TAAF2025 (東京アニメアワードフェスティバル2025)コンペティション部門の受賞作品発表!!グランプリ作品決定!授賞式イベントレポートが到着!

©TAAFEC. All Rights Reserved. イラスト:本田雄

 

東京アニメアワードフェスティバル実行委員会及び一般社団法人日本動画協会が、2025年3月7日(金)から3月10日(月)まで、国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2025(TAAF2025)」を池袋で開催した。

3月10日(月)に池袋・としま区民センターで、東京アニメアワードフェスティバルの授賞式が行われ、アニメーション業界に貢献された方々に賞を贈る「アニメ功労部門」の顕彰と、日本国内で発表されたアニメーション作品を対象とした「アニメ オブ ザ イヤー部門」個人賞、作品賞、アニメファン賞の表彰を実施した。
また、世界のアニメーション作品を対象にした「コンペティション部門」では、短編・長編それぞれの「グランプリ」、「優秀賞」、「豊島区長賞」、「学生賞」を発表。そして、グランプリ作品には「東京都知事賞」が授与された。

 

 

■コンペティション部門 受賞作品

★長編アニメーション グランプリ

『ボートインザガーデン(A Boat in the Garden)』
監督:ジャン=フランソワ・ラギオニ
製作国:ルクセンブルク、フランス
©Urban Sales. All Rights Reserved.

<作品の詳細>https://animefestival.jp/screen/list/2025feature1/

 

★短編アニメーション グランプリ

『一人ぼっちの洗濯(Loneliness & Laundry)』
監督:ジョニー・イブソン
製作国:イギリス
©Chicken Fruit Ltd. All Rights Reserved

<作品の詳細>https://animefestival.jp/screen/list/2025short203/

 

★長編アニメーション 優秀賞

『クラリスの夢(Clarice’s Dream)』
監督:グト・ビカルホ、フェルナンド・グティエレス
製作国:ブラジル

<作品の詳細>https://animefestival.jp/screen/list/2025feature2/

 

★短編アニメーション 優秀賞

『クマと鳥(The Bear and the Bird)』
監督:マリー・コドリー
製作国:フランス

<作品の詳細>https://animefestival.jp/screen/list/2025short102/

 

★豊島区長賞

『ピエトラ(Pietra)』 
監督:シンシア・レヴィタン
製作国:スペイン、ポルトガル、ポーランド、ブラジル、リトアニア

<作品の詳細>https://animefestival.jp/screen/list/2025short307/

 

★学生賞

『ヨビとアマリ(Yobi and Amari: Story of Spares)』
監督:比留間 未桜
製作国:日本
©️2024 Miou Hiruma/Mh-artworks

<作品の詳細>https://animefestival.jp/screen/list/2025short108/

 

★東京都知事賞

短編・長編グランプリ作品(『ボートインザガーデン(A Boat in the Garden)』『一人ぼっちの洗濯(Loneliness & Laundry)』)に授与

 

 

 

◆高際 みゆき(豊島区 副区長)

「たくさんの素晴らしい作品がある中から『Pietra(ピエトラ)』を豊島区長賞に選ばせていただきました。
本作品は、アパートの2階に住む男性ピエールと、その下の階に住む高齢の女性が心を通わせるようになるお話しです。ピエールは家に帰ると女性の風貌で幸せに踊ります。そのときの自分を「ピエトラ」と名乗り、ありのままの自分を解き放ちます。やがて二人が心を通わせていくストーリーに心があたたかくなりました。
豊島区は多様性を認め尊重し合い、区民一人ひとりが幸せを感じ自分らしく過ごせるまちを目指していますが、誰もが自分の「らしさ」を大切にすることの重要性を私たちに優しく教えてくれる素敵な作品だと感じましたので、豊島区長賞に決めさせていただきました。
(監督の)シンシア・レヴィタンさんにおかれましては、これからも世界に向け素晴らしいアニメーション作品を作っていただくにあたり、この賞が少しでも励みになればと思っております。今後、豊島区でも、この作品をご紹介させていただく機会を設けたいと思います。」

 

 

◆小池 百合子(東京都知事)

「「東京アニメアワードフェスティバル2025」に、多くの皆様をお迎えできて、嬉しく思っています。受賞された皆様、本当におめでとうございます。今年のコンペティション部門は、昨年を上回る73の国と地域から、1031作品の応募がありました。このフェスティバルをきっかけに、数多くのアニメーターが世界で活躍していることをとても嬉しく思います。アニメ・マンガは、世界各国で子供から大人まで愛されている、日本が育てているキラーコンテンツです。ここ池袋の「アニメ東京ステーション」には、一昨年10月31日の開設以来、すでに14万人を超える方々にお楽しみいただいています。これからも、国内外に向けて、日本のアニメの奥深い魅力を、発信していきたいと思います。この豊島区にはトキワ荘がありました。手塚治虫さんや藤子不二雄さん、赤塚不二夫さんといった現代マンガの巨匠たちが暮らしていました。東京都は今年、「現代版トキワ荘」ともいえるアトリエラボを設置したいと考えています。このアトリエラボから、日本の宝となるアニメーターや漫画家が次々と生まれ、新たな歴史を創り、世界中に夢と希望、勇気を届けてほしいと思っています。」

 

 

◆竹内 孝次(東京アニメアワードフェスティバル フェスティバルディレクター)

「「東京アニメアワードフェスティバル」の目的のひとつに、“アニメーションの新たな波をここ東京から世界へ発信する”というものがあります。TAAF2025は、この目的を十分に達成できた、素晴らしい審査結果を出していただけたと思います。審査員の皆様、どうもありがとうございます。素晴らしい作品を提供してくれたノミニーたち、長編34作品、短編997作品の中から、ノミネート作品を選んでくれた一次選考委員の皆さん、ありがとうございます。コンペティションだけでなく、素晴らしい作品作りをしてくださった皆さん、本当にありがとうございます。素晴らしい人と作品に、ここで出会えたことに感謝いたします。ありがとうございました。」

 

 

◆石川 和子(東京アニメアワードフェスティバル実行委員会 実行委員長)

「4日間に渡り開催してまいりましたフェスティバルも、おかげさまで盛況のうちに授賞式を迎えられました。
今、この会場には、年齢も、お国も、言葉も違う、約200名の方が集まっていらっしゃいます。作り手として、送り手として、またファンとして、その姿は様々ですが、環境や国境を越えて、TAAFを通して、「アニメーション」で結ばれた、かけがえのない絆だと思っています。アニメ―ションは本当に素晴らしいと、今、感じています。
改めまして、本日受賞された皆様、本当におめでとうございます。皆様の可能性は、「TAAF」の可能性であり、これからのアニメーションの可能性です。アニメーションを愛する皆様のご活躍、発展を祈念いたしまして、閉会のご挨拶とさせていただきます。」

 

 

■アニメ功労部門

●岩崎 正美(プロデューサー) 代表作:『世界名作童話 アンデルセン物語』
●吉井 孝幸(プロデューサー) 代表作:『クラッシャージョウ』
●友永 和秀(アニメーター) 代表作:『ルパン三世 カリオストロの城』
●野中 幸子(色彩設計) 代表作:映画『ドラえもん のび太の恐竜』
●掛須 秀一(編集) 代表作:『人狼 JIN-ROH』
●鈴木 清司(音楽監督) 代表作:『それいけ!アンパンマン』
●堀内 賢雄(声優) 代表作:『機動戦士ガンダムZZ』(マシュマー・セロ役)

 

 

■アニメ オブ ザ イヤー部門

●作品賞
・劇場映画部門:『ルックバック』
・TVシリーズ部門:『葬送のフリーレン』
●個人賞
・原作・脚本部門:吉野 弘幸
・監督・演出部門:押山 清高
・アニメーター部門:谷田部 透湖
・美術・色彩・映像部門:市岡 茉衣
・音響・パフォーマンス部門:Evan Call
●アニメファン賞
・『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

 

 

 

東京アニメアワードフェスティバル2025 開催概要

日程:2025年3月7日(金)~3月10日(月)
会場:東京・池袋
主催:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会、一般社団法人日本動画協会
共催:東京都
事務局:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会事務局(一般社団法人日本動画協会内)
公式サイト:https://animefestival.jp/

 

 

■東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)とは

東京アニメアワードフェスティバルは、2025年で12回目の開催を迎える国際アニメーション映画祭です。
日本国内で未興行の世界のアニメーション作品を対象にした「コンペティション部門」、日本国内で発表されたアニメーション作品を対象とした「アニメ オブ ザ イヤー部門」、アニメーション業界に貢献された方々を顕彰し、先人達の歴史、技術、生き様を伝える「アニメ功労部門」を中心に、その他招待作品の上映やシンポジウム、子ども向けのワークショップなどを実施。新たな人材の発掘・育成、アニメーション文化と産業の振興に寄与すること、及び東京の魅力を発信し、東京の観光振興に資することを目的に開催します。『東京が、アニメーションのハブになる。』を合言葉に、高いクオリティとオリジナリティに富む世界中の作品を東京で上映することで、世界中のアニメーションを愛する人々との交流を図り、クリエイターや観客に刺激と感動を提供し、そしてその感動や刺激を糧にアニメーションの新たな波を東京から世界へ発信します。

 

■各アワードの紹介

<コンペティション部門>
広く国内外から、プロ・アマを問わず募集しています。60分以上の長編アニメーション、30分未満の短編アニメーションのそれぞれから「グランプリ」「優秀賞」他各賞を選出します。選考の柱となるのは、独創性、先進性、共感性、技術力です。TAAF2021から短編部門内に創設された「学生賞」は、日本でアニメーションを学ぶ学生のための賞となります。会期中には劇場にて、ノミネート作品の数々を、国内外の制作者と共にお楽しみ頂けます。

 

<アニメ オブ ザ イヤー部門>
各年度の国内全上映・放送・配信作品から最も優れた作品・個人に、「作品賞」「個人賞」「アニメファン賞」を授与するものです。アニメファンの投票で、各年度の全上映・放送・配信作品より、ベスト100作品を選出し、「みんなが選ぶベスト100」を決定。その100作品の中より、アニメ業界の第一線で活躍しているプロデューサー、クリエイター、その他メディアやアニメグッズを扱う店舗など、幅広いアニメ業界のプロフェッショナルによる投票により「作品賞」「個人賞」を選出します。また、一般ユーザーによるTwitterを通してのファン投票により、「アニメファン賞」を選出します。

 

<アニメ功労部門>
アニメーション産業・文化の発展に大きく寄与した方を顕彰するものです。制作現場における技術、表現、人材育成などの長年の功績をたたえるだけでなく、教育活動・国際交流など広くアニメーション産業の社会的地位の向上に貢献された方に対しても、この賞を贈り顕彰いたします。
選考には、アニメーション業界の各方面より有識者を集め、公平な審議のもと、アニメ功労部門の顕彰に相応しいとされた方を選出しています。

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イラスト:本田雄