『化け猫あんずちゃん』カンヌ国際映画祭「監督週間」に選出!ワールドプレミアが決定!公開日は7月19日に決定!

 

子猫の時に拾われ、10年たっても20年たっても死なず、気が付けば30年以上生きて人の言葉も喋れるようになっていた化け猫のあんずを主人公にした、熱狂的ファンを持ついましろたかし氏による漫画「化け猫あんずちゃん」がアニメーション映画化!
久野遥子・山下敦弘がW監督を務め、俳優の森山未來が声と動きを担当する映画『化け猫あんずちゃん』が2024年7月19日(金)より全国公開が決定した。

 

 

久野遥⼦監督&⼭下敦弘 監督が初のカンヌへ🐾

『花とアリス殺人事件』(15)にて23歳という若さでロトスコープディレクターに抜擢され、アニメーション・漫画・イラスト各方面から注目を集める気鋭のクリエイター久野遥子と、『リンダリンダリンダ』(05)や『カラオケ行こ!』(24)などで映画ファンから絶大な支持を集める山下敦弘がW監督を務める映画『化け猫あんずちゃん』。
実写映像を元にアニメに描き起こすロトスコープの手法を用いた制作方法でも注目を集める本作が、この度5月14〜25日(現地時間)に開催される第77回カンヌ国際映画祭「監督週間」に選出され、公式上映されることが決定!

 

 

カンヌ映画祭に併設されている部門である「監督週間」は、作家性を重視した作品が選出され、世界で活躍する映画監督の登竜門として知られる注目度の非常に高い部門。今年のポスターは北野武描き下ろしのイラストが使用されていることでも知られている。過去にはソフィア・コッポラ、スパイク・リーやアキ・カウリスマキ、日本人では大島渚、北野武、西川美和らが選出されており、日本の長編アニメーション作品としては高畑勲・『かぐや姫の物語』、細田守『未来のミライ』に続く6年ぶりの選出となる。本日行われたラインナップ発表会見では「子供、若者、大人、全ての人に向けられた作品で、詩的であり不思議な生き物が登場する作品。」と紹介されました。

初のカンヌ国際映画祭への参加となった両監督はそれぞれ、久野遥子監督「まさかあんずちゃんがカンヌに連れて行ってくれる化け猫だったとは…!とても手作りで手探りな映画に関わってくださった方々に素敵な報告が出来てとても嬉しいです!」、山下敦弘監督「いましろたかしが原作で、いまおかしんじの脚本で、『山田孝之のカンヌ映画祭』というカンヌに怒られそうな番組を作った俺が関わっているのに、なかなかカンヌも懐が深いです。」と喜びのコメント。そしてあんずちゃんの声と動きを担当した森山未來も「おめでとうございます。」と直筆のメッセージを寄せている。

 

久野遥子監督 コメント全文

まさかあんずちゃんがカンヌに連れて行ってくれる化け猫だったとは…!
この1年半、日仏のスタッフでこつこつアニメーションを作ってきましたが、こんな形でスポットがあたるとは微塵も思っていなかったので本当に驚きました。
とても手作りで手探りな映画に関わってくださった方々に素敵な報告が出来てとても嬉しいです!
そしてこんなに楽しいアニメーションに、私と山下監督を誘ってくださった近藤プロデューサーにはカンヌでデカい肉を奢らせてくださいね。

 

 

山下敦弘監督 コメント全文

『化け猫あんずちゃん』がカンヌ国際映画祭の監督週間に選出…、
まず初めに何かの冗談かと思いました。いましろたかしが原作で、いまおかしんじの脚本で、『山田孝之のカンヌ映画祭』というカンヌに怒られそうな番組を作った俺が関わっているのに、なかなかカンヌも懐が深いです。
これも一重にアニメーション監督の久野遥子さんの頑張りのおかげなのだと思います。なのでカンヌで久野さんに海鮮を奢りたいと思います。とりあえず行ってきます。

 

 

森山未來 コメント全文

山下さん 久野さん
おめでとうございます。
今度カツ丼おごってください。

 

 

 

INTRODUCTION

山下敦弘×久野遥子×森山未來で 化け猫!

あんずちゃんの“声”だけでなく“動き”や“表情”も 森山未來が『化け猫』に!
『リンダリンダリンダ』(05)のスマッシュヒットから、『天然コケッコー』(07)にて第32回報知映画賞・最優秀監督賞を最年少受賞。その後も『マイ・バック・ページ』(11)など社会派な作品も手掛け、現在公開中の『カラオケ行こ!』では新たな世代にも共感を得て大ヒット中!常に映画ファンから絶大な支持を集め続ける山下敦弘監督。
多摩美術大学在学中に制作した短編アニメーション「Airy Me」が第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞を始め多数の受賞、海外映画祭での上映にて一躍注目を集め、岩井俊二監督『花とアリス殺人事件』(15)にて23歳という若さでロトスコープディレクターに抜擢。アニメーション作家として活躍する傍ら、商業アニメーションとしてTVアニメ『宝石の国』、『BEASTERS』、『映画クレヨンしんちゃんシリーズ』などでも頭角を現す。アニメーション・イラストレーター・漫画家と各方面から熱い支持をうける気鋭のクリエイター久野遥子監督。
このふたりが「化け猫あんずちゃん」でタッグを組む。
そして、主役である「あんずちゃん」を演じるのは、『ボクたちはみんな大人になれなかった』(21)、『ほかげ』(23)『シン・仮面ライダー』(23)他、数々の話題作に出演し、俳優だけでなく多岐に渡るジャンルで国内外で唯一無二の活躍を続ける森山未來。
日本の芸術分野をけん引する才能が集結し2024年満を持して『化け猫あんずちゃん』をアニメーション映画として世に放つ。
本作では実写で撮影した映像からトレースし、アニメーションにする「ロトスコープ」という手法を採用している。
従来ではロトスコープは、演奏シーンやダンスなど人間の動きをリアルにアニメーション化する事で用いられる事が多いのだが、本作では撮影現場でしか生まれない「お芝居」をアニメーションに落とし込む事に注力している。
もうひとつ大事な要素が、セリフの同時録音である。その現場でしか生まれない掛け合いによる役者の「声」も同時に録音する必要がある。その為、実写班には山下監督を中心とし、実写映画界の優秀なスタッフが集結し、映画撮影そのままの撮影を敢行。そして、その映像や音声をもとに久野監督が緻密な芝居から抽出するエッセンスを吟味し、スタッフと共にアニメーションを作り上げている。
あの森山未來が実写映画同様に動き話す姿を撮影しておきながら、映画館で目にするのはアニメーションで表現された完全に化け猫の“あんずちゃん”という、贅沢ともいえる、徹底的にこだわった制作方法がとられている。実写で役者が演じた登場人物たちはその魅力を活かしながら、久野監督デザインによるキュートなキャラクターに変貌をとげ、ロトスコープならではの生き生きとした動き・表情で動き回るアニメーションになるという特別な仕上がりは、可愛くもどこか現実味のある未だかつて見た事がないアニメーション映画となっている。
また、アニメーション制作では『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』で知られるスタジオである「シンエイ動画」と、カンヌ国際映画祭やアヌシー国際映画祭で数々の賞を受賞し、新進気鋭のフランスのスタジオ「MIYUプロダクション」が長編として初の日仏共同にてアニメーションを制作。シンエイ動画がキャラクターの動きを描き、MIYUプロダクションが背景美術と色彩を担う。
実写×アニメーション。日本×フランス。ジャンルや国を超えた才能がタッグを組み、いましろたかし原作の『化け猫あんずちゃん』が前代未聞のアニメーション映画として、ついにこの夏公開!

 

 

STORY

雷の鳴る豪雨の中。お寺の和尚さんは段ボールの中で鳴いている子猫をみつける。 その子猫は「あんず」と名付けられ、それは大切に育てられた。
だが、おかしなことに10年・20年経っても、死ななかった。30年たった頃、どうした加減なのかいつしか人間の言葉を話し、人間のように暮らす「化け猫」になっていた。
移動手段は原付。お仕事は按摩のアルバイト。現在37歳。 そんなあんずちゃんの元へ、親子ゲンカの末ずっと行方知れずだった和尚さんの息子が11歳の娘「かりん」を連れて帰ってくる。しかしまた和尚とケンカし、彼女を置いて去ってしまう。
大人の前ではいつもとっても“いい子”のかりんちゃん。 お世話を頼まれたあんずちゃんはしぶしぶ面倒をみるのだが、どうも一筋縄ではいかない気配が……。

 

 

☆作品詳細

化け猫あんずちゃん

2024年7月19(金) 全国公開

監督:久野遥子・山下敦弘
原作:いましろたかし『化け猫あんずちゃん』(講談社 KCデラックス 刊)
脚本:いまおかしんじ
キャスト(声・動き):森山未來 五藤希愛
制作:シンエイ動画×Miyu Productions 製作:化け猫あんずちゃん製作委員会
実写制作協力:マッチポイント 
配給:TOHO NEXT 

公式サイト:ghostcat-anzu.jp
公式X:@ghostcat_anzu

 

映画『化け猫あんずちゃん』特報【2024年7月公開】
https://youtu.be/_efHmCt9FLQ

 

©️いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会