TVアニメ『スーパーカブ』2021年4月より放送開始！キービジュアルが公開！

角川スニーカー文庫で刊行中のライトノベル「スーパーカブ」（原作：トネ・コーケン／イラスト：博）。

山梨県北杜市の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味も無い、何も無い日々を過ごす彼女だが、ふと見かけた中古のスーパーカブを買ったことで、ちょっとずつ短調な毎日が変わり始める。本作は世界で最も優れたバイクと名高い「スーパーカブ」が紡ぐ友情の物語。

2020年5月にアニメ化が発表され、そして2021年1月に放送時期・キービジュアルが発表されると、原作ファンのみならず、多くのバイク乗りや「スーパーカブ」愛好者からもアニメに注目するコメントが多数寄せられた。

アニバースではそんなTVアニメ『スーパーカブ』を大特集！

いよいよ来週2021年4月7日（水）よりAT-X、TOKYO MX、KBS京都ほかで放送開始するTVアニメ『スパーカブ』の注目ポイントをアニメファン、世界中から愛される「スーパーカブ」愛好者の皆さんのために藤井俊郎監督、小熊役の夜道雪さん、礼子役の七瀬彩夏さん、恵庭椎役の日岡なつみさんにインタビュー！

毎週一人ずつアップしていきます。

第1弾は藤井俊郎監督のインタビューをお届けする。

――本作の監督になった経緯は？

2017年に各話監督制のTVアニメ『18if』という作品のうち１本（第３話）を監督しました。
その時の作風や演出が小説「スーパーカブ」の雰囲気とも合うのではないか？　ということでお話を頂きました。

――原作を読まれての印象はいかがでしたか？

とても文学的な作品だなと思いました。
登場人物の生活の様子や北杜市の情景、細密なカブ・メカニック描写にバイクの乗りの矜持。
端正で実直な筆致がこちらの想像をぷくぷくと柔らかく膨らませてくれるようで、すぐに好きになりました。

――女の子たちと「スーパーカブ」との日常を描く作品ですが、これまで携われた作品との違いや苦労された点はありますか？

空想世界が舞台の作品と違って、本作で登場する複数台のカブや山梨県北杜市を始めとした都市の風景はその大半が実在するものです。
そのため作劇上どうしても必要になる「嘘」の精度と難易度が別次元に跳ね上がってしまい死ぬほど苦労しました。

――ご自身が監督されるにあたって、この作品を作り上げる上でここはこだわりたい・大切にしたいポイントと思ったポイントはどこかありますか？

カブや風景の描写はTVアニメ「スーパーカブ」の世界観の礎になるので丁寧に追いかけたいと思いました。
演出においては「カブも大切な登場人物のひとりであること」「作品世界にも時間の流れと暮らしがあること」「正解を描き過ぎないこと」等々ですね。
また、監督として「初めて原作を読んだ時に憶えた郷愁や憧憬を演出の根拠にすること」は現場を維持する上でとても大切にしました。

――監督ご自身が考える本作の魅力は？

伝えたい魅力はいっぱいありますが「この作品の魅力は◯◯です」と言葉にするとどこか嘘っぽく聞こえるし、本来持っている魅力の広がりを限定してしまう感じがするので明言は避けます。
ただ、きっと見終えた時にそれぞれの心のどこかに「何か」が芽生えてくれるはず。
それが何であるかは視聴者の数だけ存在していいと思うし、そういう曖昧さもある作品になっています。

――監督ご自身の「スーパーカブ」（カブに限らず乗り物）への思い入れはありますか？

高校生の時に原付免許を取得、バイトをして49ccの6速ミッション車を購入しましたが、納車された日はず～っとニヤニヤが止まらなかったです。
嬉しくて楽しくて色々な場所へ走りに出かけたあの頃の経験や思い出への愛着は、作品制作を進める上での原動力にもなりました。

――協力・監修に「本田技研工業株式会社」がクレジットされていますが、作品への関わり方はどのような感じでしょうか。

カブの実機を取材させて頂いたり、脚本の精査や登場するカブのデザインチェックなど、多大なご協力を頂きました。
原作小説の監修に続いてアニメの表現においても現実とフィクションの線引きに対して柔軟に対応してくださり感謝でいっぱいです。

――PV・キービジュアルを拝見した際の自然や色彩の美しさに感動したのですが、この点でこだわられた点があればお聞きしたいです。

自然や風景の美しさについては兎にも角にも美術チーム”草薙”の研鑽の賜物です。
様々な地域でのロケハンや資料収集を重ねて、現地の再現はもとより時間や季節の移り変わりに至るまで、深いこだわりをもって描いてくれました。
そして、その美術の光や空気のニュアンスにさらなる奥行きを与えてくれた撮影チームの存在も本当に大きいです。

――小熊は特殊な境遇ですが、どのように描こうとお考えですか？

「親はいない、お金もない、友達も趣味も、将来の目標も無い。何も持たない、ひとりぼっちの少女」。
書き起こしてみるとかなり過酷な環境ですが、当人はそのないない尽くしの生活を特に不便だと感じていません。
本作でもバックボーンとしてこの生い立ちは存在していますが、ことさら悲哀を強調して描くこともしていません。

――また、礼子や恵庭椎はどのように描こうとお考えでしょうか？

無口で無表情な小熊に対して、礼子は自由奔放なカブオタク、うんちくを語りだしたら止まらないようなコミックリリーフの役割も担って貰いました。
そんなふたりに対し、椎は感情豊かな等身大の女子高生、視聴者の目線に近い人物として造形しています。

――まだまだコロナ禍ですが、アフレコ現場の様子はいかがでしょうか。

「スーパーカブ」は登場人物が比較的少ないので、メインキャラクター同士の掛け合いにさほど影響が無かったのは幸いでした。
ただ、モブやガヤの収録は人数を制限して対応したので、これまで肌で感じていた現場の一体感やある種の熱量は少し身を潜めた印象です。
そんな状況下でのアフレコでしたが、夜道さん、七瀬さん、日岡さんの役柄ではない素の部分、性格や振る舞いがキャラクターそれとなんだか似ている感じがして、個人的にとてもほっこりしました。

――最後に作品を楽しみにしている皆様への見所とメッセージを一言ずつお願いします。

1958年、初代スーパーカブが発売されてから60年余り。
生活に寄り添いながら今も変わらず世界中でカブは走り続けています。
そんなカブのようにTVアニメ「スーパーカブ」もいつまでもそっと誰かの心の片隅に収まり続けるような、そんな作品に仕上がっていると思います。
どうぞお楽しみに！

了

★作品詳細

スーパーカブ

2021年4月7日（水）からAT-X、TOKYO MX他で放送開始！

〈放送情報〉
■AT-X
毎週水曜日 23:00～23:30 4月7日(水)スタート
リピート放送：毎週（金）11:00／毎週（火）17:00

■TOKYO MX
毎週水曜日 25:35～26:05 4月7日(水)スタート

■テレビ愛知
毎週木曜日 26:35～27:05 4月8日(木)スタート

■KBS京都
毎週水曜日 25:35～26:05 4月7日(水)スタート

■BS11
毎週金曜日 25:00～25:30 4月9日(金)スタート
※放送日時は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

【キャスト】
小熊：夜道雪
礼子：七瀬彩夏
恵庭椎：日岡なつみ

【スタッフ】
原作：トネ・コーケン／イラスト：博（角川スニーカー文庫刊）
監督：藤井俊郎
シリーズ構成、脚本：根元歳三
キャラクターデザイン今西亨
色彩設計：大西峰代
美術監督：須江信人
美術設定：多田周平
ボード制作：横山淳史
背景：草薙
3DCG制作：スタジオKAI
3DCG制作協力：TypeZERO
2Dデザイン・特効効果：チップチューン
撮影監督：浅川茂輝
撮影：Raretrick
編集：齋藤朱里
音楽：石川智久・ZAQ
音楽制作：バンダイナムコアーツ

協力・監修本田技研工業株式会社
制作スタジオKAI
製作ベアモータース

オープニング主題歌　熊田茜音「まほうのかぜ」
エンディング主題歌　夜道雪、七瀬彩夏、日岡なつみ「春への伝言」

公式サイト： https://supercub-anime.com
公式Twitter：@supercub_anime

主題歌情報

オープニング主題歌
「まほうのかぜ」

■スーパーカブ盤(CD only)
発売日：2021年4月21日(水)
品番：LACM-24098
01. まほうのかぜ
作詞：きみコ作曲・編曲：佐々木淳
02. Brand new diary
作詞：寺島拓篤作曲・編曲：R・O・N
03. まほうのかぜ（TV size）
作詞：きみコ作曲・編曲：佐々木淳
※描き下ろしイラストジャケット仕様

■アーティスト盤(CD＋BD)
発売日：2021年4月21日(水)
品番：LACM-24096

【CD】
01.Brand new diary
作詞：寺島拓篤作曲・編曲：R・O・N
02．まほうのかぜ
作詞：きみコ作曲・編曲：佐々木淳
03.Brand new diary（Instrumental）
04．まほうのかぜ（Instrumental）

【Blu-ray】
01.Brand new diary（Music Clip）
02.Making of Brand new diary
03.まほうのかぜ（Music Clip）
04.Making of まほうのかぜ

レーベル：ランティス
発売・販売元：株式会社バンダイナムコアーツ

エンディング主題歌
「春への伝言」

作詞：ZAQ、作曲・編曲：AstroNoteS
アーティスト：夜道雪、七瀬彩夏、日岡なつみ

作品紹介

「私には何もない。と思っていた。」

ひとりぼっちの女の子と、世界で最も優れたバイクが紡ぐ、友情の物語。
山梨県北杜市の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味も無い、何も無い日々を過ごす彼女だが、ふと見かけた中古のスーパーカブを買ったことで、ちょっとずつ短調な毎日が変わり始める。

角川スニーカー文庫にて刊行中のライトノベル『スーパーカブ』は4月よりTVアニメ放送開始！

TVアニメ「スーパーカブ」PV第1弾
https://youtu.be/NbWU6B0qjMY