TAAF2025 (東京アニメアワードフェスティバル2025)華やかな開催の幕開けを飾るオープニングセレモニーレポートが到着!

©TAAFEC. All Rights Reserved. イラスト:本田雄

 

東京アニメアワードフェスティバル実行委員会及び一般社団法人日本動画協会は、2025年3月7日(金)から3月10日(月)まで、国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2025(TAAF2025)」が池袋で開催される。

3月7日(金)、池袋・としま区民センター(多目的ホール)で、「東京アニメアワードフェスティバル2025(TAAF2025)」オープニングセレモニーが行われた。
石川 和子(東京アニメアワードフェスティバル実行委員会 実行委員長)、江村 信彦(東京都 産業労働局 観光部長)、高際 みゆき氏(豊島区長)、竹内 孝次(東京アニメアワードフェスティバル フェスティバルディレクター)に加え、審査員代表としてTAAF2021コンペティション部門・短編アニメーション 優秀賞を受賞したジュリアン・ビサロ氏が挨拶を行い、華やかな開催の幕開けを飾るテープカットが実施された。

▲集合写真は左より)竹内 孝次、ジュリアン・ビサロ、石川 和子、江村 信彦、高際 みゆき

 

●石川 和子(東京アニメアワードフェスティバル実行委員会 実行委員長)

「このフェスティバルは、今回、12回目を迎えました。ご協力いただいている皆様と、アニメーションを愛してくださる観客の皆様のおかげだと思っております。
本日から10日までの4日間、池袋の各映画館や商業施設、豊島区の施設をお借りしまして約50のプログラムをお届けいたします。本映画祭では、作品の上映だけでなく、クリエイターや観客の皆様の交流の場もご用意しています。どうぞ、積極的にご参加ください。
フェスティバルを楽しみ、その経験が、アニメーションの未来に希望をもたらすことを願っています。それでは「東京アニメアワードフェスティバル2025」開催を宣言いたします。」

 

●江村 信彦(東京都 産業労働局 観光部長)

「いよいよ、東京アニメアワードフェスティバル2025が開幕いたします。
ここ池袋には、東京都が日本動画協会様と連携して一昨年に開設した「アニメ東京ステーション」がございます。これまでに国内外から14万人を超える皆様に訪れていただき、そのうち約三割が海外からのお客様であることは、日本のアニメーション文化が世界から認められていることの証左であると考えております。
東京都では先日、25年後の東京の将来像を示す「2050東京戦略(案)」を公表しました。この戦略では、東京が世界を惹きつけ、何度でも訪れたくなる都市へと進化するため、海外でも評価の高いアニメを重要な観光資源の一つとして位置づけております。今後も、アニメ東京ステーションに加え、都内のアニメ聖地の周遊を楽しむアニメツーリズムの推進や、アニメを活用した地域の観光資源づくりへの支援など、様々な取組を進めてまいります。」

 

●高際 みゆき(豊島区長)

「待ちに待ったこの素敵なフェスティバルが始まります、ここ豊島区での開催は2017年から始まり、今年で9回目となります。大変誇りに思っています。開催に際し、主催者様から、「まちの様々な拠点を活用し、参加者全員で、フェスティバルを盛り上げていきたい」と伺いました。豊島区では、「多様な主体でアニメのまちを盛り上げていく」という想いがあり、それに合致していることから、ぜひ応援したいという思いでおります。今年も、世界から優秀な作品が多数応募され、特に短編アニメは1,000近い作品が応募されたと聞いております。世界中から、素晴らしい才能が集結する本フェスティバルは、まさに、世界に誇れる、国際アニメーション映画祭だと思っております。
参加者や来街者に刺激と感動を与え、池袋をフェスティバルの名にふさわしい、アニメの聖地にしてまいりたいと思います。」

 

●竹内 孝次(東京アニメアワードフェスティバル フェスティバルディレクター)

「この映画祭には、大きな3つの部門があります。アニメ功労部門、アニメ オブ ザ イヤー部門、そしてコンペティション部門です。アニメ功労部門、アニメ オブ ザ イヤー部門は、国内が対象となり、それぞれ顕彰者、受賞者が決まっています。そして、残るコンペティション部門では、今日から3日間の上映と審査を通して長編・短編それぞれのグランプリ、優秀賞を決めなければなりません。
グランプリと優秀賞を決めるのに、制作者が学生だとか、プロだとかというカテゴリー分けはありません。また、大人向けだとか子供向けだとかのカテゴリー分けはありません。選考や審査の時の基準は4つあります。独創性・先進性・共感性・アニメーションの技術です。幅広い多様性の中で審査する。それが東京アニメアワードフェスティバルです。色んな作品があっていいと思います。映画祭は優劣を競う競技ではありません。色々な作品の中から、自分の心に響いた作品を見つけるんです。それが東京アニメアワードフェスティバルです。みなさん、これからの4日間を楽しんでください。」

 

●ジュリアン・ビサロ(東京アニメアワードフェスティバル2025コンペティション部門・短編アニメーション審査員、東京アニメアワードフェスティバル2021コンペティション部門・短編アニメーション 優秀賞)

「こうして、この場に立っていること、そして尊敬する方々とともに、この東京アニメアワードフェスティバルの審査員の一員になれたことは、とても光栄なことです。幸運なことに、2015年と2021年に、2つの短編作品がここで表彰されました。2本目の受賞の際は、コロナ禍で東京に来ることができませんでしたが、今回、戻ってくることができて感無量です。今回の映画祭に参加して、他の監督の方々、観客の方々とこの場を共有することで、映画制作に最大限の意味を与えると私は思っています。映画というものに出会えて、とても嬉しく思っています。皆様にとって、素晴らしい映画祭、そして素晴らしい映画体験が詰まったフェスティバルになることを願っています。」

 

 

 

 

東京アニメアワードフェスティバル2025 開催概要

日程:2025年3月7日(金)~3月10日(月)
会場:東京・池袋
主催:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会、一般社団法人日本動画協会
共催:東京都
事務局:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会事務局(一般社団法人日本動画協会内)
公式サイト:https://animefestival.jp/

 

 

■東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)とは

東京アニメアワードフェスティバルは、2025年で12回目の開催を迎える国際アニメーション映画祭です。
日本国内で未興行の世界のアニメーション作品を対象にした「コンペティション部門」、日本国内で発表されたアニメーション作品を対象とした「アニメ オブ ザ イヤー部門」、アニメーション業界に貢献された方々を顕彰し、先人達の歴史、技術、生き様を伝える「アニメ功労部門」を中心に、その他招待作品の上映やシンポジウム、子ども向けのワークショップなどを実施。新たな人材の発掘・育成、アニメーション文化と産業の振興に寄与すること、及び東京の魅力を発信し、東京の観光振興に資することを目的に開催します。『東京が、アニメーションのハブになる。』を合言葉に、高いクオリティとオリジナリティに富む世界中の作品を東京で上映することで、世界中のアニメーションを愛する人々との交流を図り、クリエイターや観客に刺激と感動を提供し、そしてその感動や刺激を糧にアニメーションの新たな波を東京から世界へ発信します。

 

■各アワードの紹介

<コンペティション部門>
広く国内外から、プロ・アマを問わず募集しています。60分以上の長編アニメーション、30分未満の短編アニメーションのそれぞれから「グランプリ」「優秀賞」他各賞を選出します。選考の柱となるのは、独創性、先進性、共感性、技術力です。TAAF2021から短編部門内に創設された「学生賞」は、日本でアニメーションを学ぶ学生のための賞となります。会期中には劇場にて、ノミネート作品の数々を、国内外の制作者と共にお楽しみ頂けます。

 

<アニメ オブ ザ イヤー部門>
各年度の国内全上映・放送・配信作品から最も優れた作品・個人に、「作品賞」「個人賞」「アニメファン賞」を授与するものです。アニメファンの投票で、各年度の全上映・放送・配信作品より、ベスト100作品を選出し、「みんなが選ぶベスト100」を決定。その100作品の中より、アニメ業界の第一線で活躍しているプロデューサー、クリエイター、その他メディアやアニメグッズを扱う店舗など、幅広いアニメ業界のプロフェッショナルによる投票により「作品賞」「個人賞」を選出します。また、一般ユーザーによるTwitterを通してのファン投票により、「アニメファン賞」を選出します。

 

<アニメ功労部門>
アニメーション産業・文化の発展に大きく寄与した方を顕彰するものです。制作現場における技術、表現、人材育成などの長年の功績をたたえるだけでなく、教育活動・国際交流など広くアニメーション産業の社会的地位の向上に貢献された方に対しても、この賞を贈り顕彰いたします。
選考には、アニメーション業界の各方面より有識者を集め、公平な審議のもと、アニメ功労部門の顕彰に相応しいとされた方を選出しています。

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