重厚。プロデューサーでギタリストTom-H@ckの7弦ギターの迫⼒はもちろん、メタルやミクスチャーバンドが持つような⾳の厚みが圧倒的なのだが、フロアで鳴り響くそれらの⾳が全く⽿障りでなく、⼀⾳⼀⾳、実に丁寧に、スムーズに聴く⼈の⼼の芯まで届く感覚があり、⾳楽をきちんと届けるという真摯な姿勢で挑んでいることに、まずもって感動しながらのライブスタートだった。

そして「Cracked Black 」から始まったライブはこの⾳の良さに包まれながら、ファンがじっくりと世界観に浸ることから始めさせてくれていて、まさにファンとしっかり⼿と⼿を取り合いながら⾃分たちのペースに引き込んでいくという優しさのあるスタイルを感じ、ツアータイトル通り愛がある始まり⽅という印象だ。

Vo.KIHOWのパワフルな歌声はもちろんのこと、彼⼥が持つ神秘性がライブともなると笑顔が多く、親しみやすい印象に変わっていくのも嬉しく、さらにKIHOWは全てのファンの顔をきちんと確認しながら歌う姿が素晴らしかった。

これがMCの中でも現れており、初めてライブを⾒に来てくれた⼈をきちんと認識しながらMCが展開。さすがMYTH & ROIDと感じたのがその初めてライブに来たファンのグローバルさ。韓国や中国といった⽇本とお隣の国々はもちろん、フランス、ドイツ、ポーランド、インドネシア、アメリカはテキサスなどなどまさに全世界からファンが詰めかけていたことが判明。これにはKIHOWやTom H@ckも驚きながら、さらにファンと会話をしてく形式でライブが進⾏。会場の⼀体感がこういったところからもさらに増していく。

こうした中、ライブ中ファンからの質問コーナーで発覚したのがTom-H@ckが使⽤するメインギターが新調されていたこと。
フランスのギターメーカーVigierの、⽇本国内現存⼀本、⽣産終了な逸品を購⼊され今回のライブで使⽤されていた。このあたりも先述の⾳のこだわりに通じて、やはりフランス製の良さというか、⾳の繊細さや温かみがあるVigier。Tom-H@ckが求める重厚なだけではないきめ細やかな表現⼒の⽀えとなっていた。

デビュー10周年のMYTH & ROIDを内側からも、外側からも⾒てきたと⾃負し、⾃⾝もこのグループを愛してきたというKIHOWは、満員のフロアに感動と感謝を持って「ライブの⽣の⾳で感謝の気持ちを伝えたい、⾳で返したい」という気持ちで“Loved all long”というタイトルの通りのツアーを⾏なっているとファンに語りかけ、KIHOWのアカペラでスタートした楽曲「Stay Alive」がまさにこの⾔葉通りで、⼀気に感涙でファンを魅了する。

そこからの後半戦は「HYDRA」から始まりTVアニメ「オーバーロード」関連楽曲で⼀気にボルテージをMAXまで上げていく。まさに熱狂のライブとなった終盤戦をTVアニメ「Re:ゼロから始める異世界⽣活 3rd season」EDテーマ「NOX LUX」で締めくくるというフルスロットルで駆け抜けた約100分間。ファン⼤満⾜のツアーセミファイナルとなった。

ライブ全体の最後の終わり⽅にも愛があるなと思ったのが、演奏後そのままかっこよくステージから去るということではなく、KIHOWとTom-H@ckが⼆⼈でファンにMCで語りかけながらライブが終わっていくのだ。⼈間味に満ち溢れた展開だ。

これがまた素晴らしい光景で、涙を流しながら想いを⾔葉で綴るKIHOWの姿にファンの誰もが胸を打たれながら、ハンドサインで「ハートマーク」をファンと⾶ばしあい、まさに愛が⾶び交う、“Loved all long”な空間がそこにあった。

それを⾒ていて強く感じたことは、ファンとの距離感である。アーティスト⾃⾝が楽曲を聴く⼈と同じ⽬線で、⽇常から⽣まれるさまざまな感情、気持ちに寄り添うとは、⾃分たちの⼿が届く範囲を無理せず、確実に広げていくことが本当に重要なんだなと教えられた気がした。雲の上の存在すぎてはダメなのだ。

MYTH & ROIDは確かに世界照準だし、世界中に主題歌を歌ってきたアニメのファンも多くいる。でもだからといってMYTH &ROIDは遠い存在ではない。共鳴したファンのすぐそばにいる。そういった愛あるメッセージを最初から最後まで全⾝全霊で伝えてくれたのだと、ライブ最後でMCをするMYTH & ROIDの⼆⼈を⾒ながら微笑ましく、熱いもので胸がいっぱいになりながら感じたのである。

ライブレポート執筆、ライブ写真撮影:篠原良⼀郎

 

 

MYTH & ROID One Man Live 2025
Summer Tour “Loved all long”ライブ情報

7/27(⽇) Zepp Shinjuku ※お⾒送り会はございません。
開場16:30 / 開演17:30
[お問合せ先]ディスクガレージ
URL︓https://info.diskgarage.com/

【スペシャルゲスト】
オーイシマサヨシ(from OxT)

 

 

 

MYTH & ROID プロフィール

「MYTH & ROID」(ミスアンドロイド)は、インターナショナルで本格的なサウンド、鋭⾓的でキャッチーなメロディ、圧倒的なボーカルパフォーマンスを兼ね備えた⽇本のアーティスト。
2015 年のメジャーデビュー以降、数々の⼤ヒットアニメの主題歌を⼿がけ、MV及び関連動画総再⽣回数は1億5千万回を超える。
「感情の最果て」をテーマに、⾳楽、映像、ビジュアルなど、あらゆる側⾯から国籍や時代にとらわれない普遍的な⼈間の感情を描いて世界的な評価を得ており、これまでに20ヶ国以上でLIVE公演を⾏なっている。
2016 年に発表した3rd Single「STYX HELIX」4th Single「Paradisus-Paradoxum」は2作続けてiTunes Store(JP)総合ランキング1位を記録。
また、2019年に発表した10th Single「TIT FOR TAT」のMVは公開から約1年で500万回再⽣を超え、2020年に発表した1st Digital Album「Future is Mine」では遂にサブスクリプションを解禁。同アルバムはノルウェーのiTunes Storeアニメトップアルバム1位を記録。他にもニュージーランド、マカオ、イギリス、イタリアなどの世界各国でTOP10にランクインを果たしている。
ユニット名「MYTH & ROID」は、過去を想起させる「Myth」(神話)と未来を想起させる「Android」を組み合わせた造語。

公式サイト︓https://mythandroid.com/
公式X︓https://x.com/myth_and_roid
KIHOW Instagram:https://www.instagram.com/kihow_/
Tom-H@ck Instagram: https://www.instagram.com/tom_oshima/
hotaru Instagram: https://www.instagram.com/hotar_/