劇場アニメ『ルックバック』Blu-ray&DVD発売記念!押山清高監督×岩井澤健治監督(「ひゃくえむ。」)スペシャル上映トークショー公式レポートが到着!

12月26日(金)に、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した劇場アニメ「ルックバック」のBlu-ray&DVD発売を記念したスペシャル上映イベントが、池袋HUMAXシネマズで開催され、舞台挨拶には、本作の監督を務めた押山清高氏のほか、ゲストに映画「ひゃくえむ。」の岩井澤健治監督が登壇。
それぞれの創作の原点や作品に込めた想いを語った。

 

■「ルックバック」Blu-ray&DVD発売記念スペシャル上映イベント

日程:2025年12月26日(金) 【開演】19:00~
会場:池袋HUMAXシネマズ
(東京都豊島区東池袋1丁目22-10 ヒューマックスパビリオン池袋サンシャイン60通り6階) 
登壇:押山清高監督(「ルックバック」)、岩井澤健治監督 (「ひゃくえむ。」)

 

 

イベントレポート

本日12月26日(金)、池袋HUMAXシネマズで、劇場アニメ『ルックバック』Blu-ray&DVD発売記念上映イベントが開催された。
本イベントには、本作の監督を務めた押山清高監督と、押山監督とも親交があり、話題作『ひゃくえむ。』(2025年公開)の監督を務めた岩井澤健治監督がゲストとして登壇。
公開時に大きな反響を呼んだ両作品を手がけた二人が、「なぜ描くのか」「なぜ走るのか」という“生き方”をテーマに語り合う、初のトークショーが実現した。

『ルックバック』公開時以来、久しぶりとなる舞台挨拶について感想を求められた押山監督は、「とても思い出深い劇場です。公開から2年近く経った今も、こうして足を運んでくださる方がいることが本当にありがたいです」と、観客への感謝を述べた。
続いて『ルックバック』の感想を問われた岩井澤監督は、『ひゃくえむ。』制作中に本作を鑑賞したことを明かし、「作品の方向性にすごく迷っていた時期に観て、『ひゃくえむ。』は『ルックバック』のような仕上がりにしたいとスタジオのスタッフに話しました。とても勇気づけられた作品です」と語った。これを受け、押山監督は「スタジオ見学に行きたいとご連絡をいただいて、実際にスタジオドリアンでお話しする機会がありました」と当時を振り返り、岩井澤監督も「押山監督の話を聞いて、自分がやろうとしていることは間違っていないんだと背中を押してもらえました」と続けた。
逆に、『ひゃくえむ。』についての感想を聞かれた押山監督は、「100メートルという距離の中に人生がぎゅっと詰め込んだような感じ。セリフまわしも非常に巧みで、それぞれの生き様、どう生きていくかに結びついていく感じがあってすごくうまいなと思いました」と称賛。さらに、「ロトスコープで作られているというのもあるのですが、3分ほどの恐ろしいカットがあるじゃないですか。あれを前にすると、『ルックバック』で自分がやったことは大したことなかったなと思いました」と笑いを交えて語った。
そんな二人の出会いは、2019年の新千歳空港国際アニメーション映画祭がきっかけだったという。押山監督が『シシガリ』、岩井澤監督が『音楽』という作品をそれぞれ出品しており、当時は簡単な挨拶程度だったものの、岩井澤監督は「『シシガリ』が本当に素晴らしくて。押山さんが『ルックバック』をやると聞いたとき、もう間違いないと思いました」と語った。

『ルックバック』が描く「なぜ描くのか」、そして『ひゃくえむ。』が問いかける「なぜ走るのか」。勝ち負けや才能といった単純な価値観ではなく、「どう生きたいか」「どう在りたいか」という共通のテーマについて、制作当時に意識していたことを問われた両監督。岩井澤監督は、「特に『ひゃくえむ。』は、小学生や10代など、できるだけ若い世代に観てほしいと思って作りました。陸上がテーマの作品ですが、走ることに限らず、何かを目指すきっかけや、背中を少し押すような存在になれたら」と作品に込めた思いを語った。
一方、押山監督は「『ルックバック』は、ある意味で自分の背中で語らなければいけない作品でした。映像化が決まった時点で覚悟を決め、少しでもそのテーマに向き合い、目指す場所に近づけるように作らなければならないと感じていました」と、制作当時の心境を振り返った。

さらに、「創作を続ける理由」について問われると、岩井澤監督は「時間をかけること自体が苦ではない。『音楽』は7年かかりましたが、むしろ早くできたと感じるくらいです」と語り、押山監督は「絵を描くこと自体が楽しい瞬間は、仕事じゃないとき。展覧会用のイラストを描いていて、だんだん良くなっていく瞬間だけは本当に楽しい」と、創作の喜びを語った。

最後に、岩井澤監督は「『ひゃくえむ。』は12月31日からNetflixで配信も始まります。まだ劇場でも上映しているので、ぜひ足を運んでください」とPR。
また、「ルックバック」Blu-ray&DVDの見どころについて、押山監督は「線撮などのメイキングを映像化したもの、海外上映用に撮った僕や河合優実さん、吉田美月喜さんのインタビューも収録されているなど、ファンの方に楽しんでいただける内容になっています」とアピール。特典内容に興味津々な様子で「オーディオコメンタリーも入っているんですよね?」と問いかける岩井澤監督とのやり取りに、会場は和やかな空気に包まれた。

そして、イベント内では来年1月16日(金)より全国23館でリバイバル上映が決定したことが発表された。下記上映劇場のうち14館では、原作者・藤本タツキによる初期短編集をアニメ化した『藤本タツキ17-26』の上映実施も決定。藤本タツキ作品の原点に触れられる貴重な機会となっており、ファンの方には見逃せないラインナップとなっている。すでに両作品をご覧になっている方はもちろん、どちらか一方しか観たことがない方も、ぜひこの機会に劇場でお楽しみください。

 

 

▼「ルックバック」リバイバル上映詳細

【開催期間】
1月16日(金)~

【上映劇場】
北海道:ローソン・ユナイテッドシネマ札幌 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
宮城 :MOVIX仙台
東京 :新宿バルト9
東京 :ユナイテッド・シネマ豊洲 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
神奈川:横浜ブルク13
千葉 :T・ジョイ蘇我 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
埼玉 :ユナイテッド・シネマ浦和 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
茨城 :ユナイテッド・シネマ水戸 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
栃木 :MOVIX宇都宮 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
群馬 :ローソン・ユナイテッドシネマ前橋 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
新潟 :T・ジョイ新潟万代 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
静岡 :シネシティ ザート *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
愛知 :ミッドランドスクエア シネマ
石川 :ユナイテッド・シネマ金沢 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
大阪 :T・ジョイ梅田
京都 :T・ジョイ京都
奈良 :シネマサンシャイン大和郡山 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
広島 :広島バルト11
愛媛 :シネマサンシャインエミフルMASAKI *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
福岡 :ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映
福岡 :T・ジョイ博多
大分 :T・ジョイ パークプレイス大分
鹿児島:鹿児島ミッテ10 *「藤本タツキ17-26」も1/16~上映

※上映日は劇場によって異なります。期間中、1回のみの上映の劇場もございますので、事前に各劇場公式サイトをご確認の上、ご来場ください。

【料金】
一般1,700円(税込)
※一般料金以外は各映画館の料金設定に準じます。(各種割引、サービスデイ等も含む)

【入場者特典】
配布予定あり ※詳細は後日解禁

 

 

■『ルックバック』とは   

『ルックバック』は、『ファイアパンチ』、『チェンソーマン』といった話題作を手掛け、劇場版アニメ『チェンソーマン レゼ篇』でも話題を集めている漫画家・藤本タツキ渾身の作品。2021年7月にコミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて公開され、ひたむきに漫画を作り続ける藤野と京本という2人の少女の姿をみずみずしく描きながらも、やがて起きる2人の運命を分ける出来事を強烈なリアル感を持った筆致で描き出し、著名なクリエイターたちをはじめ、多くの漫画ファンの注目を集めました。本作の劇場アニメ化にあたり、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『借りぐらしのアリエッティ』、『風立ちぬ』など、数多くの話題作に主要スタッフとして携わってきた、押山清高(おしやま・きよたか)が監督、脚本、キャラクターデザインを担当。主演は、河合優実と吉田美月喜のW主演を務めた。国内外の興行収入の合計は44億円を突破。第16回TAMA映画賞での「特別賞」受賞を皮切りに、第49回報知映画賞「作品賞・アニメ部門」、東京アニメアワードフェスティバル2025 「作品賞(劇場映画部門)」&「個人賞(監督・演出部門)」、Filmarks Awards 2024 「アニメーション映画部門 最優秀賞」、第48回日本アカデミー賞で「最優秀アニメーション作品賞」など多くの賞を受賞、2024年を代表する作品となった。

【受賞歴】
▼国内
新千歳空港国際アニメーション映画祭:コンペティション長編部門 審査員特別賞 受賞
TAMA CINEMA FORUM:特別賞 受賞
全国興行生活者衛生同業組合連合会:ゴールデングロス 特別賞 受賞
報知映画賞:アニメ作品賞 受賞
penクリエイターアワード:penクリエイターアワード 受賞
Filmarks Awards 2024:アニメーション映画部門 最優秀賞 受賞
日本アカデミー賞:最優秀アニメーション作品賞、クリエイティブ貢献賞 受賞
声優アワード:特別賞 受賞
新潟国際アニメーション映画祭:蕗谷虹児賞 受賞(►右3名)押山監督、井上俊之さま、木村絵里子さま
AMDアワード:江並直美賞 受賞
東京アニメアワードフェスティバル: 「アニメ オブ ザ イヤー部門(劇場映画部門)」作品賞、「個人賞(監督・演出部門)」受賞
第44回藤本賞:特別賞 受賞(►右2名)押山監督、大山良プロデューサー
Crunchyroll Anime Awards2025:Film of the Year 受賞
日本映画批評家大賞:アニメーション作品賞

▼海外
第一回アジア芸術映画賞:最優秀アニメーション映画賞 受賞
第52回アニー賞:長編インディペンデント作品賞(※ノミネートのみ)

 

 

「ルックバック」Blu-ray&DVD

発売日:2026年1月21日(水)
価格:¥11,000円(税抜10,000円)
商品形態:Blu-ray Disc2枚組+4K Ultra HD Blu-ray Disc+CD

【収録内容】
[DISC1](Blu-ray Disc)
本編 / 押山清高監督×井上俊之 オーディオコメンタリー

[DISC2](Blu-ray Disc)
押山清高監督・河合優実・吉田美月喜 海外上映用インタビュー映像
haruka nakamura特別インタビュー映像、予告・TVスポット集 / 舞台挨拶映像 /名シーン原動画メイキング映像

[DISC3](4K Ultra HD Blu-ray Disc)
本編(Dolby Atmos収録)

[DISC4](CD)
haruka nakamura劇伴ミニアルバム(Blu-ray限定アレンジver)
<収録曲>
 流れゆく季節 (PIANO SOLO ver.)
 Rainy Dance (PIANO SOLO ver.)
 FINAL ONE (PIANO SOLO ver.)
 Light song (PIANO SOLO ver.)
 8の季節 (PIANO SOLO ver.)

永続仕様:押山清高監督 描きおろしデジパックケース
永続封入特典:メイキングブック・セル風クリアシート

▼劇場アニメ ルックバック Blu-ray 通常版 (品番:EYXA-14881)
価格:¥5,500(税抜¥5,000)
商品形態:Blu-ray Disc
【収録内容】本編 / 押山清高監督×井上俊之 オーディオコメンタリー(※Blu-ray・DVD共通)

▼劇場アニメ ルックバック DVD 通常版 (品番:EYBA-14882)
価格:¥4,400(税抜¥4,000)
商品形態:DVD
【収録内容】本編 / 押山清高監督×井上俊之 オーディオコメンタリー(※Blu-ray・DVD共通)

[メーカー特典]
藤本タツキ描きおろしB5サイズアートカード
※商品のデザイン、仕様、特典内容は変更になる可能性がございます。

 

 

 

☆作品詳細

ルックバック

〈スタッフ〉
原作:藤本タツキ(集英社ジャンプコミックス刊)
監督・脚本・キャラクターデザイン:押山清高
美術監督:さめしまきよし
美術監督補佐:針﨑義士・大森崇
色彩設計:楠本麻耶
撮影監督:出水田和人
編集:廣瀬清志
音響監督:木村絵理子
音楽:haruka nakamura
アニメーション制作:スタジオドリアン
配給:エイベックス・ピクチャーズ

〈キャスト〉
藤野:河合優実
京本:吉田美月喜

〈主題歌〉
「Light song」
by haruka nakamura うた : urara

公式サイト:lookback-anime.com
公式X:@lookback_anime

■原作
「ルックバック」(集英社ジャンプコミックス刊) コミックス発売中

 

「ルックバック」公開記念新PV
https://youtu.be/FbZd4FeNcLU

 

劇場アニメ「ルックバック」本予告【6月28日(金)全国公開】
https://youtu.be/gH6zVJVHEaM?si=zqb_herUKNScJKYT

 

劇場アニメ「ルックバック」特報
https://youtu.be/6pKt9OsxwWc?si=NUgNnWyuKA8w1e2u

 

© 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会