ポンコツ“AI”とクラスメイトが織りなす、爽やかな友情と絆に包まれたエンターテインメントフィルム『アイの歌声を聴かせて』が、10月29日（金）全国公開され、その初日舞台挨拶がユナイテッドシネマズ豊洲にで、実施された。
舞台挨拶には、主人公のシオンを演じた土屋太鳳をはじめ、福原遥、工藤阿須加、興津和幸、小松未可子、大原さやから主要キャストに加え、本作の企画・監督・脚本を務めた吉浦康裕監督が登壇。
無事に公開を迎えたことの喜びや感謝の気持ちを、会場に駆け付けた多くの観客へ直接伝えた。
最初の挨拶では土屋が自身が演じたシオンのセリフに倣い「皆さん、今、幸せ？」と問いかけると観客は大きな拍手で応える。登壇者それぞれが公開初日を迎えた喜びを表す。
そして、今の気持ちを問われると、土屋は「本当にありがたくて幸せです。この作品を観て、エンターテイメントって思い出をつなぐ存在なのかなって思って、これからもがんばろうと思いました」と心境を明かした。福原も「こういった状況の中で無事公開を迎えられ、お客さんと会えることも久しぶりなのでこうしてたくさんの方に観て頂けたことが幸せです。シオンがサトミの幸せになってほしいていう一心でまっすぐ進んでいく姿がキラキラしていて、そういう温かいものが皆さんに伝わっていればいいなって思います」と笑顔で話し、工藤は「こういう愛の物語って、こういうタイミングだからこそ必要だったような気がしていて、だからこそ皆さんの今日が少しでも幸せな一日になっていたら、この作品に携われて本当に良かったなと思います」と語った。
吉浦監督は「公開を境に作品はスタッフの手を離れて観客のものになると思っているので、子供の旅立ちを見送る親のような寂寥感を感じています。今日この映画は皆さんのものになったんだなということが伝わって来て、泣きそうなくらい嬉しくなりました」と感無量な様子。
続けてこれから観る人に向けておすすめポイントを聞かれると、土屋は「取材で『よくAIっぽさが出ていました』と言っていただけるんですが、それは周りの方々のお芝居がすごく人間らしいパワーで溢れているからなんだろうなって思っていて、ぜひサトミたちの生き生きとした姿に注目していただけたら」とアピールした。
さらに興津は「シオンがどんどん何かを学習して、変化していく様がとてもよく表現されている所が一番の見所かなと思います。サトミたちもどんどん変わっていく。そういった変化を普段、アニメ映画を観ない人にも、色んな方を誘って観てほしいです」と語り、小松は「タイトルになっている“アイ”って、AIでもあり、愛でもあり色んなものがかかっていると思うんです。AIってなんのために作られたのか考えると 誰かの助けになるためとか、人の愛から生まれているものかなと思うと、この作品は愛の循環の物語でもあるなと強く感じました。いろんな愛の流れを感じてほしいなと思います」、大原は「些細なカットにも監督の細やかなこだわりやユーモアや愛がちりばめられているところは素敵だなと思います。張り廻られた伏線が最後一気に回収される爽快感も非常に魅力的です。サトミの母役としては、親子関係が丁寧に描写されているところがおすすめ」とそれぞれおすすめポイントを説明した。
ミュージカルの作画や演出で意識したことを問われた吉浦監督は「日常の会話のシーンと歌唱シーンがシームレスにつながるのはアニメミュージカルの特徴であり、ずっと挑戦してみたいと思っていたことでした。普段のシオンが喉を震わせて歌っているのを表現する意味では一枚一枚手で書く必要がありました。それ自体がこだわりでもありましたし、本作ならではで、うまくいったと思っている所です」 と振り返った。
印象に残っている曲に話が及ぶと、福原は『ユー・ニード・ア・フレンド ～あなたには友達が要る〉を挙げ、「世界へ扉が開いた感覚があって大好きです」と笑顔。工藤は「『Umbrella』がすっと入ってきました。それが何でなのかはもう一度劇場で足を運んで答えを見つけてきたいと思います」と話し、それを受けて土屋は「私も実は『Umbrella』がすごく好きなんです。寄り添ってくれると言うか、ふとそばにいてくれる感じがするんです。ただ私が何でこの曲が好きなのかは、もう一度劇場で行って考えたいと思います」と笑いを誘った。
そしてイベント中盤には景部市高等学校のモデルになった学校の生徒が劇中歌「ユー・ニード・ア・フレンド ～あなたには友達が要る」を合唱する様子を収めたサプライズ映像が上映されると、土屋は目を潤ませながら「もう無理かも、ダメかもと思っているときに曲が背中を押してくれました。合唱曲になってたくさんの人の心に勇気や自分はそこにいていいんだよということが伝わってすごく嬉しかったです。ありがとうございます」と言葉にし、横に居た福原もつられて涙をこぼした。
さらに生徒2人が会場に登場し、土屋と吉浦監督に花束が贈られると会場から大きな拍手が沸き上がった。
土屋は最後まで声を詰まらせながらも「シオンはすごく元気で、明るい存在なんですけど、ときどき言う『これは命令ですか』という言葉に、はっとさせられます。それはシオンがAIだからじゃなくて、誰かを大切にしなちゃいけないのは知っているけど、自分も大切にされていいんだということを知らないからだと思うんです。それって人にもあることだと思って、愛情に実感できず生きている人もたくさんいると思います。AIと人との物語を通じて、人と人とが思い合うヒントを、この作品が末長く届けていければ嬉しく思います」 と観客へメッセージを贈った。
福原は「歌のパワーをすごく感じて感動しました。シオンがサトミたちのために幸せになってほしいって思う真っ直ぐさに心打たれました。大変な状況だからこそ大切な人に想いを伝えることの大切さや思いを皆さんに受け取ってもらえたら嬉しいです。私はこの作品が大好きなので、たくさんに人に観て頂きたいです」、工藤は「僕らは作品を通して皆さんに何か届けられればと思って毎日頑張っていますが、結局僕らが頑張れているのは皆さん一人一人の気持ちだったり、先ほどのようなみんなの歌声だったり、何倍もの活力を頂けていると改めて教えて頂きました」、吉浦監督「元々この企画は自分の頭の中からスタートしたものでしたが、いつの間にかスタッフが増え、キャストの皆さんの協力もあって、たくさんの人に届けることができました。これからこの作品は世の中という大海に乗り出していきます。これからも日々精進して次の作品にも生かしていければと思います。今日は本当に自分にとって活力になる記念すべき日になりました」と締めくくり舞台挨拶は幕を閉じた。
☆作品詳細
10月29日（金）より全国ロードショー
＜CAST＞
土屋太鳳 福原 遥 工藤阿須加 興津和幸 小松未可子 日野 聡
大原さやか 浜田賢二 津田健次郎 咲妃みゆ カズレーザー（メイプル超合金）
＜STAFF＞
原作・脚本・監督：吉浦康裕 共同脚本：大河内一楼 キャラクター原案：紀伊カンナ 総作画監督・キャラクターデザイン：島村秀一
メカデザイン：明貴美加 プロップデザイン：吉垣 誠 伊東葉子 色彩設定：店橋真弓 美術監督：金子雄司〈青写真〉
撮影監督：大河内喜夫 音響監督：岩浪美和 音楽：高橋 諒 作詞：松井洋平
アニメーション制作：J.C.STAFF 配給：松竹 歌：土屋太鳳
【OST情報】
『アイの歌声を聴かせて』オリジナル・サウンドトラック
発売日：2021年10月27日（水）
品番：LACA-9858 ～ LACA-9859
価格：3,300円（税抜）／3,630円(税込)
音楽：高橋 諒 作詞：松井洋平 歌：土屋太鳳・咲妃みゆ
劇伴曲+劇中歌(5曲)を収録
発売元・販売元：バンダイナムコアーツ
映画『アイの歌声を聴かせて』公式サイト：https://ainouta.jp/
公式Twitter：@ainouta_movie
公式Instagram：@ainouta_movie
映画『アイの歌声を聴かせて』《 特別音響調整版上映「アイの歌声がよく聴こえるかも音」&置鮎龍太郎音声ガイド概要 》
▼岩浪美和音響監督監修の特別音響調整版上映決定
＜サウンドネーム＞「アイの歌声が良く聴こえるかも音」
＜上映劇場＞
立川シネマシティ、川崎チネチッタ、イオンシネマ幕張新都心、シネシティザート、ミッドランドスクエア シネマ、安城コロナシネマワールド、アースシネマズ姫路
▼無料アプリ「HELLO! MOVIE」について
スマートフォンやスマートグラスで映画の字幕と音声ガイドを楽しめる無料アプリです。
・音声ガイド付き上映
「HELLO! MOVIE」をインストールしたスマートフォンなどの携帯端末を持っていれば、全ての上映劇場でお楽しみいただけます。
・日本語字幕上映
専用メガネ機器に「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、専用マイクをつけて持っていくことで、全ての劇場で楽しめる他、一部劇場では「専用メガネ機器」の貸し出しも行なわれています。
また、スクリーンに字幕を表示する日本語字幕付き上映は、別途、一部劇場にて期間限定で上映されます。
映画『アイの歌声を聴かせて』劇中アニメ「ムーンプリンセス」挿入歌／咲妃みゆ「フィール ザ ムーンライト ～愛の歌声を聴かせて～」
https://youtu.be/QCcm3_9VAEk
咲妃みゆプロフィール
さきひ・みゆ／1991年3月16日⽣まれ、宮崎県出⾝。2010年に宝塚歌劇団入団。2014年に雪組トップ娘役就任。2017年に退団後、ミュージカル『衛⽣～リズム＆バキューム～』、『ニュージーズ』、朗読劇『逃げるは恥だが役に立つ』、ドラマ『まだ結婚できない男』、映画『窮鼠はチーズの夢を見る』などに出演、歌手として2020年にセカンドアルバム『MuuSee』をリリースするなど各方面で活躍中。今年、第四十六回菊田⼀夫演劇賞を受賞。
公式ホームページ：https://sakihimiyu.com/
Twitter：https://twitter.com/miyu_firstbloom
Instagram：https://www.instagram.com/miyusakihi/
LINE BLOG：https://lineblog.me/sakihimiyu/
INFORMATION
映画『アイの歌声を聴かせて』オリジナル・サウンドトラック
品番：LACA-9858 ～ LACA-9859
価格：3,300 円（税抜）／3,630 円(税込)
音楽：⾼橋 諒 作詞：松井洋平 歌：土屋太鳳・咲妃みゆ
劇伴曲+劇中歌(5 曲)を収録
＜INDEX＞
disc – 1
1．シオンの世界
2．サトミのテーマⅠ～母娘の合言葉
3．ホシマエレクトロニクス
4．クラスメイトたち
5．いま、幸せ？
6．転校⽣の正体
7．あたらしい日常
8．トウマの焦り
9．普通の⾼校⽣なら？
10．ブリッジⅠ～サトミの不安
11．「今度は、失敗しない」
12．サトミのテーマⅡ～幼馴染
13．なんでも 80 点
14．ヒーローにはピンチが必要
15．三太夫、襲来
16．王子様を探しに
17．キス騒動！？
18．アヤの告白
19．西城のテーマ
20．シオン⾃⾝の幸せ
21．ブリッジⅡ～視線
22．バック・アップ・ビート
23．サトミの彼氏です！
24．サトミのテーマⅢ～交錯
25．美津子のねがい
26．予感と疾走
27．届かぬ月
28．それぞれの喪失
29．雲翳の夜
30．[RO:M]
31．決意と潜入
32．シオンの覚醒
33．逃走劇！
34．シオンの解放～脱出
35．変わるもの、変わらないもの
36．シオンの世界（再奏）
▼ disc – 2
1．ユー・ニード・ア・フレンド ～あなたには友達が要る～
歌：土屋太鳳 作詞：松井洋平 作曲・編曲：⾼橋 諒
2．Umbrella
歌：土屋太鳳 作詞：松井洋平 作曲・編曲：⾼橋 諒
3．Lead Your Partner
歌：土屋太鳳 作詞：松井洋平 作曲・編曲：⾼橋 諒
4．You’ve Got Friends ～あなたには友達がいる～
歌：土屋太鳳 作詞：松井洋平 作曲・編曲：⾼橋 諒
5．フィール ザ ムーンライト ～愛の歌声を聴かせて～
歌：咲妃みゆ 作詞：松井洋平 作曲・編曲：⾼橋 諒
発売元・販売元：バンダイナムコアーツ
各音楽ストア URL：https://lnk.to/ainouta
映画『アイの歌声を聴かせて』歌詞付きMV♪土屋太鳳「ユー・ニード・ア・フレンド 〜あなたには友達が要る〜」｜10.29 ROADSHOW
https://youtu.be/7I6gy4w9GXU
映画『アイの歌声を聴かせて』予告編②｜10.29 ROADSHOW
https://youtu.be/2j2CQBk8uWM
（C）吉浦康裕・BNArts／アイ歌製作委員会