【プレゼントあり】3DCGアニメ映画『兵⾺俑の城』シーユイ役 寿美菜子さんインタビュー!「美しい絵と素晴らしい音楽を劇場で堪能していただけると嬉しいです」

 

躍進が進む中国のアニメ会社・FANTAWILDが制作した3DCGアニメ映画『兵⾺俑の城』が現在好評上映中です。

本作は、2021年7⽉に中国で公開し、約7000万元(約14億円)のヒットを記録。さらに第24回上海国際映画祭(2021年)最優秀アニメーション作品賞にノミネートされた話題作。⼼を持った兵俑のモンユエンと家族を奪われた⼈間の少⼥シーユイとの出会い、旅路の中で⽣まれる恋、そして世界を揺るがす霊獣との闘いが中国全⼟を魅了した。

そんな本作の家族を奪われた⼈間の少⼥・シーユイの⽇本語吹き替えを担当した寿美菜⼦さんにインタビューを実施!

 

 

 

 

――作品をご覧になった最初の印象はいかがでしたか?

オーディションの時にこの作品に出会ったんですが、なんて綺麗で、整った作品なんだろうと感動しました。
アフレコをするにあたってストーリーを読ませてもらい、映像も全て見させてもらった時に、絵は綺麗で目で見ても楽しいし、音楽もたくさん詰まっていて耳で聞いても楽しいし、キャラクターも豊かで、総合芸術な感じがしてすごく感動したのを覚えています。

 

――オーディションということでしたがオーディションに向けてどんな準備をされましたか?

今回、音響監督をされている菊田(浩巳)さんとは実は他の作品でも何度かご一緒させて頂いているんです。私自身はそうは思っていないのですが、会うたびに私に「今日も美しいね」って言ってくださるので、そのイメージがあってきっとオーディションに呼んでくださったのかな(笑)
そのシーユイの美しい感じは大事にしたいなとは思っていました。
オーディションの時は作品を最初から最後まで見ていた訳ではないので、YouTubeとかで兵馬俑って実際どんな感じだったんだろうって色々調べたりしながら、この世界に入りたいという思いを募らせていました。

 

――オーディションなどで初めてシーユイを見た印象をお聞かせください。

初めてシーユイを見た時は綺麗だなって思いました。
美しく、凛々しい感じだなと思ったんですが、原音を聞くと凛々しさがありつつもちょっと可愛らしさが立つ女の子だったんです。
シーユイ自体の年齢感的には恐らく18歳とかそのくらいなので、可愛らしさも意識しつつ、ビジュアルからの凛々しさ、日本語吹き替えになった時のイメージもいかに大切にできるかを考えて収録に臨みました。
オーディションの時にはシーユイが怒ってるシーンがあって、その時の強い思いを、丁寧に演じられるよう意識しました。

 

――寿さんのシーユイから凛々しさや格好良いイメージを感じ取ったんですが、中国語で声をあてていらっしゃる方からも感じる所があるんですね。

そうですね。ただ先ほどちょっと可愛らしい印象の原音だったとは言いつつも、やはりアクションシーンではすごく格好良くて、凛々しさだったり歯切れの良さや活発さは伝わって来ていました。
いつでも走り出せそうなイメージの声だなと思っていたので、うっかり自分の年齢に近寄っちゃって、ちょっと落ち着いた感じにならないように、自分もいつでも戦えるというか、見えていないところにまでちゃんと気を張っている緊張感は出せたらいいなと思いながら演じていました。

 

――アクションシーンも多いキャラクターですが、演じていて苦心された点などありましたか?

モンユエンを大先輩である福山さんが演じられているんですが、アクションシーンではモンユエンに対して戦いながら指示を出すシーンなどが多かったので、動いている躍動感もありつつ、ちゃんと指示を届けないといけないという所と、成長途中のモンユエンに対してシーユイがちょっと先を歩いているような、特に戦いに関しては強さが必要だったので、説得力も出せるよう気をつけながら、演じさせてもらいました。

 

――福山さんが演じられるモンユエンの印象はいかがでしたか?

素敵でしたね。
福山さんと吹き替えの現場ではご一緒したことがなかったので、どんな感じになるんだろうってすごく楽しみにしていて、現場でもたくさんお話をさせて頂きました。
私の中での福山さんってちょっと怖い役だったり、意味深な役が多いイメージだったので、頭で考える前に口が出ちゃうようなストレートに想いも伝えてきてくれるモンユエンのような役で新鮮でした。
シーユイは一緒に行動する中でそんなモンユエンに影響を受けるポジションなのかなって思っています。2人の距離が近づいていく中で心の内を話していくシーンがたくさんあったんですけど、そういった所で「もっとド直球にいってほしい」というディレクションに対して福山さんがお芝居のニュアンスをちょっと変えただけでよりシーユイに刺さるような、好きになる要素がたくさん詰まった感じになったり。
一緒にお芝居できてありがたかったです。

 

――モンユエンとシーユイの旅の中でコミカルなシャオバオが加わります。中島ヨシキさんが演じられたシャオバオの印象はいかがでしたか?

めちゃくちゃ可愛いですね。
中島さんとはこれまでも共演することはあったんですけど、ここまでしっかりご一緒するのは初めてでどんな感じになるかドキドキしていました。
伺ったら、もともとモンユエンを受けていて、結果的にシャオバオも追加で受けて決まったそうです。すごくコミカルで可愛らしく、シーユイに対して一途に思ってくれているのが、アフレコ中も伝わってきて、すごく嬉しかったです。
でも作中でシーユイは一言も名前も呼ぶこともなくて、そこはちょっと、シャオバオって呼んであげてって思いました(笑)。

 

――寿さん的に注目してほしいキャラクターはいらっしゃいますか?

いっぱいいるんですが、キャスティング的にも面白いなと思ったのは九尾大師ですね。
この世界に視聴者の皆様を連れていってくれるような存在である九尾大師を水島裕さんが演じられています。
裕さんとは舞台などでご一緒させてもらったことがあるのですが、アニメの現場では一緒になったことがほとんどなかったんです。
でもご一緒させて頂いた舞台を音響監督の菊田さんが観て下さっていて、私がシーユイに決まった時に九尾大師を裕さんに決めたということを裕さんから聞いて、「寿のおかげで共演できたよ」と言っていただいて、そこもチャーミングですよね。
九尾大師自体が、旅の途中で色んな迷いがある中でそれを全て正してくれるようなポジションなので、九尾大師がいてくれたおかげでモンユエンたちが最後まで駆け抜けられる気がします。

 

――収録はメインキャスト揃って出来たみたいですが、現場の様子はいかがでしたか?

公式Twitterの写真にあったようにみんな笑顔で微笑ましい現場でした(笑)
アフレコ時はまだまだ分散収録が続いていて、スタジオの中に入れる人数に限りがあったんですけど、基本的に福山さん、中島さん、星野さん(シアホウ将軍)の4人は一緒に収録できました。
あと最近だと出ている人だけのシーンを抜粋して収録することも多いんですが、今回メインキャラと絡むキャストは揃っていたので頭のシーンから最後まで順番に収録するスタイルでした。士気が高まる感じがあって楽しかったです。やりきりました(笑)。

 

――休憩時間での印象的なエピソードはありますか?

序盤はシーユイとシャオバオは出ていなかったので、中島さんは合間に私のくだらない話も最後まで優しく聞いてくださいましたし、星野さんとは以前吹き替えの現場でご一緒させてもらって以来5、6年ぶりぐらいだったんですけど、凄く丁寧に腰の低い感じで、「あのシアホウ将軍だよな?」って思うぐらいとても穏やかに話してくださいました。
福山さんとは隣同士でアフレコをさせてもらったんですが、モンユエンのような役は久しぶりですごく新鮮だという話を聞いて、私はそれにときめいてます、シーユイとして感動してますっていうお話をしていたのを覚えています。
あとスタッフさんが兵馬俑展の図録を持ってきてくださっていたので、ずっとそれを読んで、兵馬俑の中には女性もいたってことだったりとか、兵馬俑の世界をちょっと知れて嬉しかったです。

 

――寿さんのお気に入りシーンはどこですか?

いっぱいあって悩ましいですが、シーユイ的にはモンユエンとどんどん距離が近づいていく所がミソになっている気がしています。
モンユエンからプレゼントをもらったり、二人だけの世界がどんどん広がっていくシーンは美しくて、そして儚げだなって思いました。
ぜひ観てほしいです。

 

 

―最近日本でも中国アニメの注目が高まっていますが、どんな印象を受けていますか?

アニメだけじゃなくてゲームアプリだったり、幅広く勢いがあって本当にすごいですよね。
今作も吹き替えの収録をしながら、絵は綺麗で、音楽もBGMだけじゃなくて歌詞も入った曲が流れてきたり、声だけのお芝居には出せない部分まで丁寧に彩りが加えられていて、今後もさらに盛り上がっていくんだろうなっていう印象があります。

 

――作品の画作りにもそんな勢いを感じました。

そうですね。アクションも本当にノンストップで、アフレコするにあたってもかなりハードルが高い部分はありました。でも実際これだけ滑らかに動いて、街の様子も映った時には「こういう人が住んでいるんだ」という雰囲気などが言葉で説明されなくても伝わってきました。
モンユエンをはじめ兵馬俑たちは、人ではないので足音や素材感がシーユイとはちょっと違うんです。
そういった細やかさには刺激と焦りも含めて感動をいただきました。

 

――中国の作品ということで普段の収録と違いはありましたか?

どちらかというと、洋画など英語を日本語に吹き替える時の方がセリフに句読点を入れないと口に合わなかったり、言い回しが独特だったりするので違いを感じますね。
その点アジア圏だからなのか、表情の感じも理解しやすくて、そういう意味では難しさはそこまでありませんでした。

 

――寿さんは物語から何を感じて、どんなメッセージを受け取りましたか?

まず、世界遺産でもある「兵馬俑」を題材にして一本の作品を作るという壮大さに驚きました。
日本だったら、いろんな遺産があるけど古墳とかにあたるのかなってみんなとも話したんですけど、じゃあもし作るとなってもこの完成度に仕上がるのかどうか、なかなか想像できないですよね。
本当にテーマの切り口がすごくて驚きました。
私自身がシーユイを演じさせてもらっているので、シーユイ目線が多くなってしまうんですが、シーユイはその他のみんなとは違う生き方をせざるを得ない宿命という部分も含めてかなり孤独で、明るいだけじゃない部分もありつつも、モンユエンと出会っていく中で心がほどけていく瞬間も本当に丁寧に描かれています。こうやって素敵な人に巡り会えるかどうかも運命で決まっているかもしれないけど、いかに自分の運命に抗いながら変えていけるか。
そういった勇敢さもこの作品から学ばせてもらったので、皆さんに届くといいな。

 

――なんでも寿さんご自身も以前から兵馬俑に興味があったそうですね。

そうなんです!
オーディションを受ける数ヶ月前に兵馬俑展がありまして、電車や駅の広告を見ながら行きたいなとは思っていたんですが、あっという間に時が過ぎてしまって…。

そんな時にオーディションの話が舞い込んできて、「やっぱりこの世界に入りたい!」って思いながら受けました。
歴史から学べることはたくさんあると常日頃思っているので、兵馬俑もそんな触れてみたい歴史の一つでした。

 

――昔から美術展などには興味があったんですか?

そうですね。詳しくはないんですけど、タイミングが合えば行ったりします。
この間も、自分は出演していないんですけど、別のアニメ作品の展示会が北海道であるということで、日帰りで行ってきました。今は古代メキシコの特別展に行きたいです。

 

――かなりアクティブに活動されていますが、旅行などもお好きですか?

コロナ禍前から海外に行くのが好きだったので、海外留学もしましたし、時間があれば一人旅で海外に行っていました。
中国へは所属するユニットでのイベントなどで行かせてもらいました。
行きたい所がたくさんあったので空いた時間にできるだけ行って、買い物も限定の商品を見たり。
せっかく行くなら現地で美味しいものや、現地でしか楽しめないものを存分に楽しみたいので、その土地の歴史あるものとか、美術館や博物館に行くのが好きですね。

 

――中国に行かれた時の印象的な場所はどこでしたか?

その時は北京に行かせてもらったんですけど、本当にどの建物も素敵で絵になるなって思いました。
観光地でもあるんですけど、昔の街並みが残っている場所があって、そこでしか食べられない現地の美味しいものを頂いたり、いっぱい歩かせてもらって、こういう所で昔の人は生きていたんだなぁと思いを馳せていました。

 

――最後に公開を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

『兵馬俑の城』という本当にすごい作品が中国からやってまいりました。
なかなか日本語吹き替えになる作品も多いわけではない中、有難いことに参加させて頂きました。
日本語吹き替えならではの面白さや格好良さっていうのを伝えられたら良いなと思って、キャスト一丸となって一緒にアフレコを駆け抜けたので、ぜひ美しい絵と素晴らしい音楽を劇場で堪能していただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

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『兵馬俑の城』 6/16(金)スペシャルムービー Vol.3 [ファンタジーシーン]
https://youtu.be/8QiefRL-oao

 

 

【STORY】
中国歴代の皇帝によって作られた兵馬俑。その兵馬俑達が眠るはずの巨大な地下都市には、大きな秘密があった。
兵馬俑達は、神から命を授けられ、もう一つの世界が作られていたのだったー。
兵俑の雑用係・モンユエンが住む秦陽城は、凶暴な霊獣たちの襲撃に悩まされていた。その霊獣に拮抗するシアホウ将軍の姿に憧れたモンユエンは精鋭部隊「鋭士」への入隊を希望するが、将軍から「霊獣・地吼(ディーホウ)を捕まえる」という条件を出される。
霊獣・地吼を追う旅の途中、モンユエンは謎多き少女シーユイと出会う。旅の途中で二人は地下の世界では見られない美しい風景や世界の広さを知る。次第に惹かれ合う二人。モンユエンは、家族を探すシーユイの力になりたいと考えるようになる。そして、二人はついに、地吼を追い詰めるが・・・。

 

 

☆作品詳細

兵馬俑の城

6月16日(金)より グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国公開

【オリジナル版スタッフ】
製作:尚琳琳、鄭志昊、徐天福、李暁東、蔡懐軍、⽀穎
プロデューサー:劉艶娟、李⼩虹、李錦、王磊、任旭、⻩帆順
監督:林永⻑
副監督:陳嬌艶
脚本:徐蕓、崔鉄志、王鋼
ビジュアルエフェクト監督:張雅蓓、王強
編集特別監修:王懐佩、唐緒恒
美術監督:郭尚振、王剣⿓、李弘毅
⾳楽:⻩英華(『少林サッカー』、『カンフーハッスル』)
⾳楽監修:秦早
制作スタジオ:Fantawild Animation Inc.
【⽇本語吹替版スタッフ】
演出:菊⽥浩⺒
翻訳:藤原由希
⾳響制作:楽⾳舎
⽇本語吹替版制作統括:ライブ・ビューイング・ジャパン、⾯⽩映画
⽇本語吹替版配給:ライブ・ビューイング・ジャパン、エレファントハウス
提供:Fantawild Animation Inc.、⾯⽩映画、Open Culture Entertainment
【アニメ映画『兵⾺俑の城』クレジット表記】
⽇本語吹替版声優:
蒙遠(モンユエン)役/福⼭ 潤
史⽟(シーユイ)役/寿 美菜⼦
シャオバオ役/中島ヨシキ
シアホウ将軍役/星野貴紀
九尾⼤師役/⽔島裕
オババ役/桜岡あつこ
キツネ役/橘潤⼆
ゴン役/⽩⽯兼⽃
ガマ役/杉崎亮
ヤセ役/株元英彰
太っちょ役/⽯狩勇気
ワン親⽅役/武⽥太⼀ 妖術使い役/⼩林康介
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン、エレファントハウス

公式 HP:https://heibayounosiro.jp
公式 Twitter:@heibayounosiro

 

『兵馬俑の城』 6/16(金)スペシャルムービー Vol.2 [制作メイキング]
https://youtu.be/qwtbyh29o-o

 

『兵馬俑の城』本予告 [2023.6.16 Fri] 公開
https://youtu.be/a-C3PjvnpLM

 

©Fantawild Animation Inc.