●宝塚歌劇、劇場版アニメーションとしてそれぞれ演じられますが、お互いに楽しみにしているところをお聞かせください。

柚香さん:原作とはまた違った、今描ける「はいからさん」の良さを伝えつつ、また更に新しい魅力も詰まっているんだろうなと思います。とても楽しみです。また今日お話しさせていただいて、宮野さんが本当に素敵な方なので、また更に楽しみが増えました。
宮野さん:劇場版、本当に良いですよ。原作の良さをリスペクトしつつ、今観てくれる人たちがこの時代の世界観に違和感の無いようにして、またそこから新たに学べる人の生き方であったりのバランスが本当に考えられているなと思いました。そして宝塚歌劇の方ですが、先程ビジュアルを見させていただいて、それぞれが個性豊かですごく楽しみになりました!それこそ感激したのが、原作の登場人物が漫画から飛び出してきたかのような。ビジュアルの再現度がすごすぎる!軍服の少尉がいて、袴の紅緒がいて、煌びやかなスーツの編集長がいて、とても素敵です。僕たちが原作に魅了されたからこそ、舞台の上でも表現されるものがあるんだと思います。

●長年愛されている「はいからさんが通る」という作品で描かれる、本質的な魅力とは何だと思いますか?

柚香さん:キャラクターの個性は、何よりも魅力だと思いますね。キャラクターひとりひとりが、芯を持っていて考え方がきちんとある。「私はこうして生きたい!」と明確にある。現代社会では特に「右に倣え」みたいな風潮があったりするなかで、キャラクターひとりひとりの輝きが本当に大きな魅力だと感じます。だから読者の方々にも、自分はこの人に惹かれるというキャラクターがあるはず。ひとりひとりが輝いているところが、「はいからさんが通る」の魅力だと思います。
宮野さん:激動の時代を生きる姿であったり、「新しい風を吹かせる」というエネルギーも魅力だと思いますが、柚香さんが仰っていたように今の時代でも「右に倣え」という風潮がずっとあって、そこに対して「自分は自分で良いんだ」、「自分の生き方を見つけるんだ」ということをこの作品は教えてくれる気がするんですよね。だからこそ、色褪せない。柚香さんとお話しさせていただいて、あらためて思いました。そしてその先には本当に純粋なラブロマンスがあるので、そこにはとってもヤキモキさせられるんですよ!(笑)。けれどその想いの根本があるからこそ、人はこの作品に魅力を感じて、生きる勇気をもらうんだなと思いました。
柚香さん:なんとなく生きている人がいないですよね。皆すごく一生懸命頑張っていて。
宮野さん:自分の生きる道を探している人たちばかり。やはり大和先生のキャラクターの描き方がすごいなと思いました。観ていただいて、きっとお気に入りのキャラクターがいるだろうと思いますし、この人自分に似ている、この人みたいになりたいとか、色々な感情をもらえるんじゃないかと思います。了

■作品詳細
【前編タイトル】 劇場版 はいからさんが通る前編 ~紅緒、花の 17 歳~
【後編タイトル】 劇場版はいからさんが通る後編 ~花の 東京大 東京大 ロマン ~
【公開時期】 前編 2017年 11 月 11 日(土)/後編 201 8年公開予定

スタッフ情報
原作:大和紀「はいからさんが通る」 講談社 KCDX デザート
監督(前編)・脚本:古橋一浩
キャラクターデザイン:西位輝実
サブキャラクターデザイン・総作画監督:小池智史
背景デザイン・美術監督:秋山健太郎
色彩設計: 辻田邦夫
撮影 監督 :荻原猛夫(グラフィニカ)
音響監督:若林和弘
音楽:大島ミチル
主題歌:「夢の果てまで」 早見沙織
作詞・曲:竹内まりや 編曲:増田武史
アニメーション制作:日本アニメーション
製作:劇場版「はいからさんが通る」委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画

キャスト情報
花村紅緒:早見沙織/伊集院忍:宮野真守/青江冬星:櫻井孝宏/鬼島森吾:中井和哉/藤枝蘭丸:梶裕貴/北小路環:瀬戸麻沙美/花村少佐:石塚運昇/ばあや:鈴木れい子/牛五郎:三宅健太/吉次:伊藤静 ほか
公式サイト:haikarasan.net
公式ツイッターアカウント:@haikara_anime

        

(C)大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会

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