角川スニーカー文庫で刊行中のライトノベル「スーパーカブ」(原作:トネ・コーケン/イラスト:博)。
本作は両親も友達も趣味も無い、何も無い日々を過ごす小熊が、ふと見かけた中古のスーパーカブを買ったことで、ちょっとずつ短調な毎日が変わり始める友情の物語。
山梨県北杜市を舞台に世界で最も優れたバイクと名高い「スーパーカブ」が少女たちの日常を彩っていく。
TVアニメ『スーパーカブ』もいよいよ2021年4月7日(水)23:00からのAT-Xを皮切りにTOKYO MX、テレビ愛知、KBS京都、BS11で放送スタートする。
アニバースでは原作ファンのみならず、多くのバイク乗りや「スーパーカブ」愛好者からもアニメに注目するコメントが多数寄せられたTVアニメ『スーパーカブ』を大特集!
TVアニメ『スパーカブ』の注目ポイントや魅力をアニメファン、そして世界中から愛される「スーパーカブ」愛好者の皆さんへお届けできるよう藤井俊郎監督、小熊役の夜道雪さん、礼子役の七瀬彩夏さん、恵庭椎役の日岡なつみさんにインタビューした。
特集第1弾は原作小説最新刊となる第7巻が発売された3月31日に藤井俊郎監督のインタビューを公開!
そして放送日となる本日4月7日に主人公の小熊を演じる夜道雪さんのインタビューをお届けする。
――小熊役が決まった時の気持ちはいかがでしたか?
オーディションだったんですが、決まった時は、凄く嬉しくて、でもすぐには実感が湧かなくて…。
「いつか降ろされちゃうんじゃないか」とか、実力不足な所もあるので「ちょっとミスしたら役を変えられちゃうんじゃないか」とか、そんなことで頭がいっぱいで、とにかく失敗をしないように気をつけていました。
正直、最初不安の方が大きかったです。
――初めて作品に触れた時の感想を教えていただけますか?
小熊ちゃんと同じように私も高校生の時にバイクに乗り始めたので、私自身がバイクに乗った時に感じた日常から少し切り離してくれる感じやワクワクする感じが伝わってきました。いつもの道なのに冒険をしているような気持ちになったんですが、そういう感覚がとても美しく正確に描写されているなという印象を受けました。
――私自身もカブに乗っていたので、世界が広がるような感覚はすごく分かります。
本当にそういう感覚的な部分をしっかり正確に表現してくれていて、バイク乗りだったら分かると思いますし、皆さんにも一度は見て欲しい作品です!
――ご自身が演じている小熊というキャラクターはどんなキャラクターですか?
物語の冒頭から母親がいなくなってしまったり、友達も趣味もお金もなくて、最初は気が弱い子なのかなって思いました。
でも見ていくと全くそんな子ではなくて、むしろ前向きな子だと気づきました。自分で何でもやってしまいますし、小熊なりにこの環境を楽しんでるという所を含めて、一人を楽しめる子なんだなぁと感じて、今では男前だなぁって思っています。
――少し特殊な家庭環境だったり、あまり感情を表に出さない小熊を自分の中で理解するのに苦労はしませんでしたか?
自分と違う部分はもちろんあるんですが、基本的には一人が好きだったり、一人を楽しむ感じとか、何でも自分一人で頑張ってしまう感じは、高校生の時の自分と重なる部分が結構ありました。なので、演じている中で「この気持ちは分からないな」っていうことはありませんでしたし、とても共感できました。
――小熊を演じる上で心がけたことはありますか?
演じすぎないことは心がけました。監督からも「声は作らなくていいので、夜道さんの地声のままやってください」と指示していただいたので、声を作る感じにしないように意識していました。
――小熊は、口数が多いキャラクターではない印象ですが、少ない台詞の中で、感情を表現するのは大変だったんじゃないでしょうか?
声もそんなに張らないキャラクターなので、微かな息の漏れや息使いなどで(感情を)表現するのは少し大変だったかもしれないです。
――アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?
元々そんなに登場人物が多い作品ではないので、現場も少人数で進めることができました。現場の皆さんもバイク好きな方が多くて、私も何回かバイクで収録に行ったりしたんですが、その時も皆バイクを囲んで「うわー!かっこいいー!」とか、バイクについてお話しました(笑)。とてもバイク愛に溢れた現場でしたね。
――他のメインキャラクターとキャストさんについても教えてください。まずは礼子と、礼子を演じる七瀬彩夏さんの印象を教えてください。
七瀬(彩夏)さんが演じる礼子は、学校の勉強も出来て、美人でスタイルが良くて、一見何でもできそうなクールキャラです。お嬢様的なキャラクターなんですが、実は仲良くなってみると全然そんなことはないんです(笑)。
ちょっと頭のネジが1つ、2つ外れていそうなおバカで子供っぽい所があって、そういうギャップが可愛いなと思いますね。
実際に七瀬さんと仲良くさせてもらうと、ちょっと礼子に似ている気がします。礼子ほどじゃないんですがちょっと抜けている部分があって可愛らしい方だと思いました。
七瀬さんはバイクに憧れていたようで、お休みの日にも何度かバイクを見せたり、遊びに行ったりご飯に行ったりとかもしましたね。
――では、恵庭椎というキャラクターと彼女を演じる日岡なつみさんの印象はいかがでしたか?
椎ちゃんは小っちゃくて可愛らしくて、か弱い感じに見えるんですけど、一番生活力のある子です。ご飯を作るのが上手で、みんなに振舞ったり、すごく生活力が高いなと感じていました。
あの子もただ可愛らしくて、か弱い女の子じゃないので、ギャップを感じていただけたらなと思います。
日岡さんも会った時から椎ちゃんそっくりだなと思いました(笑)。見た目もすごく椎ちゃんみたいに小さくてかわいらしくて、女の子らしい感じがまさに椎ちゃんにぴったりだなと思いました。
――七瀬さん、日岡さんはあまりプライベートではバイクとか身近ではなかったと思いますが、実際にバイクを勧めたりとかしていたんですか?2人にはどんなバイクが似合いそうですか?
もう毎回勧めてました(笑)。
七瀬さんは長身なので、何でも似合っちゃいそうですね。日岡さんはすこし小柄な方なのでむしろ見るからに大きいバイクとかに乗ったら似合いそうだなと思います。
――夜道雪さんご自身も普段からバイクに乗っていますが、バイク乗りから見た「スーパーカブ50」の魅力はどこですか?
一番身近でありながら最高のバイクだと思っています。色んなバイクに乗ってきましたけど、カブほど色々便利な乗り物はないかもしれません。
カブほど丈夫なバイクもありませんし、カブほど人気のバイクもありません。カブほどカスタムできて、解放感の強いバイクもなかなかないと思います。一番身近でみんな見たことがある一見どこにでもあるバイクなんですが、実は一番最強のバイクなんじゃないかと思っています。
――夜道さん自身もバイクで色んな場所に行かれていると思いますが、どこか印象に残った場所とかございますか?
色んな所に行きましたが、やっぱり舞台となった山梨県北杜市の聖地を巡礼した時がすごく楽しかったです。アニメに出てくるシーンを実際のその場所で重ね合わせてみたことがすごく印象的でした。もう何回も行っています。
――ちなみに夜道さん自体はYoutubeの活動も精力的に行っていらっしゃいますが、今後こういう方向で頑張っていきたいなど考えていることはありますか?
声優業の方が忙しくなってからちょっと動画が減ってしまって…。バイクに乗ってる時のモトブログは普通の動画よりも撮影も編集も大変なんです。でもやっぱり「モトブログを観たい」という方も多いので、少し落ち着いたらモトブログをもっと投稿してバイクの良さを広めたいなって思います。
――最後に作品の見どころと視聴者の方にメッセージをお願いします。
素敵な背景や山梨の風景はとても綺麗で、特に注目してほしいです。
物語もゆっくり進んでいきますので、そういうのんびりとした空気感がある、落ち着く作品なのでぜひ見ていただきたいです。
リアル感も追求しているアニメなので、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたら山梨に皆さん遊びに行ってもらったりして、作品と照らし合わせてもすごい楽しいと思います。
ぜひそういったリアル感や美しい美術、のんびりとした空気感を楽しんでいただけたらなと思います。
了
第1話 ないないの女の子
〈スタッフ〉
脚本:根本歳三 絵コンテ:藤井俊郎 演出:安倍裕二郎 作画監督:齊藤桂子
〈あらすじ〉
朝目を覚ましそそくさと朝食を済ませ、お弁当を用意し家を出る。親はいない、お金もない、趣味もない、友達と呼べる人も将来の目標もない、「ないないづくし」の女子高生「小熊」。そんな彼女がたまたま立ち寄った場所、「バイクショップ」。そこで出逢ったのは古びた1台のバイク、後に小熊の生活を一変させる「スーパーカブ」だった。
★作品詳細
2021年4月7日(水)からAT-X、TOKYO MX他で放送開始!
〈放送情報〉
■AT-X
毎週水曜日 23:00~23:30 4月7日(水)スタート
リピート放送:毎週(金)11:00/毎週(火)17:00
■TOKYO MX
毎週水曜日 25:35~26:05 4月7日(水)スタート
■テレビ愛知
毎週木曜日 26:35~27:05 4月8日(木)スタート
■KBS京都
毎週水曜日 25:35~26:05 4月7日(水)スタート
■BS11
毎週金曜日 25:00~25:30 4月9日(金)スタート
※放送日時は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
【キャスト】
小熊:夜道雪
礼子:七瀬彩夏
恵庭椎:日岡なつみ
【スタッフ】
原作:トネ・コーケン/イラスト:博(角川スニーカー文庫 刊)
監督 藤井俊郎
シリーズ構成、脚本 根元歳三
キャラクターデザイン 今西亨
色彩設計:大西峰代
美術監督:須江信人
美術設定:多田周平
ボード制作:横山淳史
背景:草薙
3DCG制作:スタジオKAI
3DCG制作協力:TypeZERO
2Dデザイン・特効効果:チップチューン
撮影監督:浅川茂輝
撮影:Raretrick
編集:齋藤朱里
音楽:石川智久・ZAQ
音楽制作:バンダイナムコアーツ
協力・監修 本田技研工業株式会社
制作 スタジオKAI
製作 ベアモータース
オープニング主題歌 熊田茜音「まほうのかぜ」
エンディング主題歌 夜道 雪、七瀬彩夏、日岡なつみ「春への伝言」
公式サイト: https://supercub-anime.com
公式Twitter:@supercub_anime
主題歌情報
「まほうのかぜ」
■スーパーカブ盤(CD only)
発売日:2021年4月21日(水)
品番:LACM-24098
01. まほうのかぜ
作詞:きみコ 作曲・編曲:佐々木淳
02. Brand new diary
作詞:寺島拓篤 作曲・編曲:R・O・N
03. まほうのかぜ(TV size)
作詞:きみコ 作曲・編曲:佐々木淳
※描き下ろしイラストジャケット仕様
■アーティスト盤(CD+BD)
発売日:2021年4月21日(水)
品番:LACM-24096
【CD】
01.Brand new diary
作詞:寺島拓篤 作曲・編曲:R・O・N
02.まほうのかぜ
作詞:きみコ 作曲・編曲:佐々木淳
03.Brand new diary(Instrumental)
04.まほうのかぜ(Instrumental)
【Blu-ray】
01.Brand new diary(Music Clip)
02.Making of Brand new diary
03.まほうのかぜ(Music Clip)
04.Making of まほうのかぜ
レーベル:ランティス
発売・販売元:株式会社バンダイナムコアーツ
エンディング主題歌
「春への伝言」
作詞:ZAQ、作曲・編曲:AstroNoteS
アーティスト:夜道 雪、七瀬彩夏、日岡なつみ
作品紹介
「私には何もない。と思っていた。」
ひとりぼっちの女の子と、世界で最も優れたバイクが紡ぐ、友情の物語。
山梨県北杜市の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味も無い、何も無い日々を過ごす彼女だが、ふと見かけた中古のスーパーカブを買ったことで、ちょっとずつ短調な毎日が変わり始める。
角川スニーカー文庫にて刊行中のライトノベル『スーパーカブ』は4月よりTVアニメ放送開始!
TVアニメ「スーパーカブ」PV第1弾
https://youtu.be/NbWU6B0qjMY
【原作ノベル情報】
角川スニーカー文庫「スーパーカブ」(KADOKAWA刊)
著者:トネ・コーケン イラストレーター:博
第1巻~第6巻まで好評発売中!
【コミカライズ情報】
「コミックNewtype」(KADOKAWA)にて好評連載中。
原作:漫画:蟹丹 原作:トネ・コーケン キャラクター原案:博
第4巻まで好評発売中!
(C) Tone Koken,hiro/ベアモータース