2025年に生誕20周年を迎える「牙狼<GARO>」シリーズ最新作、劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』を10月17日(金)より全国公開となる。
本作では、『牙狼<GARO>-月虹ノ旅人-』(2019)から約6年ぶりに、シリーズ原作者である雨宮慶太氏が監督・脚本を務める。本作の主人公である魔戒騎士・冴島大河は『牙狼<GARO>』(2005)の主人公・冴島鋼牙の父としてシリーズに度々登場し、熱戦を繰り広げた。その雄々しい姿は牙狼<GARO>ファンから根強く愛され続けている。
本作ではこれまで明かされていなかった、若き日の大河の姿と活躍が描かれる。
20年間の牙狼<GARO>シリーズに込められた想いを継承しながら、新たな未来へと歩んでいくという制作陣の意気込みが込められている。
9月9日(火)、劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』のプレミア上映舞台挨拶が実施された。
劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』舞台挨拶付きプレミア上映
■日時:9月9日(火) 舞台挨拶: 19:30~20:00
■場所:新宿バルト9(東京都新宿区新宿3丁目1-26 新宿三丁目イーストビル9階)
■登壇者:
北田祥一郎(冴島大河役)、神嶋里花(吹奇役)、波岡一喜(白虎役)、瀬戸利樹(蛇道役)、雨宮慶太監督
MC:宮島咲良
イベントレポート
20周年を迎える「牙狼<GARO>」シリーズ最新作となる本作のプレミア上映会は、魔戒騎士が鎧を装着する限界時間が99.9秒であることにちなみ、9月9日に東京、大阪、名古屋、福岡で開催。
東京では、新宿バルト9にて舞台挨拶も実施。本作は「牙狼<GARO>」シリーズ最初の主人公である冴島鋼牙の父、冴島大河の若き日を描き出した作品ということで、「ずっと「牙狼<GARO>」を観てきた人はもちろん楽しめると思いますが、まったく観ていない人も楽しめる作品になっていると思います……もしかして今日、「牙狼<GARO>」を観るのが初めてだという人はいます?」と雨宮慶太監督が尋ねると、会場には挙手する人の姿がチラホラ。
その姿に笑顔を見せた雨宮監督は「皆さんラッキーですね。この作品を観終わった後に、これから自分の好きな「牙狼<GARO>」を探す旅が始まります。(シリーズが)たくさんあるので、その中ですてきな「牙狼<GARO>」を探して、すてきな旅をしてほしいですね」と呼びかけた。

雨宮慶太監督
一方、主人公の冴島大河を演じた北田祥一郎は「今回20周年の記念の作品ということで。僕自身、はじめての映画出演。かつ初主演もやらせていただいて。右も左もわからない中、皆さまに支えていただいて。なんとか撮り終えることができたなと思っております。本当に皆さまに、そして来てくださっているお客さまに感謝しています」と感慨深い様子であいさつ。

北田祥一郎(冴島大河役)
そんな北田に対し、波岡一喜から「はじめて一緒に本読みした時、ひどかったもんね」とちゃかすと、「ちょっと、言わないでくださいよ」とあわてた様子を見せた北田に会場は大笑い。雨宮監督も「撮っていくうちにカッコよく撮れた北田と、カッコ悪く撮れた北田というのがあって。で、カッコ悪い北田は捨てるんです。そしてカッコいい北田だけ残して、それで映画をつくったんです」と冗談めかしながらも、撮影、照明、美術、アクション、メイク、衣裳などの全スタッフが「北田くんの演じる大河をより良いものにしようと一丸となってくれた」と明かし、「僕と演者だけの力ではなく、チームの力で、きっちりと主役を張れるキャラクターになった」と胸を張った。

波岡一喜(白虎役)
一方の吹奇役の神嶋里花も「衣裳合わせは3,4回以上やりました。ないものは作ったりして、監督は特に衣裳の色味と生地にこだわってらっしゃったので。吹奇のスカートの部分に刺しゅうがされているんですけど、それも雨宮監督が直筆で書いていただいたものを刺繍したりと、本当に一つ一つ細かく作られているので。「牙狼<GARO>」の物語の世界にすっと入っていけたような感覚はありました」とそのこだわりに感銘を受けた様子。雨宮監督も「この作品の中で一番皆さんに近い人物像だと思います。どうか彼女の価値観を共有して、最後まで観ていただけると、僕が伝えたかったことが如実にわかると思いますので、どうぞそういう観点で吹奇を観ていただけたら」と語った。

神嶋里花(吹奇役)
劇中で白虎を演じた波岡は、この最新作について「マジでめちゃくちゃ面白いです!」と絶賛。「とにかく観ていただいて。面白くなかった場合の苦情は、全部僕が引き受けます。僕に文句を言ってください。僕が『ごめんなさい』って言いますんで。僕がつくったものではないですけど、それくらい自信があります」と力強くコメント。脚本の時点でその面白さを監督に伝えたという波岡に、雨宮監督は「なかなか役者さんからそう言ってもらえることがないので。きっと面白かったんだろうなと素直に(受け取りました)。じゃあ、ちゃんと撮らなくちゃいけないなと思うので。一番うれしい言葉ですね。すごくモチベーションが上がりました」と笑顔を見せると、波岡も「作戦成功です!」と笑いながら返した。

瀬戸利樹(蛇道役)
そんな波岡が劇中で演じた白虎という役について、雨宮監督は「これは僕が知っている波岡さんなんです。皆さんが知っている波岡さんの役って、ちょっと悪いやつとか、ゲスい人だったりするんですけど、僕の中では、すごくチャーミングな人。笑顔がすごく愛らしいんですよ。なんとかそういったキャラクターにできないかな、と思ってできたのが今回の役。かなり素に近いと思います」と明かした。
また劇中で“恐ろしくも美しい悪役”の蛇道役に挑戦している瀬戸利樹だが、最初は悪役をやることにちゅうちょしていたという。「やはり僕の中で悪役というのはもうちょっと年上でオーラが出ているようなかたがやった方がいいんじゃないかと思っていたんです。でもこうやってできあがった作品を自分でも観させていただいたんですが、歴史ある作品に出させていただけて本当によかったなと思いました」としみじみ。
そんな瀬戸の言葉通り、最初は悪役を演じることにちゅうちょしていたという瀬戸だが、雨宮監督は「手下が二人いるし、ほとんど手下が戦うから大丈夫だよ」という口説き文句で説得したという。「そのアクションがどうだったかはこれからスクリーンで確認してください」と語って会場を沸かせる雨宮監督だが、「本当に(役に)ピッタリでしたね」としみじみ。「とにかくきれいで美しくというのを合言葉に撮ったので。期待以上の出来というか。まあ「牙狼<GARO>」の場合は、敵役は二度、三度復活して帰ってくるというのもありますから」と再登場に含みを持たせると、会場からも期待を込めた拍手が鳴り響いた。
そんなキャスト陣について「今回はこの4人でよかった。この4人じゃないとダメでしたね」としみじみ語る雨宮監督。その思いは撮影中よりも、編集中により強く感じたとのことで、「この人たちでよかったな」としみじみ。「ひとり代わるとバランスが崩れちゃうので。本当にこの4人の並びは奇跡的だった」と付け加えた。
そして時間も終盤へと近づき、最後のコメントを求められた北田は「本当に自信を持って、いい作品だと思える作品に出会えて、すごく幸せです。これから皆さん観てくださると思うんですが、その感想をSNSだったり、もしくは直接……。僕は新宿でよく歩いているんで、会った時にでも伝えてくれたらうれしいです」と語り、ドッと沸いた会場内。
続いて雨宮監督も「見終わった後、4人ともすごく心に残るキャラクターになったと僕は信じています。今まで「牙狼<GARO>」は何本も作ってきましたが、その中でも一番愛すべきというか、非常に大事な作品にできたなという自負があります」とコメント。さらに「もう一度このメンバーで仕事がしたい。それはこれからの興行にかかってますので、これからも応援よろしくお願いします!」と続編への意欲をにじませた。
<INTRODUCTION>
人間の邪心に取り憑く”魔獣”ホラーと、それを殲滅する使命を帯びた”魔戒騎士”たちとの暗闘を描くアクションドラマ牙狼<GARO>シリーズ。黄金騎士ガロ=冴島鋼牙の物語から始まった牙狼<GARO>は2025年で20周年を迎え、ついに冴島シリーズ待望の最新作が劇場公開となる。本作の主人公は冴島大河。鋼牙の父として、牙狼<GARO>シリーズで幾度も熱戦を繰り広げてきた大河の若き日の戦いが初めて明かされる。
原作・脚本・監督は、牙狼<GARO>シリーズの生みの親であり、想像を超える世界観、新次元のエンターテインメントを創出して世界中のファンを魅了し続ける鬼才・雨宮慶太。アクション監督は映画『HiGH& LOW THE WORST X』などを手がけ、『牙狼<GARO>ハガネを継ぐ者』でも牙狼<GARO>のアクションを新たなステージへ導いた鈴村正樹が担当する。今回初タッグとなる2人が織りなす新機軸の牙狼ワールドにも注目だ。
<STORY>
強くなれ、それは始まりの物語-
「黄金騎士ガロ」の称号を継承する魔戒騎士の家系・冴島家。
冴島大河はその家系に生まれ、黄金の鎧を受け継いだばかりの若き魔戒騎士だ。魔獣ホラーとの闘いの日々に明け暮れる大河に、新たな指令が届く。
「ホラーの手に堕ちた”羅針盤”--”聖獣”の魂が宿りし魔導具を奪還せよ」
「聖獣」とは、人間を守護する大いなる力。
大地の力で多くの人の命を守る、青龍
燃え盛る炎の力で邪気を焼き尽くす、朱雀
清く流れる水を操り人界の瘴気、業を浄化する、玄武
そして、風の力で人を鼓舞し戦う力と知恵をくれる白虎
青龍、朱雀、玄武、白虎=四神の魂が「羅針盤」に納められ、人界の安寧を司っていた。
「羅針盤」を奪ったのは魔獣ホラー・蛇道。
喰らった者の力を手にする蛇道は聖獣を狙い、その強大な力を我がものにするべく暗躍していた。大河は聖獣の祠に仕える魔戒導師・吹奇とともに、「羅針盤」を取り戻すための戦いに身を投じるのであった。
今、「聖獣」をめぐる「守りし者」の戦いが幕を開ける!
「牙狼<GARO>」とは
魔界から現れて‟陰我”を抱える人間に取り憑き、人々を脅かす魔獣・ホラー。このホラーに対抗する手段を模索し、魔戒法師や魔戒騎士と呼ばれる者たちが誕生した。この魔戒騎士の中でも最高位に君臨するのが「黄金騎士ガロ」であり、「牙狼<GARO>」シリーズは、これらの“守りし者”とホラーとの戦いを描いた物語である。
2005年10月からテレビドラマ「牙狼<GARO>」が放送され、ダークでファンタジックな世界観、日本屈指のCGやVFX技術を駆使したスタイリッシュな映像美、そして華麗でダイナミックなアクションシーンが高く評価され、深夜放送ながら幅広い人気を獲得。テレビシリーズに留まらず、劇場版、スピンオフ作品、アニメシリーズ、舞台、さらに遊技機やフィギュア、玩具、ゲームなど多彩なメディアミックスも展開され、幅広い世代に支持される人気シリーズとして確固たる地位を築いている。
☆作品詳細
劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』
新宿バルト9ほかにて10月17日(金)より劇場公開
出演 :北田祥一郎
神嶋里花 波岡一喜
ひょうろく 肥後克広 影山ヒロノブ
瀬戸利樹
原作・脚本・監督雨宮慶太
エグゼクティヴ・プロデューサー:二宮清隆
プロデューサー:安養寺紗季
ラインプロデューサー:阿久根裕行
アクション監督:鈴村正樹
音楽プロデューサー:井上俊次
音楽:栗山善親 寺田志保
撮影:長野泰隆
照明:吉角荘介
録音:石寺健一
美術:遠藤剛
スタイリスト:黒田匡彦
ヘアメイク:山井優
特殊衣装製作:JAP工房
特殊造形統制:中田彰輝
特殊メイク:Amazing JIRO
キャスティング:山口正志
編集:長坂智樹
VFXスーパーバイザー:鹿角剛 中川茂之
フィニッシングエディター:岡本義典
カラリスト:田中諭
音響調整:浅川祥幸
サウンドデザイン:加藤博紀
スクリプター:栗原節子
助監督:松田康洋
制作担当:石橋陸
主題歌:JAM Project『TAIGA~守りし者よ風の如く〜』
特別協力:サンセイアールアンドディ
配給:東映ビデオ
製作/制作:東北新社
公式サイト:https://garo-project.jp/TAIGA/
(C)2025「TAIGA」雨宮慶太/東北新社