【ネタバレあり】映画『名探偵コナン 緋色の弾丸』を観てきました!【4/16初日感想】

オープニングの掴みは◎

まず、オープニング前の導入部分の演出がやたらオシャレでカッコよかったです。全年代にファンを持つ国民的アニメですが、劇場版は年々大人向けに作られてきてるなーという印象。今回の構成は全体的に大人のファンのハートを掴みに来ていたと思います。っていうか大人でさえ初見じゃよく分からない難しいことしてました。多分最後の方みんな同じ感情だったと思う。

 

哀ちゃんの魅力爆発!

それはさておき、過去回想の導入が終わるとパーティーのシーンに移るのですが、そこから哀ちゃんの魅力は大爆発しています。よそ行き風にドレスアップした哀ちゃん!カワイイ!ついでに園子の服装もカワイイ!!前年(2年前)同様、本作も女性キャラの作画が天才級にカワイイです。カワイイという感情しか沸かない瞬間が何度も訪れます。あの蘭でさえ可愛かった。そしてそのカワイイキャラたちが全員コナン(新一)を好きな大ハーレム映画。それが『名探偵コナン 緋色の弾丸』。正直、世良ちゃん以外の赤井ファミリーはオマケでしかなかったです。

 

劇場作のお約束ももちろんあります!(※ただしツッコミ厳禁)

開始早々当たり前のように停電して、当たり前のように爆発し、「どこ行くの?」「トイレ!」という何万回聞いたか分からない会話を雑に交わしたコナンは、次のシーンでは高速道路をスケボーで爆走します。もうこのへんは誰もツッコミません。初日に来てるようなファンたちはコナンに対してリアリティとか倫理観とか一切持ち合わせていないので。今日も工藤さんちの子は元気ね、と近所のおばさんの感情。

そして本作では“真空超電導リニア”という、東京の芝浜駅と名古屋駅を25分で走るというトンデモ移動車がキーワードとなってきます。25分て。こわ。予告編ですでに大多数の人が予想出来ていたと思いますが、赤井さんはもちろんこのリニアに向けて射撃します。赤井さんの射撃の腕に関しては、もうツッコミとかではなく手放しの賞賛で良いと思います。多分人間レベルで語ってはいけない人。もうこれは観てください。予想をさらっと超えてきます。

ノルマを消化するかのように赤井ファミリーの見せ場を取り入れながら、コナンはてきぱきと謎を解き明かしていきます。今回のコナン、「どうしよう…」みたいな顔ほとんどしてなかった。全部お前が仕組んだ罠で真の黒幕なのでは?ってくらい自信満々だったし、赤井さんは最強にチートなことしてるにも関わらずコナンのパシリと化し、メアリーの出番は2時間映画の中で10分くらいだった。秀吉に至っては酒癖極悪のまじでヤベー女(由美タン)にプロポーズしてて、本当にその女はやめときなよって思った。

そんな赤井ファミリーを後目に、コナンと哀ちゃんは遠隔で連絡を取り合って犯人を追い詰めていきます。もう嫁すぎた。というかこの映画をもって蘭は完全に本妻の座をはく奪されました。長い間お疲れ様でした。コナンに無茶ぶりされるたびに「仕方ないわねぇ…」と言いながらめちゃくちゃ嬉しそうな哀ちゃん。髪を耳にかけてほほ笑むサービスシーンを連発する哀ちゃん。いっぱい協力したのに自分に連絡が来なくてちょっと拗ねる哀ちゃん。最後に一瞬意識を失ったコナンが目を覚ますシーンがあるのですが、その時にどうせ「蘭…」ってむにゃむにゃほざきながら起きるんだろう馬鹿野郎がと思っていたら、なんと「灰原…蘭姉ちゃん…」って哀ちゃんの名を先に発した時、わたしは勝ちを確信しました。哀ちゃんが報われるために存在する劇場版。哀ちゃんのための世界線。

あとはまあいつも通りサッカーボールの威力が完全に国が保有する兵器だったり、拉致された人たちが全員エスパー伊東かと思うぐらい身体が柔らかかったり、依頼者を拉致られた小五郎がいきなり仕事を放棄してひつまぶしを食べていたり、死ぬレベルの衝撃に何度も耐える犯人のフィジカルの強さ(犯人は絶対に死なせないというコナンアニメのポリシーの強さ)とか、思い浮かべるとキリがないほど全体的にツッコミどころが多い(ツッコミどころしかない)映画なんですけど、コナン映画にいちいちツッコミを入れるのも野暮かなと思うのでほどほどにしておきます。

 

結論。ヒロインは哀ちゃん

とにかく哀ちゃんファン必見の哀ちゃん映画です。劇場版だけは一応毎回見てます程度の方とか、熱心な赤井ファミリーファンには少し物足りなく感じる部分もあるかもしれないけど、私は近年で1番好きな劇場版でした。あとコナン映画最大の歓喜ポイントである来年の予告ですが、とうとう『名探偵コナン劇場版』にコナンが登場しない説が浮かんできましたね。今からはちゃめちゃに楽しみです。

 

最後に自作ビンゴの答え合わせ

 

リーチでした。

 

 

★作品詳細

名探偵コナン 緋色の不在証明

大ヒット公開中!

〈スタッフ〉
原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)

監督:永岡智佳
脚本:櫻井武晴
音楽:大野克夫
主題歌:東京事変「永遠の不在証明」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
プロデューサー:近藤秀峰・米倉巧人・石山桂一
キャラクター・デザイン/総作画監督:須藤昌朋
美術:佐藤 勝・福島孝喜・石垣 努
色彩設計:中尾総子
撮影:西山 仁
編集:岡田輝満
録音監督:浦上靖之・浦上慶子
音響効果:森川永子・横山正和
CG監督:松倉大樹・小岩寛満
アニメーション制作:TMS/V1Studio
製作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/東宝/トムス・エンタテインメント
配給:東宝

〈キャスト〉
江戸川コナン:高山みなみ

毛利 蘭:山崎和佳奈
毛利小五郎:小山力也
赤井秀一:池田秀一
スペシャルゲスト:浜辺美波

阿笠博士:緒方賢一
吉田歩美:岩居由希子
小嶋元太:高木 渉
円谷光彦:大谷育江
灰原 哀:林原めぐみ

『名探偵コナン 緋色の弾丸』公式ホームページ
https://www.conan-movie.jp/

劇場版名探偵コナン【公式】Twitter:@conan_movie

(C)2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

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