「Plus Ultra」~フジテレビ アニメラインナップ発表会2018~で、新しいアニメ枠「+Ultra」と同時に発表されたTVアニメ「イングレス」。ステージには本作が初監督となる櫻木優平さん、アニメーション制作を担当するクラスターの石井朋彦プロデューサー、原案のNiantic, Inc.からアジア統括本部長の川島優志さんが登壇し、「イングレス」がどういう企画なのか語られた。
石井プロデューサーからTVアニメ「イングレス」について、“アニメとゲームと現実のイベントがリアルタイムで進行する新しいエンターテイメントが体感できるプロジェクト”であることが明かされた。「イングレスの世界観の中で、アニメが放送される2018年10月にリアルタイムで進行するアニメの物語を作っていて、恐らく放映前、放映中に現実に起こる事とゲームで起こる事とアニメで起こる事が連動するものを監督中心にスタッフが作っている所です」と語った。
「イングレス」はゲームをプレイする事で現実の街が違った見え方が出来る事が魅力の1つだが、アニメが共同歩調を取ることでよりこれまでと違う見え方ができる仕掛けが仕込まれている。
本作が初のシリーズ監督を務める木優平さんだが、担当していたポケモンGOのヒューマンモデリングが認められ、今回の抜擢につながった事が明かされた。櫻木監督はアニメーター見本市での「新世紀いんぱくつ。」のCGや宮崎駿監督『毛虫のボロ』でのCGディレクターなどを担当し、腕を磨いてきた。
櫻木監督は本作について「アニメが現実に影響を与える、現実がアニメに影響を与えるみたいな仕組みが何かしら出来たら面白いなと思っていました。これまでのアニメとの付き合い方も変わってくるかもしれません」と意気込みを語った。
また、Niantic, Inc.にはCEOのジョン・ハンケはじめクリエイティブチームにもアニメ好きが多いという事で、クリエイティブチームから「イングレス」のアニメ化にあったっての喜びのメッセージが紹介され、アニメ、ゲーム双方が良好な関係の中で制作が進められている様子が伺える発表となった。
★作品詳細
『イングレス』
2018年10月 フジテレビ「+Ultra」にて放送予定
<INTRODUCTION>
2013年、スイスの原子核研究機構『CERN』──。
ヒッグス粒子発見の影で、ある秘密プロジェクトが発足した。
そのプロジェクトの名前は『ナイアンティック計画』。
その目的は人間の精神に干渉する未知の物質を研究することにあった。
『エキゾチック・マター(XM)』と呼ばれる事になるその物質は、
古来より人々の精神・能力に感応し、人類の歴史にさえ大きな影響を与えてきたのだった。
世界各国の機関が、秘密裏にその研究に取り組んだ。
XMは、人類の希望または脅威とされ、
大国や巨大企業による争奪戦が巻き起こってゆく。
XM の力を受け入れ、人類の進化に利用しようとする『エンライテンド』。
XM を脅威と見なし、コントロールしようとする『レジスタンス』。
世界はふたつの陣営に別れ、今も争い続けている。
この世界で起きている争いの背後には、XM の存在があったのだ。
そして、2018 年──。
東京、そして世界を舞台に、XM をめぐる新たな戦いが幕をあける。
アニメーション、オンライン位置情報ゲーム、そして現実がリンクする、
かつて体験したことのない新たな「拡張現実エンターテインメント」が、始まる。
【スタッフ】
原作:Niantic, Inc.
監督:櫻木優平
制作:クラフター
公式HP:http://ingress-anime.com/index.php
©『イングレス』製作委員会