――お2人それぞれに「ファーストタッチ」に登場するキャラクターで、あえて一人上げるとするなら気になるキャラクターは誰ですか?
島袋:恩田以外を挙げるとするならば、私はナメック(谷 安昭)です。
映画を見て初めて良いなと思いました。親分(恩田)を追い越すために努力してきた姿がラストの試合のシーンで映し出されるんですけど、そこが映像の表現も相まってすごくかっこよくて…。でも恋には不器用で…。
若山:あれは不器用?というよりも行き過ぎちゃってるような…。昔の気持ちに帰って、えいって追いかけちゃうのは、ぱっと見は少しヤバイ(笑)。
島袋:ヤバイね(笑)。ブレーキがないですもんね。
若山:心は純粋なんですけどね。
島袋:後輩の前ではキャプテンらしくしっかりしようとするところとか、恩田に対する気持ちは過去のままなのにいざ再会したときには「お前を超えた存在になったんだ」と強く出てしまう所も含め、全部がいじらしいです。
若山:確かに可愛いですよね。私は誰かなぁ。色んな所で言ってしまっているんですけど、山田かな。あなたの恩田への気持ちってどうなの?っていう気持ちになってしまって。絶対好きな気持ちはあるんですけど、意外とさらっとしていて、ドライでいられるのが不思議で。
こんなに近くにいて叶わないのに、そんなドライでいられる所が中学生離れしている精神の持ち主だなと思うので、気になりますね。
島袋:恩田の意識がナメックに向いているのが気に入らないとは言ってましたね。それはタケ(竹井)も言っていましたけど。
若山:のんちゃんはサッカーの方を向いているのに、佐和含めてのんちゃん以外の人は全員のんちゃんを向いているという(笑)。でもそれが恩田の魅力なんだなと思います。
――ナメックが現れた時に一番反応してたのは佐和でしたね。
若山:もしかしたら一番守りが固いのは佐和かも知れないですね。
島袋:1番手強そう(笑)。
若山:佐和は一番手強いですよ、絶対(笑)。
――実際にキャラクターを演じる上でどんなことを意識されましたか?
島袋:ファーストタッチの収録の時は恩田の気持ちに寄り添おうとした結果、すこし表現が暗くなってしまって。
でもディレクションで「恩田はもっと馬鹿でいい。」という風に言って頂いて、そこからは恩田の手段を選ばずぶつかっていく強さに私も思いっきりついて行こうという気持ちで演じていました。
――恩田は試合にでる為のになりふり構わない感じでしたね
島袋:構って…ないですね(笑)。
本人の気の強さもあると思いますが、恩田の意識がサッカーに一直線に向いてるので周りがどう思っているかなんてお構い無しにぶつかっていけるんだろうなぁと思います。
若山:私は、なんでそんなにのんちゃんに一生懸命になるのかなぁってことを考えていました。
でもいくら考えても理屈じゃ全然答えが出なくて。
ある時これはのんちゃんのサッカーや、のんちゃん自体の魅力に引き込まれちゃったからだと思ったら、すごく腑に落ちたんです。
なので全然理屈じゃなくて、『よく分かんないけど、のんちゃんのことは大好き。すごく応援してるし、ずっと一緒にいよう』っていう気持ちなんだろうなぁとて思って、深く考えすぎずにそういう気持ちを持っているようにしていました。
――佐和本人はそういう気持ちでずっとマネージャーやってるんでしょうか?
若山:多分そうだと思います。のんちゃんが好きだからという理由でじゃないかなと思っています。